放浪のドラゴン使い
名前:ホウライ
年齢 / 性別 / 職業:?歳 / ? / 写真家
せいかく・こせい:れいせい・たべるのがだいすき
趣味:スケッチ、食べ歩き、土産物集め
特技:一度出会った人の顔をすぐに思い出せる
好きなもの・こと:雨、昔話、食べ放題、薄い味付け
苦手なもの・こと:暑さ、コーヒー、流行、人が多い場所
現在の手持ち:ギャラドス、フライゴン、カミツオロチ、ドラパルト、
ヌメルゴン(ヒスイ)
バトルは得意か:得意だが好きではない。しかし必要とあらば全く躊躇しない
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あちこちを放浪して回るドラゴン使いの写真家。
出身は「ここではないどこか」、性別不詳、
年齢は「煙草を吸っても問題ない歳」……と謎だらけ。
ドラゴン使いの一族の子として教育を受け、
その後ドラゴン使いとして大成すべく旅に出た……というのは建前上の話。
立派なドラゴン使いになるための訓練や教育を受けたのは間違いないが、
旅人になった理由は別にある。
いわゆる家出や出奔のような形で一族の元を離れた訳ではないが、
ホウライが抱く一族への思いは非常に冷淡。
一応、様々なポケモンと触れ合い理解を深める機会をくれたことには感謝している。
好きなことは主に食べることで、
その姿勢を見た人に曰く「異様な気迫を感じる」ほどだとか。
また雨の降る日は幾分か機嫌がよくなり、晴れている日よりも活動的になる。
ドラゴン使いの一族からの訓育を受けながら育ったため、
トレーナーとしての腕前は確かなもの。
相手を見定め機を窺い、
苛烈にして冷徹な攻めと堅固にして柔軟な守りを駆使して戦う。
食事のため、撮影のため、情報収集のため……
様々な理由でバトルを行うこともあるが、
一方で戦わずに済むなら極力そちらの手段を選びがちという、
やや臆病とも取れる面もある。
一族の教育方針が「バトル以外にも秀でてこそ一流」であったためか、
写真家としての技術も玄人のもの。
そこで磨かれた観察眼や忍耐力などが、
ドラゴン使いとしての実力へ大いに影響を与えている。
内向的で能動的、やや気難しく悲観的な性格。
警戒心が強く、危険の少ない街であっても、
未開の山を歩くときと何ら変わらない様子で歩く。
バトルに勝っても険が無くなるだけで笑みを浮かべない様に、
深い孤独を見て取る者もいる。
また一度目を付けた物事に執着しやすいところがあり、
特に食に関する場合に強くその傾向が見られる。
他方、興味のない物事に対しては殆ど見向きもしないため、
関心のある物事との温度差が激しい。
熱烈なまでの執念と冷酷なまでの無関心、
これら二面性はどこか伝承に登場する竜のそれに似る。
一族との精神的なつながりが希薄なホウライにとり、
共に旅する手持ちのポケモンこそが家族である。
よく知る町、知らない道。
極寒の山、灼熱の砂漠。
爽やかな風吹く草原、静寂と賑わいの共存する森。
どんな喜びも、どんな苦しみも、
共に分かち合ってきたポケモンたちへホウライが向ける信頼は尋常でなく、
手持ちたちもまたトレーナーであるホウライへ並みならぬ信頼を寄せている。
付き合いの長い人物や育ての親たる一族の者の前でさえ、
眉間に皺を寄せたりといった険のある表情、
或いは口を真一文字に結んだ無表情でいることが殆どのホウライだが、
手持ちのポケモンたちの前でだけは、
心から安らぎ口元を緩ませた表情を見せ(られ)る。
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ヌメルゴン(ヒスイのすがた)(♀ / のんき / ひるねをよくする / そうしょく)
幼き日のホウライと最も長く付き合いのあるヌメイルが進化した個体。
当時からホウライとは時折一緒に遊ぶ仲であった。
ホウライと比べてやや楽観的であり、
「いつかはホウライと一緒に故郷へ帰れる」という希望を捨てきっていない。
ホウライが今も旅を続けることが出来ている理由の大きな部分を、
このぽやんとしたヌメルゴンが占めていると言っても過言ではない。
またホウライと同じく健啖家であり、
新しい町に着く度に一緒に食べ歩きをしている。
ギャラドス(♂ / わんぱく / あばれることがすき / いかく)
幼き日のホウライが初めて捕まえ手持ちに加えたコイキングが進化した個体。
一族による教育の一環としての初捕獲にコイキングが選ばれたのは「弱さ」ゆえ。
まだポケモンへの恐怖があった幼いホウライにとっては、
ヒスイで見慣れていたこともあって有難かったが、
よりによって捕まえた個体がかなりの暴れん坊だったのは不運と言うほかない。
現在はホウライ側も扱いに慣れて上手く付き合えている。
カミツオロチ(♀ / なまいき / ちょっぴりみえっぱり / かんろなミツ)
幼き日のホウライが教育の一環として捕まえたカジッチュが進化した個体。
最初は空から情報を集められて小回りも利くアップリューへ進化させようとしたが、
捕まえた個体の性格とアップリューに向く性質が合わず断念。
