Bad(パンクハザード10)

Bad(パンクハザード10)

Name?

 ブルックには残ってもらって演奏してもらった方が気持ちよく歌えたかもしれない。

 敵を前にしたウタの脳裏を、一瞬だけそんなノイズが横切る。

 ……別にいい、とウタは敵から目を逸らさずに小さく頭を振った。これはライブじゃないし、少しだけ体力消耗が激しくなる影響程度だ。問題はない。

 さっき少し眠ったから、しばらくの間は大丈夫だろう。

 ふふ、とモネという女が笑ったかと思うと、ざあと吹いた吹雪と一緒に、姿をくらました。

 ウタはそれを見て、小さく眉を顰めた。この島の相手は、どうしてこうも煙に巻きたがるのか。

 いるようで、いない。

 いないようで、いる。

 隠れて晦まして、好きを見て襲い来るつもりなのだろう。

 しかし、ウタがそれに付き合う義理はない。

 そしてウタは確信していた。

敵の“自然系《ロギア》”の能力は、自分の能力との相性が最悪だということに。

 もちろんそれは、相手にとってウタウタの能力が天敵に成り得る、ということ。

 そして、きっと相手はそのことに気が付いていない。

 戦闘《ライブ》が、始まった。

 

雪の花びらが落ちる 

氷の夜を溶かし

 

 ウタが息を吸い、歌を歌う。

 伴奏はないため、歌唱のみ《アカペラ》だ。

 常人であれば、音も定まらないような酷寒の中、しかしウタの歌唱力は、それをものともしない。

 静かな雪を震わせて、ウタの歌声が、より一層澄み渡ってビスケットルームに響く。

 曲の名前は『雪ノ花』。ウタが配信活動を始める少し前に、孤独と心の寒さをテーマに作曲したものだ。

「……何を歌っているのかしら?」

 雪の中から、そんな声が聞こえたかと思うと、不意にウタの背後に気配が出現する。

「“たびら雪”」

 ウタが歌いながら目線を後ろに向けると、モネが羽を氷の刃のように研ぎ澄まして、ウタの体を斬ろうとしていた。

(──残念)

 ウタはその刃を気にせずに、歌唱を続ける。

(届かないよ、その刃は)

 

星屑を受けて煌めき──

 

「えっ……?」

 呆然としたモネの声。

 驚いた顔。

 自分の体なのに、何が起こったのかがわかっていないみたいに、ボロボロと水滴となって崩れていくその翼に、モネは驚きと恐怖の入り混じった表情を浮かべている。

 ブン、とウタの振るった“指揮杖《ブラノカーナ》”がその体を捉えるより前に、モネは素早く後ろへ飛び退っていた。

「……何、熱!? 違う、これは……?」

 焦っていようと何だろうと、隙は隙。ウタが見逃すはずもなかった。

 

冷たい孤独に凍る心

 閉ざされた心臓は赤く

 

 歌いながら、ウタはモネに肉薄する。

 ズム、という雪を踏み絞める感覚を足に受けつつ、跳びかかる。

「くっ!」

 しかし、焦っていようとモネも只者ではなかった。

 ウタの縦に振るった一撃は、虚しく空を斬る。

 モネは体を雪に変えて、吹雪に舞う粉雪のように、ウタの後方遠くへと移動する。

 

音立て崩れる暖炉の火に

 震える吐息が白く揺蕩う


 モネはハァハァと息を切らせながら、ウタの能力を伺っているようだった。

「ッ! “雪兎《ゆきラビ》”!!」

 モネが翼を後ろに引いてから、風を起こすように前へと突き出す。

 すると、翼の端々から、兎をイメージしたような多量の雪玉が、勢いよく射出された。

 一見すると可愛いものだが、可愛いのは見た目だけだ。その速度と威力は侮れない。

 当たれば、打撲は必至だろう。当たり所によっては、意識を持っていかれる可能性もある。

 ──あくまで、当たればの話であるが。

 

暖かな世界を求めて彷徨って

 いつも辿り着くはブリザード

 アナタのいたその世界は

 今はもう遠い思い出

 

 ウタの目の前で、その雪玉は砕け、形を失い、失速してウタの足下へと落ちる。

 歌っている時にだけ発動できる、ウタウタの力。

 半径三メートルの範囲に、曲のテンポの六十四分の一拍だけ、夢の世界のモノを現実のモノとする力。

 “うたの広場《ミュージックステーション》”

