F4×ンダツ

F4×ンダツ

エフソダです ウマ耳あります

閲覧注意⚠️


普段は強気な女性がそういう空気になった時にしおらしくなるの好きです


🍀ワンクッション🌸



バツの悪そうな顔をした大柄の男と目立つなという方が無理のある女が入ってきた。


「あら、レーベンのおじい様がここを経営しているのね。」

「…どうも」


誰かと思えばオレでも知ってる白毛の女王サマじゃねえか。横にいるのは…確かエフフォーリア、だったか?孫娘から聞いたことがある。


こりゃまた意外な組み合わせだ。こんな場末のホテルには似つかわしくない組み合わせだが、さしずめお忍びデートといったところか?

オレの物珍しげな視線を横に部屋選びに夢中になってやがる。若いねえ…


「そうね…この部屋にしましょうか」

有無を言わさずに決められていく。ありゃ尻に敷かれてんな?

「ほらよ、鍵」

「ありがとうございます。さ、行きましょ」


そう微笑みつつ腕を組みながら、女王サマは足早に部屋に入っていった。



───ガチャリと鍵を閉め彼女の唇を塞ぐ。

些か強引にも思えたが抵抗しないところを見るに満更でもないらしい。

刹那のような、永遠にも感じるような、そんな時間だった。

互いの唇が離れる。自分は夢でも見てるんじゃないかと美しい顔を眺めながら思う。


「はっ…ちょっと、がっつかないでよ」

「それは…無理な話だ」


ブラウスのボタンを外しつつ、はやる気持ちを抑えなからベッドに押し倒す。そこまでは良かった。

(本当に今からするんだな…信じられない)

白き女王を自分色に染める時がついに来たのだと思うと、緊張のあまり雰囲気も何も無い発言が飛び出した。

「触ってもいいか?…耳」

相手も予想外だったのかキョトンとした声が返ってくる。

「…え?ど、どうぞ」

一瞬ビクッと震えたが、そのままフワフワとした柔らかな耳を堪能しながら考えを巡らせる。

数分が経った頃、不満げな声が聞こえた。

「…の、あの!」

ハッとして彼女の顔を見やる。照明のせいか否か顔が紅潮している上にうっすらと涙ぐんでいる。

普段の威勢の良さは何処へいったのか、途端にか細げな声に変わる。

「…そろそろ、いいかしら…エフ。生殺しは辛い、のだけれど」

「あ、あぁそうだな…ソダシ、本当に、…本当にいいんだな?」

「当たり前でしょ…優しくしてよね」


そう言われた途端、何かが弾ける音がした───


「鍵、お返しします。」

「あいよ」

「ありがとうございました。」


部屋の画面を眺めながら男は呟く。

「…今度はたっぷりと時間をとろうかな」

ソファーに座っていた女王サマはその言葉が聞こえたのか、顔を背ける。

来た時と打って変わってしおらしくなっちまってまあ…よく見りゃ耳の付け根に赤い斑点が付いてやがる。


「また来ます」

大人しそうに見えて案外独占欲強えじゃねぇの…見える所程付けたくなるってか?わかるぜ、その気持ち。

「そりゃ嬉しい。これからもご贔屓に」



この後仕返しと言わんばかりにエフの耳をひたすらこねくり回すソダシ嬢。

いつもは素っ気ないけど二人きりの時はエフって呼んでほしい

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