Dr.チョッパーの奮闘
引用元【超閲覧注意】寄生生物フレバンスチョウバチPart2ぐちゃ、ぐちゃとローの体──刺青が剥がれる。
おれごと燃やし、これを取ってくれと訴えた男の顔はもはや正気のそれではない。両側がバラバラに動いてまるで人形の眼球だ。
何故?あれはなんだ?何故刺青が勝手に動く。はがれて固まり、蠢いている?
訳がわからない。チョッパーの優秀な頭が必死に弾き出した答えに思わずえづいた。
刺青──寄生虫の集合体は白く固まり、蠢き、人を狙う。そして苗床にしようとしている。
「あれ自体が擬態だったってことか!」
口元を抑えながらそれでも彼は医者だった。
「逃げろ!早く!トラ男から──その“幼虫”に触れちゃダメだ!」
背後の子供達と仲間たちにそう叫び、チョッパーは異形と化したローに向き合った。頼まれたのだ。医者として。寄生虫に頭まで侵され、正気に縋り付く男から!
「オペを開始する!」
チョッパーはそう叫ぶとメスを振り翳した。