Direct Milk

Direct Milk

スケベ


これはまた、変わったオーダーだね。

「搾りたてと言わず、濃厚なミルクを直に飲みたい」とは。

人肌の温かさを感じるミルクではなく、喉を爽やかに抜けていく冷たいミルクを。

冷蔵装置の類を介さないまま、温かな生体内で作られた濃厚なものを、直に。

……人の想像力は、或いはその源たる欲望は。

時に、こうした矛盾に満ちたものを求めるものだ。


……前置きが長くなったね。

先生が真に望むものかは分からないが、その願いを叶える方法はあるとも。

人間が想像できることは、必ず人間が実現できる……そんな言葉の通りにね。


[セイアは戸棚から、一粒の飴を取り出した]


というわけで、この飴を舐めてほしい。

最近どこぞの学園のとある集団が発明した、『のどごしヒエール君』だ。

端的に言えば、これを舐めてから暫くの間、

口腔内に入ってくる液体を冷たく感じるようになる。

暑い日にぬるい水を飲んでも気分爽快! という触れ込みだが……

開発者は、こういう使い方をすることになるとは思っていなかったんじゃないかな?



……舐め終えるまでは暇だろうから、その間は私の方に付き合ってくれるかい。

先生は何もしなくていい。ただ、じっと……

君に飲んでもらうミルクの準備をする、私を見ていてくれれば。


[セイアはそう言って、新雪のように白い布地をはだける]

[小さくも柔らかな双丘がふるりと揺れ、その頂では控えめに、しかし確かに桃色の果実が自己主張している]


ぁ、ふふ……先生の視線を感じるよ。

普段生徒たちに向けるものとは違う……っ♥

熱を帯びた、舐めるような、そんな視線だ……♥

ぅ、んっ……♥ ただ見られているだけなのに、視線、だけなのに……んぅ♥


[セイアが胸元の下に添えた自身の両手を緩やかに揺らせば、双丘と果実とが一緒に揺れる]

[透き通るように白かった肌に赤みが差し、触れてもいないのに果実はその自己主張を強めていく]


はぁ、ふーっ……それじゃあ、準備を始めるとしようか。

……そうさ、準備はこれから。ここまでは、準備でさえないんだ……っ♥

先生の口の中から、飴が溶けきってしまうまで……ん♥ ゆっくり、じっくり……♥


[普段は袖の中に隠れている、細くしなやかなセイアの指]

[彼女はそれを、ゆっくりと双つの果実に向けて動かしていき……少し手前で、制止させる]


今更説明するまでも、ないだろうけれど……♥ ふぅ……♥

いいかい、ここだ♥ この後、先生に提供する、ミルクの出口……ん、ぅっ♥

先生♥ 君が、直接、口を付けて……♥ ミルクを飲む、ところ……っ♥


[そう説明しながら、セイアは嫋やかな指で果実……の、周りをなぞっていく]

[果実の周囲にある桃色の円の縁、薄く赤めく白磁の双丘の境界]

[そこを、焦らすような速度で。指先でここだと示すように、ゆっくりと]


ふぅ、は、ぁ♥ ん、ぅ……っ♥ 見えて、いるね……♥

視線で、分かるとも……♥ 目は口ほどに物をいう、とは♥

つくづく言い得て妙な♥ ものだ……っ♥


[言葉一つ一つにも段々と熱を帯びながら、セイアは指を動かし続ける]

[緩やかに動いていた指先は、熱に浮かされるように、その速度を高めていった]


は、ぁっ♥ ふ、ぅん……♥

そろそろ、仕上げといこうか……♥


[言いながら、セイアはそっと指を肌から離す]

[そしてそのまま、浮かせた指先を果実に向かわせていき]

[その先端へ触れる直前で、再び制止させた]


……時に、先生。

先程渡した飴は、『もう溶けきった』かい?


