Big Bad Wolf

Big Bad Wolf


  • 名前:ボンベロ・グラン・ヴィルネーズ
  • 種族:エネミー
  • 性別:男
  • 年齢:不明
  • 誕生日:不明
  • 星座:不明
  • アラインメント:中庸・混沌
  • 身長:180cm(人間)・3m(人狼)
  • 体重:210kg
  • 血液型:なし
  • 異能:
  • 所属:イカロスアトリエ“身体派”

イカロスアトリエの中でも、ひときわ崇高な芸術を生み出しえた者のみに与えられる称号――"ミューズ・アステリズム"。その名を授かった一人の人狼のエネミー。

普段は人間の姿をとっているが、戦闘時などには人狼へと変じる。身体派の中でも特に純粋な方針を持つ彼は、人体をいわば不老不死に近い存在へと作り変えることを信条としており、自身の作品のテーマは「悪なき世界」。他者を不老不死化する方法の探求を生涯の命題とし、その研究を進めるために数えきれぬ人間を犠牲にしてきた。

かつて、霧雨礼二の両親を喰らっている。

性格

一人称は「私」。

貴族趣味で、礼儀礼節に対して厳格。とりわけ食に関するこだわりは強く、基本的には肉を断ち野菜のみを口にする生活を徹底しており、テーブルマナーへの意識も高い。人間好きで話し好き、その笑顔には温かみすら宿る。戦闘力は折り紙つきだが、根は暴力を愛する性質ではなく、ただ走ることが純粋に好きな男だ。やや傲慢な一面もあるにはあるが、害を及ぼすほどのものではない。

……ただし、研究のためならば一般人であれ実験に用いることも辞さない。罪悪感を抱きながらも、それでも、と自分に言い聞かせるようにして。

芸術作品:最後の晩餐

ボンベロの作品は、すべて料理という形をとる。

道術における外丹の思想——すなわち、特定の素材を調合・精製することで不老不死の霊薬を生み出すという薬術の概念と、グルミーにおける高度な調理技術を融合させた、彼独自の研究体系だ。素材として用いるのは、一般的な食材ではない。特殊なエネミーや異能者の肉体、あるいはそこから抽出された成分を用い、それを独自の術式と調理法によって加工・昇華させた特殊な料理を人間に摂取させることで、対象の再生能力を根底から底上げし、細胞の複製能力を向上させる。テロメアの複製限界を突破させ、寿命そのものを消滅させることが最終的な目標だ。

概念としては美しい。喰らわれても死なない人間。悪なき世界の礎となりうる存在。

しかし現実は、残酷なほどに手が届かない。

人間の機能を一切損なわず、人間のままで不老不死を実現するという命題は、現状においてほぼ達成不可能とされている。彼の料理を口にした者の末路は、今のところ二択しかない。

——それが最後の晩餐となるか。
——あるいは、もはや人間でないものへと変質するか。

本人はそれを失敗と認識しており、試行を重ねるたびに改良を加えている。罪悪感を抱きながら。それでも手を止めない。完成すれば、誰も死なない。完成すれば、自分は誰も殺さなくて済む。その一点だけを支えに、今日も彼は厨房に立つ。

その料理は、どれも恐ろしく美味いという。
基礎戦闘能力

一騎当千に値する、無双の戦士。人狼のエネミーの中でも特異な存在である彼は、異能を一切用いずとも、その類外れた身体能力だけで大抵の戦闘を制してしまう。その爪は堅牢な鎧をやすやすと切り裂き、その牙は人間の骨すら容易に砕く。

アイギス

理性が残っている間は使ってくる技術。
腕に刻んだ魔法陣に、詠唱を用いずに異能粒子を纏わせ硬質化する。

——狼とは、恐ろしい人食いの怪物である。

幾多の伝承が積み重ねてきたその集合的なイメージから発現した異能。効果は単純明快、自身の身体能力を強化するというものだ。その出力は計り知れない高みに達しうる。

しかし。

異能を発動するほどに、「狼は悪くて恐ろしい人食いの怪物である」というイメージが彼の内側を浸食していく。理性は溶け落ち、激しい食人衝動が意識を塗りつぶす。飢えるほどに身体能力は際限なく跳ね上がり、獰猛さは剥き出しになっていく。

そして残酷なことに、この異能を一切使わずにいたとしても、彼は緩やかに飢えてゆく。野菜を口にして凌いでも、それは破滅までの時間をほんの少し引き延ばすだけに過ぎず、最後には必ず飢餓状態へと至る。

飢餓状態は、最低でも人間を十人喰らわなければ収まらない。それも最低限の数であり、本来であればその場にいる人間をすべて平らげるまで止まらない。

また、異能の性質上、彼が行う攻撃は人間に対する特攻効果を持つ。




いつも、彼は退治される。

その起源に苦しみ、気が付けば人を喰らい、悪い狼として討たれる。その繰り返しの中で、罪悪感だけが積み重なっていった。耐えようとした。必死に耐えようとした。それでも、最後は食べてしまう。

そうして長い年月を経た末に、彼はひとつの疑問を抱いた。

——なぜ、私はいつも悪者にされるのだろう。

そしてほぼ同時に、彼はひとつの答えを見つけた。

——もし、人間が喰らわれても死なない存在なら。どれだけ食べても、自分は誰も殺していないことになる。

それが、彼の研究の原点だった。「悪なき世界」とは、罪悪感から解放されたいという、ひどく純粋な祈りの別名だった。

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