Crazy Bloom Cherry Blossoms
1「うおおお山爺を助けるぞ!!俺はやるぜ俺はやるぜ!」
「儂は草を食いに来ただけなんじゃが...欲があり行動を起こせるのは良いが こうも色欲というかアレな欲ばかりに駆られるのはどうしたものかのう」
「テメェの食欲には及ばねぇよ ダルヴァ」
滅茶苦茶ハッスルしているマツィヤといつも通りローテンションなダルヴァが通りを往く
「それに欲を言うのならどいつもこいつも食いてぇさ 男ならコドモからオトナまで俺はジェネレーションレスだぜ」
「うむ...まぁ良いか 元気な証拠じゃ」
良識や常識を何処かに落としてきている二人は大きな霊圧が近づいてきたのに気づいた
『千本桜』である
「貴様らか...虚圏で少しばかりは実力は見たがどれほどのものか試させてもらおう
二人の前に桜の花びらが舞う 敵の命をはらりと散らす無数の刃である が
「なんか改めて見ておると...美味しそうじゃのう」
「は?」「は?」
千本桜もマツィヤも驚愕しぽかんとしている
「どれ一口...」
バリィ ゴッゴッゴッ...ひょいと花の一枚をつまんで食べた 感想は
「生はまずいのう...火を通すか もしくは茹でるか」
「...まさか 幻覚か!いや敵の攻撃を体に取り込んで何らかの効果を...?」
「て テメェ何してやがんだ!吐き出しとけよ!ペッてほら!ぺッ!」
そそくさと火を起こそうとし始めたダルヴァに顔を青くしながら背中を叩くマツィヤ 千本桜は未だに実際にはない能力を想定して始解以上の事は避けた
「儂の体であればこの程度の刃は通らぬ なんじゃったらお主も一つ食べてみると良い」
「オアー!!!鰻の小骨並みに刺さりやがる...!の゛ど゛に゛も゛さ゛さ゛っ゛た゛!!」
マツィヤは花を一つ食べさせられてしまい のた打ち回った後戦闘を離脱し鏡の前で口に手を突っ込んでゆっくり引き抜いていた
「また幻術なのか...!?」
「では次はフライパンで加熱を...フライパンが切れたのじゃ!!水を張った鍋に入れて...鍋が真っ二つじゃ!!
あっそうじゃ 手で持って直火に当ててみるかのう」
最早戦闘と言ってよいのか分からない惨状に千本桜は花(刃)を幾らか置いておいて他の戦場へと向かった
この後ダルヴァはマツィヤに死ぬほどボコボコにされた(ノーダメージ)