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名無し

 最初に下腹部に違和感を覚えたのはいつの頃だっただろうか。トイレ? お風呂? それとも着替えのとき? いつのまにか割れ目の上部から生えていた“ソレ”は学園生活を送る上での悩みの種となった。トレーナーに見せられるものではなく、かといってクラスの子に話せることじゃない。大浴場でも隅の方でタオルで隠したり、着替えのときもコソコソとするのはだんだんとストレスとなっていった。


「でも誰に話せば……」


 そんなとき思いついたのが姉さんたちだった。普段は必要以上に構ってきたりいたずらしてきたりするけど、肝心なときには2人とも頼りになる。


「あっ、あのさ、今度実家に帰るときに相談したいことが……」


 寮や学園では話しにくいことだからと3人とも実家に帰る日に相談に乗ってもらうことにした。


 これで少しはこの生活もマシになる、そう考えていた。


 そう、悩みを打ち明け、姉さんたちの目の色が変わるまでは。

 ──

「あっ♡ シュヴァルのコレ、すっごくいい♡♡♡ んっ、んっ、はぁっ♡」 

「姉さ、ん……やめ……あっ! これ以上は出ちゃうから……!」

「出しちゃえばいいでしょ。ほら、口ががら空き♡」


 肉が肉を打つ音が部屋に木霊する。青みがかった長い髪を振り乱しながら僕に跨って腰を振る姉さんの矯声は甘く、今にも蕩けてしまいそうだ。


「もっと……んあっ♡ 早く……んんっ♡ 私たちに……そこっ♡ 相談してくれてたら……ああっ♡ よかったのに……イクっ♡」

「そ、そんなこと……んぐっ……!」


 僕の“ソレ”を秘所に咥えこみながらビクビクと小刻みに震える姉さん。ただ僕は姉さんをどかすことができない。なぜなら。


「あむっ……じゅるるるる…… シュヴァルお姉ちゃんの唾液おいしっ♡ ヴィルシーナお姉ちゃんがイッてる間にあたしの舐めてよ♡」

「ヴィブロス……んんっ……!」


 妹が上半身を押さえつけるように覆い被さっているから。


「ほら、舌であたしの舐めてっ♡」

「そんなのできるわけ……!」

「じゃあみんなに言っちゃおっかなー パパとママとそれとお姉ちゃんの友だちにー」

「うぅ……!」

「そうっ♡ それでいいの♡ あぁっ♡ もう少し上を……んんっ♡ い、いいっ♡」


 僕は懸命に舌で妹の秘部を舐め、とめどなく流れ出す愛液を嚥下する。『守ってあげる代わりに言うことを1つ聞いて』というお願いはもう脅しへと姿を変えてしまっていた。


「私がイッてる間にズルいよ……シュヴァル♡ 一緒にイこ♡」

「んんんっ……!」

「あああああああっ♡ シュヴァル♡ そこっ♡ もっと突いてっ♡ んんんっ♡♡♡」

「や、ヤバいよ……このままだと出ちゃうから!」

「いいっ♡ いいのっ♡ 気持ち……いいっ♡」


 誘うように囁いた姉さんが再びパンパンと腰を激しく打ちつける。誰に聞かれようがお構いなし。ただ自身の快楽に身を任せて腰を振る姉さんの猛攻に今まで懸命に耐えてきた僕の“ソレ”も決壊が近づいてきている。その前にお願いだから引き抜いてほしい、姉さんたちに出すところを見られてもいいから解放してほしい。


「本当に……んっ……出ちゃう……から……」


 僕のその一言で姉さんの動きがぴたりと止まる。


「そっか……私も中に出されて赤ちゃんできるのは困るから……んんっ♡」

恍惚とした表情を浮かべながらも“ソレ”を陰部から引き抜いていく姉さん。1秒、2秒、3秒……ようやく先端が見えた。これで解放され……


 ズプリ。


 「なーんちゃって♡」


 再び僕を襲う快楽の波。姉さんの割れ目にまた挿し込まれた“ソレ”はもはや耐える術を持ち合わせていなかった。


 ビュルルルルルルルルルル!!!!!


「あああああっ♡♡♡ 中に……♡ 注がれて……♡ またイクっ♡♡♡♡♡ あああああっっっっっ♡♡♡♡♡」


 堪えても堪えてもドクドクと吐き出されていく白く濁った精を僕は快感に耐えながらただ見つめる他なかった。姉さんは何度目か分からない絶頂に体力を使い果たしたのか、僕の方に向けて倒れ込んでくる。僕は慌てて両腕で姉さんを抱き止める。