 ウタが現界させているものは、ズバリ歌そのものだった。

 歌とは声であり、声は音だ。

 そして、音は突き詰めれば“振動”に他ならない。

 その振動を、“うたの広場”内の一定範囲で増幅させているのだ。

 さて、雪なんて不安定に結合した物が何かの形を取ったとして、それに強い振動を加えればどうなるだろう。

 まず、雪同士の結合が崩れ、瓦解するのは想像に難くない。

 さらに、運動エネルギーは熱エネルギーに変換され、雪は雪ではいられなくなってしまう。

 故に、能力面で見れば、圧倒的にウタが有利だった。

 もしかしたら、モネもまだ力を隠しており、ここからさらに一段階厄介な能力を出してくるかもしれない。

 しかし、それはウタとて同じこと。

 少なくとも、ウタにはまだ、能力の引き出しが二つある。

 “夢現重唱《ラルトリオ・デュオ》”と“Re:Tot Musica”が。

 

雪の花びらが静かに

 氷の夜を溶かし

 月明かり浴びて輝く

 

 モネは息を大きく吸うと、口から雪と共にそれを吐き出した。

「“雪嵐《ふぶき》”!!!」

 ゴウゥ、という音を立てながら、ブルックとゾロを包んだよりも強い吹雪が、ウタの周囲を取り囲んでいた。

(とんだハズレを引いたものだわ!)

 モネは歯噛みしながら、その吹雪を睨みつけていた。

 普段なら、その吹雪に紛れて強襲を仕掛けるところだったが、しかし今のモネにはそれができない。

 体が“ユキ”になっていては、あの女の前で形を保てない。

 だが、能力を使わなければ、雪に紛れることはできない。

(……だけど、相手の攻撃が私に効かないのは、同じ条件のハズ)

 モネは分析する。

 どういう原理なのかは完全にはわからないが、“なにか”によって起きた“振動”が原因なことまではわかっている。

 そして、“なにか”を起こす要因はおそらく彼女の“歌唱”だろう。

 こちらから手を出せないのであれば、時間を稼ぐしかない。

 あるいは、このままこの女を捨て置いて、子供たちの方へ行くのも選択肢の一つかもしれない。

 そう思った瞬間だった。


ゾクリ──!!


 モネの背中を、冷たいものが駆け抜ける。

 吹雪の音を切り裂くような、ビョウという音がしたかと思うと、吹雪は断ち切られてしまっていた。

 鉄の棒の片端を持った女が、その棒を空中に放って、再び真ん中あたりで持ち直す。

(覇気──!?)

 いや、違う。

 一瞬だけそんな気配がしたが、ほんの一瞬だけ。

 歌いながら佇む彼女に、そこまでの脅威は感じられない。

 

冬のとばりが降りる

 ただ降り積もるのは

Silent and Still white night

 

 その歌さえ遮れば、とモネは錐に似た槍を両足に持って、空中からウタに襲い掛かる。

 金属同士が当たる音が、ビスケットルームに響く。

「くっ、なんで──」

 リズムを崩そうと、わざとズラして攻撃しているのに、ウタはそれを見越したように“指揮杖”を振るい、結果的にウタの歌は止まらない。

 ブン、と振るわれた横なぎの一撃。

(意味はないのに──)

 脇腹目掛けて放たれたそれを、モネはほくそ笑んで迎え入れる。

 “ユキ”になっていなくとも、自然系には通常の攻撃は通用しない。なぜなら、攻撃が当たった箇所がその自然物に変換されるから。

 だから、その攻撃はただ、ウタが隙を晒すだけの──


 ゾクリ──!!


 再び、背筋を奔る怖気に、モネは慌てて跳び退った。

 チッ、と音を立てて、シャツの裾から見えるモネの脇腹を、鉄の棒が掠った。

 そう、掠ったのだ。

 モネが脇腹に感じたその熱は、確実に攻撃が当たってしまったことを物語っていた。

(この娘、もしかして──)

 覇気が漏れ出している?

