I Can’t Stop
1ウルキオラは虚と化した一護の虚閃によって打ち倒された
更には既に死に体のウルキオラを必要以上に傷つけようとしている 石田はそれを見て居られず止めに入った
「もういいんだ 黒崎... 聞こえないのか黒崎...!やめろと言っているんだ!」
石田が力を籠めるが一護の手はウルキオラにゆっくりと向かっている
虚閃の規模などに呆気に取られていたダルヴァとマツィヤも石田と一護の間に割り込み石田がこれ以上傷つかない様にと動き出した だが
「それをしたら本当にお前は人間じゃなくなる...
石田の静止の声が届くと同時と見まがうほどに寸分の間もなく天鎖斬月が石田へと刺さっていた
「破道の六十三 雷吼炮!」
マツィヤが咄嗟に一護に向けて全力の破道を放つもよろめき膝をついた後直ぐに起き上がり 一護は意に介さず石田の方へゆっくり歩を進める
「これすら気にも留めねぇのは異常だぞ オレンジウニ...!」
「仮に儂以外を逃がしても儂を置いておいておぬしらの方へと向かうじゃろうな」
ダルヴァは同胞たる石田を逃がす方法を探すがどうにも見つかりそうもない
「助 ケル
俺
助ケル」
石田へと虚閃を向けんとする一護はそう口から漏らす 護りたいと口から語っているが実際は友を殺さんとしている
井上が叫び止まるように呼び掛けてもどれだけマツィヤとダルヴァが攻撃しても気にも留めなかったが
ウルキオラの「雷霆の槍」によってようやく歩みを止めた 一護が倒れたのを見てウルキオラが束の間安堵していたが青い光が瞬き一護の傷を治した
「これは...!?」「生きてんのか オレンジウニ...?」
恐らく王の力を源流とする物かと推察するダルヴァとただ心から心配するマツィヤだった