タルップルへ進化させるためのリンゴも与えようとすると
(その甘さゆえか)嫌がるのでこれも断念。
最近になって我の強いこの個体でも納得してくれるリンゴを手に入れ、
ようやくカミッチュ、そしてカミツオロチへと進化した。
フライゴン(♂ / むじゃき / イタズラがすき / ふゆう)
成長したホウライが捕獲したナックラーが進化した個体。
この個体がフライゴンまで成長し、
その強さを十分に扱えると共に信頼関係を築けたことで旅に出る許しを得た。
先に手持ちにしていた二匹に比べれば扱いやすい性格だが、
それでも手のかかる子供のような個体。
成長すれば落ち着くかとホウライも思っていたが、
進化して出来る事が増えた分厄介度合いは上がった。
それでも大事な家族の一員としてホウライは可愛がっており、
フライゴン側も大変懐いている。
ドラパルト(♀ / さみしがり / ものおとにびんかん / すりぬけ)
放浪を始めたホウライが旅の途中で手持ちに加えたドラメシヤが進化した個体。
群れから逸れたところをホウライたちが保護、群れに帰した……
筈がついてきてしまったので捕獲した。
一度孤独を経験したからか、とにかく一匹でいるのを嫌がり、
常にホウライや別の手持ちと一緒にいようとする。
その一人ぼっち嫌いたるや、
仲間の姿が見えないと誰かを見つけるまで延々と高速で飛び回るほど。
もしもヒスイに帰れるとして、この子をどうすれば良いのだろう……
はホウライが抱く悩みの一つ。
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戦闘前:
「あぁ、はじめまして。ボクはホウライ、ホウライくんでもホウライちゃんでも、お好きに呼んで下さい」
「ドラゴン使いの一族の子として育ち、今はあちこちを巡りながら、行く先々で写真を撮る旅の途中です」
「尤も、旅の理由はそれだけではありませんが……失礼、こちらの話です……やはり、気になりますか?」
「……いいでしょう。それでは、ボクに……いえ、ボクたちに勝つことが出来たなら、お教えしましょう」
戦闘中:
・二匹目を出したとき
「アナタが何を考え、ボクに出会うに至ったか。何となく、その道行きが伝わってくるような気がします」
・弱点を突かれたとき
「……やりますね。こちらをよく見ているようで……写真家として、トレーナーとして。油断できません」
・急所に当たったとき
「ふむ、急所に当たりましたか。この幸運も、いずれ別の形で返って……今は、バトルに集中しましょう」
・最後の一匹!
「どうあれ悔いが残るのならば、諦めてしまっても……いえ、今この場においては、そうもいきませんね」
戦闘終了:
「お見事、と言うほか無いでしょう。勝者たるアナタへ、敗者たるボクから、賛辞の拍手を贈りましょう」
戦闘後:
「……約束ですからね、お教えしましょう。ボクが旅に出て、放浪する理由。それは、故郷に帰るため」
「世界は広くとも、科学の力を使えばどこまでだって行けるでしょう……しかし、それでも辿り着けない」
「ボクが帰りたいのは、そんな場所なのですよ。決して帰れないとしても、帰ろうとしなければならない」
「……アナタは、何を目指しますか。どこへ行きますか……いつか、アナタは辿り着けることを願います」
~ ~ ~
後に"マドカ"と名乗るようになる子供が
とあるドラゴン使いの一族の元を出奔した日、
その一族の住む土地の山へ一匹のポケモンと共に見知らぬ子供が現れた。
誰もその素性を知らない謎の子供を発見したドラゴン使いの一族は、
その子をポケモンと共に引き取り養子にすると警察へ申し出た。
子供と共に現れたポケモンがドラゴンポケモンであることも理由としてあったが、
一族にとっては「子供が一人いなくなった」という風聞への
カモフラージュとなることが大きかった。
そのとき一族の養子となった子供こそがホウライであり、
共に現れたポケモンの正体はヒスイのすがたのヌメイルである。
ホウライとヌメイルはヒスイ地方の出である。
この一人と一匹にとって、ある日突然飛ばされて来たこちらの世界は異世界であり、
旅に出た本当の理由は「故郷であるヒスイの地へ帰るため」。
決して叶うことの無い願いだと知りつつも、
ホウライとヌメルゴンは遠い故郷への慕情を抱えて彷徨い歩く。
無論共に旅をする他の手持ちたちもこの理由は知っているが、
何も言わずについてきているようだ。
育ててもらった恩のあるドラゴン使いの一族に対しても
「自分が引き取られたのはヌメイルのおまけ」だと思っており、
この理由は当たらずも遠からじと言える(出奔した子供の代わりでもある)。
一族から受ける教育や訓練から幼心にホウライが覚えていた、
どこか義務的で余所余所しい感覚は旅立つまで終ぞ変わらず、
これはやがて一族への関心の薄さの源となった。
こうした一族へ抱いた思いや決して叶うことの無い願いから、
ホウライは大抵の物事に対して
「なるようにしかならない」とどこか絶望に似た諦念を抱く。
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