 「あったかぁい……♡ シュヴァル、いっぱい出しちゃったね♡ 私お腹いっぱいになっちゃった♡」

「うぅ……」

「あーあ♡ 私赤ちゃんできちゃうかも……♡ あっ♡ また大きくなった♡」


 姉さんの中で再び膨張する“ソレ”。ただ静かにしていたヴィブロスが場所を代わるようにぶーたれる。


「ヴィルシーナお姉ちゃんばっかりズルいー! あたしも……ね? いいでしょ、シュヴァルお姉ちゃん♡」


 拒否権はない。言葉を発する間もなく姉さんが僕の上半身を押さえ、妹が僕の腰の上に跨る。


「あっ♡ やばっ♡ これ、最高っ♡」

「終わったらまた私だからね♡ ほらシュヴァル。さっきヴィブロスにやってたみたいに私も舐めてよっ♡」

「いやっ♡ ほんとっ♡ 最高っ♡♡♡ あああああっ♡♡♡♡♡ やばっ♡ 気持ちいいとこ♡ ばっかり♡ 当たって♡ こんなのすぐイッちゃ……んんんんんっ♡♡♡」

「んっ♡ いいでしょ♡ もうちょっとそこ♡ 舌で転がすように♡ んんんっ♡ あっ♡ いいっ♡ いいよシュヴァル♡♡♡」

「ほらっ♡ もっとイカせて♡ んんっ♡ もっと♡ 突いて♡ ああんっ♡」


 頭の中でパチパチと火花が散る。メスとしての悦びより先にオスとしての快楽を知ってしまった僕は……


「やばっ♡ こんなの知っちゃったら♡ んあああっ♡ 戻れないっ♡ んんんんんっ♡♡♡♡♡ あたしのアソコの形、シュヴァルのものに作り変えられちゃうっ♡♡♡」

「そうっ♡ 舌全体で舐め回してっ♡ ああっ♡ いいっ♡ もっとイカせてっ♡♡♡」

「出ちゃう……! また出ちゃうから……!」

「お姉ちゃん出して♡ いっぱいあたしの中にお姉ちゃんのせーえき注ぎ込んで♡♡♡」

「あんっ♡ みんなで一緒にイこっ♡♡♡ シュヴァルも一緒に♡♡♡」

「あっ……あああああっ!!!!!」

「「イクうううううぅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡」」


 2度目の絶頂。2人からはもはや快楽に抗うという選択肢はとうの昔になくなっていて、僕も彼女たちに抵抗する術は手元になかった。


「「これからよろしくね♡ シュヴァル(お姉ちゃん)♡」」


──

 そこから始まったのはただただ快楽に溺れる日々。家、学園、大浴場、そして学園の外。2人のどちらか、あるいは両方からLANEが来たらそれが始まりの合図。シチュエーションやプレイの内容は日により変わり、時には僕が主導で動かないといけないこともあった。


「バックで突かれるの……最っ高♡♡♡ あっ♡ あっ♡ そこヤバい♡♡♡」

「んっ、んっ……姉さん……みんなに見えちゃう……!」

「あんっ♡ 大丈夫……んんっ♡ 屋上の隅なんて……いいっ♡ 誰も来ないから……これイクっ♡♡♡♡♡」

「えっ、急に締めつけられたら僕も……! 出るっ……!」

「ああああああっっっっっ♡♡♡♡♡」


 姉さんの秘部からポタポタと落ちる白濁した精の塊。


「シュヴァル……今私敏感だから一気に引き抜いたら……ああんっ♡♡♡」


 出したばかりだと言うのに姉さんの喘ぎ声と恍惚とした笑みに再び“ソレ”は屹立する。嫌なのに。終わってほしいのに。


「2人とも先始めててずるーい。ってシュヴァルお姉ちゃん終わったばっかりなのにもう準備万端だしっ♡」


 パンツを脱いで上半身を露わにする妹を前に“ソレ”はもう天を突くほど膨張している。


 「じゃあ始めよっか♡」


 秘め事は終わらず、ただ己の快楽に身を任せるのみ。


 そして数ヶ月後──


──

「ほら、もうこんなにお腹大きくなっちゃった♡」

「あたしも♡ もう堕ろせないね♡」

「うぅ……」


 毎日毎日避妊具を着けず、避妊薬も飲まないで欲望をぶつけあった結果、姉と妹の体には新しい命が宿った。表向きは自身のトレーナーとの授かり婚と発表しているけど、真実は違う。


「でもさ……シュヴァルもトレーナーさん押し倒してさ……」

「シちゃったんだよね♡ 3人みんなお腹ポッコリ♡」


 そして僕のお腹にも新しい命が宿った。2人がいない間にトレーナーさんに相談してそれで……


「そういえば私のお腹の子、ウマ娘なんだって」

「あたしもそうだよ。シュヴァルお姉ちゃんの子は……」

「お、男の子だって……」


 嫌な予感がする。最初に相談したときの同じ瞳の色だ。逃げなきゃ。


「駄目だよシュヴァル。逃げちゃ駄目」

「そうだよ。これからもさ……」


 2人に腕を掴まれて逃げられない。動けない。


「「仲良くしようね♡ シュヴァル(お姉ちゃん)♡」」

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