Inbreeding
「やめて・・・お姉ちゃん・・・」
絞るように声を上げようとした。
だけど彼女は口付けをして口を塞いだ。
舌が入れられ、唾液が混ざり合う。
「むぅ・・・ぐ」
長く、長く唇が重なり合った。
「やめてって言ってる割にはほんとは期待してるんでしょ?嘘つき♡」
「違っ・・・!」
「お姉ちゃんに嘘をつくなんて、お姉ちゃんそんなふうに育てた覚えはないんだけどなぁ・・・嘘つきの悪い子にはオシオキしないとね♡」
耳元で、囁かれた。
だめだ。
だめなんだ。
だけどなんだろう。この気持ち。
気持ち良くて・・・あったかくて、どこか安心できるような気がする。
「こんなに震えちゃって・・・かわいい」
「うっ・・・」
「オシオキだよ?」
お姉ちゃんの口が、僕の首筋を優しく包んだ。
「痛っ」
「私のものってしるし、付けちゃった♡お母さんもお父さんも今日は遅くなるってさ。2人で楽しもうよシュヴァル?」
僕の早いようで長いような夜が、幕を開けた。