(CP妄想につき閲覧注意)ボロアパート同棲テス藤の夏の一幕3
お金はないけど幸せな二人を書くの、楽し〜〜〜!!!
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「テスカーん!暑いし、かき氷つくろ?」
「あ?あー……そうだな……」
クーラーが使えないこの家で、涼む手段は限られている。その中で比較的安価な方法と言えば、やはり食べ物だろう。
幸い機械は一通り揃っているため、かき氷を作ること自体は造作もない。ただ一つ問題があるとすれば、省エネモードの冷蔵庫では二人分の氷を用意するのは難しいということだ。今ある分を使おうものなら、明日以降が悲惨になることは想像するに容易い。
「今日使ったら次作るまで氷なしで過ごすことになるが。それでもいいのか?」
「うぇ……それは困る……」
「じゃあやめとくか」
「……作る!」
一瞬だけ悩んだ素振りを見せたものの、結局諦めきれなかったらしい。力強く宣言すると、大河はそのままキッチンへと消えていった。
(まぁ、どうせこうなると思ってたが)
予想通りの展開に思わず笑みを浮かべながら、テスカトリポカも大河の後を追うようにリビングを出る。かき氷を前に無邪気に笑う彼女の姿を思い浮かべると、自然と足取りが軽くなった気がした。