 そんなはずはない、とモネは常識を考えて、その懸念を否定する。

 しかし、現に、ウタの歌声が響き渡るほどに、彼女から漏れ出しているのは間違いなく──。

「あっ!」

 一瞬、状況分析に意識を裂いたことが、仇になった。

 気が付けば、モネの翼の守りをかいくぐり、ウタが目の前に肉薄していた。

(回避を──)

 間に合わない。

 今度こそ、ウタの一撃がモネの体を捉えた。

 鋭い刺突が、モネの水下を捉える。

「アァッ!!」

 悲鳴を上げて、吹き飛ばされたモネが壁に激突する。

「かはっ!」

 肺の空気が抜けてしまったような咳をするモネに、ウタは追撃を仕掛ける。

 ほんの二年前のウタだったら、こうやって直接相手を攻撃することすら躊躇っただろう。 

 だが、そんなことを言っていられる時代じゃないことは、この二年間で嫌というほどわかっていた。


銀色の死に化粧に

 包まれたこの世界は

 Silent──Silent──

 

 しかし、その攻撃は空を切る。

 “ユキ”となったモネが、体を流動させてその攻撃を躱したのだ。

 息を荒らげながら、モネはゆらゆらとその“ユキ”の体を揺らす。

(……認めましょう、油断していたわ。……私も、一線から遠のいて衰えたものね)

 しかし、まだこの小娘程度の実力者であれば、なんとかなるはずだ。

 覇気が使えようと、能力の相性が悪かろうと、集中を切らさずに能力を使って行けば、ウタがモネの実態を捉えることはない。

 どうやら、雪を砕く能力に関しては、届く範囲が決まっているようだ。

(速度は、私の方に分がある)

 なら、変に欲をかいてはいけない。

 再び襲い来るウタの棒術をひらりひらりと躱して、モネは壁を背に、人の姿でふわりととんだ。

 ──さて、この調子。

 このまま消耗戦に持ち込めば、いつかは相手も隙を作る。

 

雪の花びらが落ちる

 凍てつくココロ溶かし

 セカイも塗り替えていく

 涙にまぶ───

 

 ズバン!!

 ウタの歌唱を断ち切るように、巨大な音がして、ビスケットルームの壁が斬られた。

 ズズゥン……。

 モネの横あたりの壁が、地響きを上げて倒れる。

 ウタはそちらを睨みつけ……。

「……ゾロ、何やってるの?」

 そこにいた緑頭の剣士に声をかけた。

 あ? とゾロもウタの顔を見て、その顔を顰めた。

「ウタ? お前こんなところで何してやがる?」

「え? いや、あの自然系の能力者と戦ってるんだけど……」

「……つまり戻ってきちまったわけだ。まったく、あいつらどこに行きやがった……」

 ウタはモネへの警戒も一瞬忘れ、目を白黒させた。

 子供たちからモチャを逃がすために走っていたはずのこの男が、何を血迷ったら仲間を見失って、元のビスケットルームの壁を斬って登場するなんて状況になり得るの?

「隙だらけよ!」

 錐のような槍がギラリと光り、ウタは慌てて頭を抱えてしゃがみこみ、その攻撃を躱した。

 モネが舌打ちをして上空へと飛び上がり距離を取る。

「ちょっと、危ないでしょゾロ!」

「あ? おれのせいかそれ!?」

 ウタがゾロのせいで集中が途切れたとゾロに文句を言い、ゾロは油断したのは自己責任だと言わんばかりに言い返す。

 そんな二人を後目に、モネは歯噛みする。

 能力の相性の悪い相手に加え、覇気使いの剣士。そしてさらに……。

「あっ、ウタちゅわ~ん!!!」

 入口の方から、何故か海軍の兵士を引き連れて走ってくる、金髪で黒いスーツを着た男。

 それを見たゾロが、顔に手を当てて呟く。

「あのグルグルマーク、何をやってんだ……」

 呆れたような声が聞こえたのか、ハートマークを飛ばしていたサンジの緩んだ顔が、瞬時に怒りに歪んだ。

「そこに居るのはクソマリモ!! なんだ迷子か!? ……いや、ウタちゃんがいるからそんなはずは……」

「誰が迷子だ!!!」

 そのやり取りで、ゾロがここに登場した理由がなんとなく分かったウタは、がっくりと肩を落とした。

 敵が増えたことに危機感を抱いたように、モネが肺いっぱいに“ユキ”を吸い込んで大技を放とうとしていた。

「隙だらけ。あなたたち、まとめて凍えさせてあげる──」

「隙だらけなのはてめェだろ」

 ゾロがドスの効いた声で呟いて、一本の刀をその場で振るった。

 空気を切り裂く音がして、斬撃が飛ぶ。

 “一刀流・三百六十|煩悩鳳《ポンドほう》”

