DOOM 〜運命〜
ガルザーグを斃しグールジェネレイド達を一掃して更に鬼丸の愛刀を取り戻したカルデア一向達。
僅かながら希望が見えた彼らは力強くその一歩を踏みしめながら次の目的地へ向かっていった。
後ろの光景を振り返る事もなく……
———光有る所に闇は有り
———ならば希望有る所に絶望有り
黒神龍グールジェネレイド
それは"死"によって目覚め、"死"によってまた還る骸の龍。それはいわば"死"の輪廻を廻る龍である…
しかし今彼らは同時に一掃され、這い上がることすら叶わぬ状態であった。
———許サヌ…断ジテ許サヌ…!
———我ラカラ…"死"ヲ奪ッタ奴ラヲ…
———我ラカラ…"輪廻"ヲ奪ッタ奴ラヲ…
———コノママ生カシテナルモノカ……!
骸の龍の怨念と肉体は一つに集まり巨大な闇の塊と化した。
だが…多すぎる。
そこに集った骸の龍のそれはあまりにも多すぎた。
その怨念に耐えきれなくなった闇の塊は遂に禍々しい闇を解き放つ様に弾け飛んだ。
この時カルデア一向は大きな轟音を耳にした。しかしそれでも立ち止まらない決意と共に彼方へと歩き去って行く。
———その選択が、分かれ道であった。
闇の塊が弾け飛んだ爆心地…そこに巨大な不死鳥とも龍ともとれる存在が顕現し、そして産声を上げる様に咆哮した。
運命(Fate)によって出会い、縁を紡ぎ、歩み続けるカルデア一向達。
その日、彼らは運命(DOOM)に出会う