Go Up On Stage
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『見えざる帝国』
石田と共に調査を重ねるうちに浮かび上がった存在であり 虎屋家の過去の文献や言い伝えからしてもそれは矛盾しない事も分かった
そして過去に存在し滅び その際に虎屋家の友となった混血統滅却師(ゲミシュト・クインシー)は逃げ延び虎屋家との共生を始め...恐らく『聖別』によって滅んだ
石田はどうするべきかどう対処するべきかを思い悩んでいたが翼はある種悩まず結論を出していた
復讐か自己満足かはたまた仲間を守る為なのかそれすらどうでも良い どうせ多少違えど着地点は同じになるのだから
見えざる帝国内は混沌としていた ユーハバッハの横へと招かれたのは一人の滅却師と滅却師ですらない者
「星十字騎士団 諸君らに報せがある」
ユーハバッハの横に得体のしれない男と男?が立ち騎士団内では「何者なのか」という声が数個上がるほどだ
「石田雨竜 この世に生き残った最後の滅却師だ 私は
この者を 我が後継者に指名する」
衝撃的な発言に流石に騎士団たちも口を開きその理由を聞こうとするがそれは叶わない
「異論は認めぬ 懸念も要らぬ...そしてその者の補佐としてこの虎屋翼を」
「補佐をするつもりも貴方の仲間になるつもりもサラサラありませんわよ ユーハバッハ」
先程までの喧騒が嘘のように止んだ 陛下と同じ壇上に立つだけでなく陛下へのこの態度 もはや意味が分からない
「では...なぜここへ来た」
「貴方を殺しに」
壇上で刀を抜き鞘を捨てる 完現術師でありながら滅却師の象徴たる"青"を煌めかせて立っている
絶句しその場の状況を推し量ろうとする皆の中でアスキンは独り言ちる
「ヒュー...随分とイカレたチワワだなこりゃ 五秒後には死んでるだろうけどな」