FCS教経理担当兼奴隷市場経営者:シバの女王

FCS教経理担当兼奴隷市場経営者:シバの女王


───オレ限定の特別料金で飴玉一個って……シバ、こんな端金未満のものでオレの雌になってくれるの? その契約に二言はない?

───はいっ♥ 偉大なるアルファオスのっ、藤丸立香様の奴隷になること以上の栄誉など、この世にはありませんっ♥ それに比べれば、巨万の富など如何程の価値があるのかっ♥ 私としてはゴミも良いところですぅっ♥♥♥


───


(シバとはそんなこともあったっけ)


滑走路に着陸した飛行機から、藤丸立香がタラップを伝って降りてくる。今回は一応お忍びのため、信徒達による歓迎はなかった。まあ、常にあっても気が休まらなくて困るのだが。

機内には水着霊基第二のBBと鈴鹿御前を残しているが、犯し尽くされて放心状態の二人はしばらく使い物にならないだろう。立香は揺すり起こすことはせずそのまま出てきたが、流石にヤリ捨てだと怒られるだろうか。

しかし、あの二人も悪いのだ。水着をデフォルト霊基とし、四六時中水着を着て下品な巨乳をゆっさゆっさと…。冬でもあの状態な以上、あれは「セックスで暖めて♥」と言っているに違いない。往来での強制和姦を控えた自分を褒めてほしいくらいだ。

そんなことを考えていると、褐色の美女立香を出迎える。冒頭の回想におけるある種の主役、シバの女王だ。


「今か今かとお待ちしておりました、立香様ぁ♥ この度は遠路はるばるお越しいただき、まことに嬉しゅうございますぅ♥」


ここはシバの女王が運営するFCS教の奴隷市場。入信希望者とは別口で立香に相応しい雌を見繕ったり、単純な労働力を徴用したりするための場である。…まあ、雌奴隷の売買は立香にのみ許された特権なのだが。

人身売買組織を潰すFCS教が人身売買をするのか、という突っ込みは野暮である。この世界において、世の流れはFCS教が握っているのだ。


「で、商品はどこに?」

「こちらでございます♥ …ぇ、あんっ♥ …り、立香様? そのぉ、胸を揉まれるとご案内できないと言いますかぁ…♥」

「案内は他の人にさせれば良いよ。その人に人力車でも引いて貰えればなお良しかな」

「ぁっ…♥ それは良いお考えです立香様♥ 流石は我々の頂点に立つアルファオスの頭脳♥」


褒め称えるシバに対する返礼として、胸を鷲掴みにした揉みしだく立香。その乱暴な手付きで嬌声を上げたシバだったが、何とか持ち直して従者を呼んだ。

そうして立香に連れられ人力車に乗ったシバは、立香の手ですっかり蕩かされてしまうのだった。


───


「ここです、ここ♥ 立香様のための奴隷市場は♥」


股から立香の精液を垂れ流しつつ話す全裸のシバ。シバの衣装は立香のチンポ掃除に使われたため、今は人力車の座席に放置中だ。


「シバ、オレは今回労働力が欲しくて来たんだ。だから…」

「ふふ、皆まで言わずとも承知しております。そう言うと思って、こちらで捕獲したクソ劣等種共を予め用意させていただきましたぁ♥」


シバが示した先には、鉄球付きの鎖で動きを制限された無数の男女の姿。その隣には幾人かの女性がX字架に磔にされていた。


「そうそう、根絶推奨の劣等種共に生殖器は不要ですからぁ、全て去勢致しましたぁ♥ ふふ、全員手術するとなると結構費用がかかるものですねぇ。特に反抗的な何人かは捕獲時にキレたククルカンさんが蹴り潰してくれたので助かりました♥」

「それは良いけど、向こうの彼女達は?」

「購入時のおまけです♥」

「なる程。で、値段は?」

「ふふ♥ 立香様からお金を取るなどという恥知らずな行為、私はいたしません♥ 雌は全て立香様の所有物であり、雄もどきは立香様のための道具なのですから♥ 立香様が気に入ったものは全て無償で差し上げる、それが公正な取引というものです♥」


シバの言葉にざわつく奴隷達。元々の悪感情も手伝い口々に立香とシバを非難するが、その罵詈雑言はシバの「控えよ下郎共!」という凛々しい一喝により即座に終息した。


「貴様ら如き劣等種が偉大なるFCS教の教主・藤丸立香様を批判しようなどとは笑止千万! …そちらもだ、雌共。立香様の所有物たる雌の本分を忘れ、立香様以外の雄もどきなぞを愛したその罪は許しがたい。が……今回は特別だ。穢らわしい身体で立香様の所有物になれることを光栄に思うが良い」


心底からの侮蔑を織り交ぜつつ、高圧的に語るシバ。立香の白濁に穢された無様な姿の中に垣間見えたのは、立香の雌となる前、女王であった頃のカリスマの名残か。


「そして不遜にも雄を名乗る痴れ者共よ、お前達はその年になっても種を絶たなかった不良品だ。この劣等種共め……去勢だけでは飽き足らぬ。今すぐにでも殺してやりたい程だ」


男の一人に冷たい視線で唾を吐きかけるシバ。その後も容赦ない罵倒は続いたが、シバが従者に持ってこさせた鞭を振るいそうになった辺りで立香が待ったをかけた。


「ぁ、申し訳ありません…! こんなゴミ共に時間を割いてしまって…」

「良いよ。止めたのは労働力をボロボロにされてもまずいからだし」

「…我が身の不徳を許していただき、ありがとうございます…! …さあ、連中は放っておいて輸送の手続きに参りましょう♥」

「あー、リッくんようやく見つけたし! ヤリ捨てられて寂しかったんだからぁ♥」

「先輩ったら自分のモノにした雌を焦らすのがお好きですね♥ そういう意地悪なところも男らしくて好きですけど♥」

「丁度良いタイミングだ。じゃ、行こうかシバ」

「はいっ♥」


無数の男女を捨て置きながら二人が退室する。そうして暗くなった部屋に残ったのは、劣等種共のすすり泣く雑音だけだった。

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