GWのひととき
モテパニ作者拓海はみんなと日除けのテントを張っていた。
拓海「じゃあそっち引っ張ってくれ」
みなのどあぐ「「「はーい」」」
GWのある日、拓海はダークドリーム達いつもの五人とともにキャンプに来ていた。
ダークドリーム「拓海ー、この机立たないんだけど?」
拓海「脚が固定されてないんだ。開ききれば固定されるからもうちょい強く引っ張ってくれ」
ダークドリーム「わかったー」
準備のため組み立て式の椅子や机を組み立てている。
初めての者も多いためやや手探りながらもなんとか完了する。
ダークドリーム「私バーベキューなんて初めて」
亜久里「わたくしもやったことありませんわね」
のどか「小さい頃にあったけど、その頃以来だからこういう準備は初めてだな〜」
みなみ「私は家のリゾート業に参加させてもらう事が多かったけれど、こういった準備はあまり経験がなかったわね。学園行事の設営とは少し違ったもの」
まなつ「でもみんなのお手伝いすっごく助かったよー!」
拓海「組み立て方自体は単純だからな。人手があればそれだけで助かる」
準備も一通り終わりいよいよバーベキューに。
亜久里「火は簡単に着くのですか?」
まなつ「うーん簡単ではないかなー」
拓海「大丈夫だ、着火剤を持ってきたからな」
ダークドリーム「ちゃっかざいってなに?」
みなみ「火が着くのを手助けしてくれる物よ」
のどか「ふわ〜さすが拓海くん。準備ばっちりだね」
拓海「ま、まあな」
この準備も以前失敗があってのことだが、それは言わなくてもいいだろう。
ダークドリーム「簡単に着くなら私火着けてみたい」
拓海「そうだな……みなみ!」
みなみ「え!?」
ダークドリームに渡されると思っていたところに自分に渡ってきて困惑するみなみ。
拓海「誰でもいいから渡してみるんだ!」
みなみ「え、あ、じゃあ、のどか!」
のどか「ふわっ!?えーとえーと、まなつちゃん!」
まなつ「よしきた!へい亜久里ー!」
亜久里「ダークドリーム!」
一周してようやくダークドリームへ行き渡る。
そしてその間に受け取っていた点火棒とともに火を着ける。
リムまな「「着いたー!」」
みなみ「…さっきのはなんだったの?」
拓海「こないだキャンプ行った時同じ事してな。ついやってみたくなったんだ」
のどか「それってゆいちゃん達と行った時?」
拓海「ああ」
亜久里「ゆい達は残念でしたわね。実家家業が忙しいのでしたか?」
拓海「おいし〜なタウンに大型連休無しとはよく言われるな。俺んちのゲストハウスはそうでもないけど」
ダークドリーム「私はバイトだから休み取れたけど、なごみ亭の忙しさは半端じゃなかったわ…野菜の下処理の量とか思い出したくない…」
みなみ「連休のサービス業は忙しいものね。お兄様の経営してるリゾート地もたくさんお客様がいたわ」
のどか「ちゆちゃんの旅館も忙しいみたい。アスミちゃんが手伝ってる饅頭屋も繁盛してるらしいし」
まなつ「うちはお父さんもお母さんも忙しそうだったなぁ」
亜久里「マナの定食屋も忙しいみたいですわ」
各々自分の周りの連休事情を思い返していた。
拓海「おっと、せっかく火を着けたんだから焼いてみないとな」
ダークドリーム「材料はみなみが用意してくれたの!」
みなみ「実家から送られてきてね」
のどか「ふわ〜美味しそうな海産がいっぱ〜い」
まなつ「さっそく焼いてみよ!」
亜久里「野菜も忘れてはいけませんわ。…に、にんじんも!」
そんなふうにGWの休みは過ぎていく…