ECHOLOCATION

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二回目の滅却師による侵攻 日番谷隊長と乱菊副隊長の前に立ち塞がったのはモヒカンの男だけでは無かった

「やっぱりてめえもソッチ側か ダルヴァ」

「まあそうじゃな!しかし良い日じゃ...おぬしには特記戦力としても良いほどの潜在能力があると儂は見込んでおるからのう

是非とも死ぬまでにそれを発揮してほしいものだと思っておるぞ?」

「ああ 期待に添って殺してやるよ」

乱菊副隊長は少し動揺していたが対モヒカンに関しては問題なさそうだ

だがそれよりも気になることが日番谷にはあった

【ダルヴァの戦場での在り方は基本二つだった

1.全く戦う気も無く傍から見ているだけ 最低限の補助はする

2.敵の眼前に立ち悠々とボコボコにされながらも殴る蹴るなりしてくる

だったが...今ダルヴァがやっていることはこれには当てはまらない】

ダルヴァはモヒカンの近い場所に立ち斬撃を飛ばしている そう『共闘』しているのだ『滅却師』として

二人仲良く技名を叫んで斬撃一つと炎の鞭を振るう その威力は卍解の無い日番谷にとっては十分脅威だ

「良いセンスしてるなあ おい!」

「そうじゃろう!そうじゃろう!」

二人共馬鹿みたいだが...日番谷の氷の壁はある程度炎には耐えられるがスカスカなので斬撃に関しては微妙でありこの援護は辛いものがある


だが更に戦場は混迷を極めることになる

「殺しに来たぞ ダル......ヴァあああ!!!」

シーカー・マツィヤの乱入である 虚圏から瀞霊廷へと向かいそのままの足でダルヴァの元へとたどり着いたのだ!

マツィヤはズカズカと足早にダルヴァへと歩を"進め"...ダルヴァは一歩"退いた"

「やかましいぞ!バーナーフィンガー2(ツー)!

時に 深海で鯨の死体はどのような役割を果たすのか知っているだろうか

餌は少なく光も無い深海において鯨の死体はまさに砂漠の中のオアシスのように生物の拠点となる

「ホエールフォール」と呼ばれ魚類の餌 甲殻類や微生物の住処となるのだ

魚道によってマツィヤから生み出される魚に取って餌も無く水も無い場は深海と同等かそれ以上に厳しい環境だ...だがマツィヤは取っておいたかなりの大きさの瓶の中の血を撒き 叫ぶ

「死に晒しとけ 鯨(ヴァ―ル)!」

鯨の死体一つでそれらは好転する!バーナーフィンガー2によって焼き殺された鯨を始点に様々な生物が鯨を食い破り外へと這い出る

今この戦場は生き逝きとして死ぬ生態系が新たに誕生したのである

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