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あなたはジャンケンに勝った。

負けたのはマードックだ。

マードックから、買い物メモを渡されたあなた。

「わからないことがあったら連絡してくれ」

わかったとうなずくあなたに、マードックは眉を寄せている。

「何だ、そんなに買い出しに行きたかったのか?」

フリードがからかうように言った。

「それもあるが……」

マードックはちらりとあなたを見た。

今回の買い出しはドットも一緒だから心配なのだろう。

安心して欲しいとあなたはマードックに言った。


あなたは、リコ、ロイ、ドットと一緒に買い物をした。

途中、甘い匂いに釣られてチュロスを買ったあなた。

「写真を撮ろうよ!」

と言い出したのはロイだった。

ドットと一緒の初めての買い出しの記念写真だ。

まんざらでもないドットと、楽しそうなロイと、はにかんで笑うリコ。

三人でチュロスを片手に撮った写真を、心配しているだろうマードックにも送ったあなた。

既読はすぐについた。

ロトロトロト、とスマホロトムがマードックからの着信を知らせる。

何かあったのかとあなたは慌てて出た。

『──も、食べたのか? チュロス』

あなたが肯定すると、『そうか……』とマードックの声がさらに低くなって、通話が切れた。

心配になったあなたは、フリードを呼び出して三人のことと残りの買い物を頼んで、船へと戻った。

マードックを探してキッチンへ行くと、そこは甘い匂いが充満していた。

先ほどあなたが口にしたのと同じチョコレート味のチュロスが並んでいる。

「早かったな」

マードックはとんとんと粉砂糖をチュロスに振りながら笑った。

「もう少しでできあがるから、おやつにしてくれ」

そうは言っても、先ほど一つチュロスを食べたばかりだと断ったあなた。

マードックの顔からストンと表情が消えた。

「俺の作ったチュロスより、屋台のチュロスの方がよかったのか……?」

思わず後ずさったあなたを、マードックがじっと見ていた。


BADED

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