Cak-120F
Cak-120F
Cak-120Fはチャックマク設計局が開発したウマムスタン空軍のレシプロ単発単座戦闘機。速力、加速力、運動性、火力の全てが高い水準でまとまった戦闘機であり「ウマムスタン空軍最強の戦闘機」と評された。
概要
チャックマク設計局が初めて設計した戦闘機であり、この戦闘機によってチャックマクはその地位を確立した。またその性能により高コストながら終戦まで生産され、最終的に1万2000機が製造されウマムスタン史上最も多く製造された戦闘機となった。現代でもその人気は高い。
開発
1938年にウマムスタン海軍航空隊は初の国産戦闘機、Te-1Fを採用したが、その性能は決して満足が行くものではなかった。そのことは各設計局、各企業も把握しているところであり、それぞれが新型戦闘機の開発に取り掛かった。1939年に設立されたチャックマク設計局もまた同様であり、他組織を凌駕する性能の戦闘機の開発に取り組むことになった。
翼の構造は楕円翼とされた。これは空気抵抗を極力減らすための措置であり、同時に翼もできるだけ薄くされた。これにより機関銃、弾薬、引き込み脚の搭載が困難になったが、設計上の工夫により克服された。また、機体部品の軽量化も徹底された。材料には強度の高い素材を利用し機体重量をさらに削減することに成功した。しかし、これらの措置により機体のコストは他の戦闘機に比べ大幅に高いものとなった。
エンジンにはラズワルド製オルモスエンジンが使用された。また翼内には13mm機関銃6門が搭載され火力も十分に確保された。なお、武装に関しては後にM2ブローニングと同様に12.7、13mmクラスでは不足だとして20mm機関砲を搭載したタイプも登場した。
性能確保のため燃料搭載量もある程度減少させたもの、航続距離は900kmを確保した。これは同時期に開発されたP-51Aの724kmを凌ぐ数値であり、優秀な航続距離もこの機が活躍する一因となった。
試験機は1940年10月に初飛行を行った。性能は空軍幹部をも驚かせるものであったが、同時にその生産コストが問題となり議論を呼んだ。最終的には精鋭部隊用戦闘機として少数を生産することが決まり1940年末から1941年初頭に初期型の生産が始まった。
運用
Cak-120Fは1941年3月にウマムスタン軍への本格的な引き渡しが始まった。パイロットからの評判も上々であり、パイロットの間でCak-120の奪い合いが始まったほどであった。
その後、武器供与法の成立に伴いCak-120Fは連合軍に供与されることが決まった。当初アルビオンはCak-120Fのコスト、制空戦がある程度安定している状況を鑑みてあまり興味を示さなかったが、1941年後半にFw 190が登場し、英仏海峡の制空戦で大きく劣勢に立たされるとCak-120の供与を要請した。Cak-120Fは1941年12月14日に初陣を果たし、Bf190およびFw190と交戦した。Cak-120Fは速度性能でややFw190に劣っていたものの、格闘性能で大きく優っており、Fw190に対し優勢に戦うことができた。また13mm機銃6丁という高火力は多くの戦闘機乗りに愛された。しかしながらそのコストにより大量配備が困難であり、英仏海峡の戦況が安定するのはスピットファイアMkⅨの登場後の事となった。
東部戦線においてもウマエト軍により前線戦闘機として幅広い任務に使用された。当時のエイシン製戦闘機に真正面から対抗でき、かつ信頼性も高い機体は貴重であり、戦争初期から末期まで様々な戦場で使用された。
補足
ウマムスタン空軍最強の戦闘機:もしかしたら第二次大戦中ならスピットファイアを差し置いて最強の戦闘力と言っても良いかもしれない。高高度性能もこの国なら心配ないだろうし
生産機数1万2000機:前の推計より。大戦中ずっと使えそうな性能してるしまあそれぐらい製造されていてもおかしくない
Fw190との戦闘:純粋な速度性能ならFw190にだいぶ負けてるが、Fw190の最高速度は過負荷の時のものだったりするのでそこまで絶望的な差ではない。格闘性能を考えれば十分戦えるだろう。
え?生産効率考えればFw190の完勝だろって?それはまあ…そうなんですが…