[じっとセイアを見つめていたこちらの視線と、こちらの返答を待つセイアの視線がぶつかる]

[…………口を閉じたまま、そっと首を横に振った]


そうか。随分準備に時間をかけたと思ったが、私の勘違いだったかな。

……まだ溶けきっていないなら、仕方ない。

いま少し、準備を続けよう。時間をかけて、丁寧にね……っ♥


[言うが早いか、セイアの指先が小さく動く]

[硬く尖り自己主張する、双つの桃色の果実。その先端に触れるか、触れないか]

[ギリギリのところを、彼女の指先が振り子のように往復していく]


あ、っく……ぅ♥ ふぅ、ん♥ ぅう♥ ふっ♥ んー、っ♥ はぁ、はぁ、ぁっ♥

ふ、ふふ……♥ そんなに、食い入るように、ぃいっ♥ 見つめなくても、平気、だとも……っ♥

君に、飲ませて……♥ あげる、大切な、ぁ……っ♥ ミルク、だから、ね……♥

こぼし、て、しまったりっ♥ しない、さ……♥ ぁ、あっ♥ あん、ぅ……♥


[肌はしっとりと汗ばみ、双丘は時折ふる、ふると揺れて]

[白魚のような指先で、果実の先端を引っ掻くようにして]

[切なさを隠しきれないセイアの声は、熱っぽく艶めいて]


はぁ、っ♥ は、あぁ、んんっ♥ んぅ、く♥ ふーっ♥ ふーっ♥

先生っ♥ せん、せぃ……♥ 私、の、っ♥ じゅんび、は♥ もう……できた、よ♥

だから、ぁ♥ ……もういっかい、たずねると、するよ……♥


アメは、『溶けきった』かい……♥


[…………]

[ゆっくりと、首肯する]


……っ♥ そう、か♥ 溶かし、きれた、ぁっ♥ の、だね……♥

なら、はぁ♥ はぁ、っ♥ じゅんびも、終わり……っ♥

さあ、せんせい……



どうぞ…………っ♥


[その言葉と共に、セイアの両手が除けられる]

[ピンと立つ桃色の果実が、差し出される]


あ♥ 息、いき、がっ♥ あったか、い、息がっ♥ かかって、るぅっ♥

いっぱい♥ いじめて、ぇっ♥ 切なく、なった♥ 乳首に……♥ 先生の、息がぁっ♥


はやく♥ はや、くぅ♥ 先生のために♥ じゅんびした、おっぱい……っ♥

のんで♥ すって♥ しゃぶり、ついてぇっ……♥



あっ♥

————あ゛あぁあ゛あぁあっあああ゛ぃくィくイ゛くイ゛ッく゛ううぅぅうっ♥♥

あ゛♥ らぇ♥ ら゛、っめ♥ ィ゛ぐの♥ とまん、らいいい゛ぃ゛い゛っ♥♥

ちくび♥ ちくび、ぃっ゛♥ イッて゛、ぅ♥ すわ、れへ♥ イぐ、ぅぅう゛っ♥♥

とまら、にゃぃい゛♥ イ゛くのもっ♥ おっぱいもぉ゛ッ♥ ず、っと♥ ぉ゛っ♥♥


……あ゛っ♥ は♥ ふぅ♥ ふーっ♥ ……ぁ、えっ♥ まって、そっち————

——ん゛ぃいい゛っぐぅぅうううう゛っ♥♥ イぐ♥ ィくっ♥ イ゛ッ、ぐぅう゛♥♥

んぐうう゛ぅ……ッ♥♥ お゛っ♥ おっぱいぃい゛っ♥ すわれ、へぇっ♥♥

みぎの、ぉお゛おっ♥ ちくび、もっ♥ ひだり、も♥ りょーほー、は、あ゛ぁっ♥

も゛っぉ♥ イッ、て゛ぅ♥ ィッて゛る♥ のに゛っ♥ もっろ♥ のん、れぇ゛っ♥♥

らっめ゛♥ らめら゛めっ♥ も゛♥ れないっ♥ でない、から゛あっ♥

あっ♥ まら♥ くる♥ きひゃ、うぅう゛っ♥ あ゛♥ イ゛っ————ッ゛♥♥♥






[果実に吸い付き、そこから溢れ出る冷たくも濃厚なミルクを味わうこと暫し]

[ゆっくりと口を離し、息を整えながら視線を上へと向けていく]


はぁ……っ♥ ……はぁっ、はぁ……ふ、ぅ……♥

どう、だったかい? ミルクサーバーに口を付けて、直接冷たいミルクを飲むのは?

……満足してもらえたなら、良いのだがね……ん♥


[唾液に塗れた桃色の果実、それを頂く白皙の丘、乱れて照明を乱反射する金糸の紙]

[そして、荒く呼吸をしながらも、どこか得意げに微笑む彼女の顔]


このひと時を通して、君は言葉には言い表せない「ときめき」のような物を感じてくれたかな?

忙しいキヴォトスでの日々の中でも、どうかその気持ちを忘れないで欲しい。


……では、『支払い』を……いや、

注文を聞こうか。


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