「あうっ」

 その飛ぶ斬撃は、モネの片翼を斬り裂き、空中でバランスを失ったモネが墜落する。

「“一刀流──大震撼”!!」

 そして、落下したモネの体を、ゾロが頭から真っ二つに斬り裂いた。

 どっ、と音を立てて、モネの体が雪に覆われた地面へと倒れ伏す。

「てめェ、クソマリモ、レディになんて容赦のない──」

「ほっとけ、峰打ちだ」

「どう見ても刃の方で──、そうか、“自然系”か」

「そういうことだ。覇気は込めなかった」

 覇気を纏わない通常の攻撃は、“自然系”の能力者には通用しない。

 あくまで、肉体に作用しないだけだ。

 例えば、こうまで圧倒的な実力差を見せられれば、体に傷はなくとも、心は圧し折れる。

 現にモネは、覇気を纏われていたら確実に殺されていたという怖れと、その剣士の底知れない実力への恐れ。

 そのせいで、二つに分かれた体を元に戻すことは叶わず、膝もがくがくと震えて立つことすらままならない。

「こ、子供たちは渡さな──」

 

Ah──Ah──♪

 

 震える声で言うモネの顎を、ウタが歌いながら“指揮杖”で殴り飛ばし、その意識を

刈り取った。

「とりあえずゾロとサンジさん、子供たちを追いかけよう!!」

 この女が追ってこられない状態になったのなら、それ以上ここに留まる理由はない。

 ウタの先導で、サンジとゾロ、そして海軍たちは、ゾロの開けた壁の穴から廊下へと飛び出した。

「それにしても、お前、覇気が使えたんだな」

 感心したようなゾロの声に、走りながらウタが応える。

「あー、あれね。歌っている時だけだよ」

「歌っている時だけ?」

「多分、わたしの能力も関係してるんじゃないかなァ。だけどダメだね。伴奏がないと、イマイチ曲にノれなくって、エンジンかかるまでに大分時間がかかっちゃった」

 うー、と反省してから、ウタは小さく欠伸をした。

 余計な体力を使ってしまったし、ゾロは迷子になるし、子供たちがだいぶ遠くへ行ってしまった。

「ねえゾロ、船員《クルー》の中で物の改造とかやれるのって誰?」

「あー、そういうのはウソップが得意だな。だが機械系ならフランキーの方が得意かもな」

「ありがと。あとで相談してみるよ」

 伴奏をどうするか。

 気分がノればいいなら、生演奏じゃなくたっていいのだ。

 ウタは子供たちを案じる頭の片隅で、どういった解決策があるのかを模索する。

「あなたたち、目的は何なんですか!?」

 すると、眼鏡をかけた女海兵が、噛みつくように言ってきた。

「子供たちを助けるんだよ」

「うちの船長命令でな」

 いきなり何を怒られたのかわからない、という口調でウタが応えて、それにゾロが肩を竦める。

「子供……って、あの巨人の子供たちですか!?」

「たしぎちゃん、どうやらあれは、実験によってあんな体にされたらしい。もとは普通の子供たちだったんだと」

「……シーザーの実験ですか」

 ぎり、と女海兵、たしぎが歯を鳴らす。

「おいエロガッパ、一応敵同士だ。あんまり情報を渡すんじゃねェ」

「黙れ緑黄色! たしぎちゃんは正義の海兵だ! 子供たちを助けるのに協力してくれるさ!!」

「ったく……」

 呆れたように、ゾロが言う。

 そんなやり取りをしながら走っているうちに、ウタたちはようやく子供たちに追いついた。

「やめろ、モチャー!!!」

 チョッパーの悲痛な叫び。

「吐き出しなさい!! それは毒よ!!!」

 焦ったようなナミの怒号。

 状況は芳しくないどころか、最悪らしい。

 ウタは疲労した足に喝を入れて、全速力で声のした方へと駆け寄った。

 階段上に立ったウタが目にしたのは、子供たちを止めようとする一味の姿と、そして、階下で他の子供に群がられているモチャの姿。

 モチャの足下に落ちているのは、縞模様の梱包用紙のようなもの。

 そして、モチャの頬が、何かを詰め込んだように膨れていた。

 それで、ウタは状況を察した。

 一味が子供たちを止めきれず、あるいは回り込まれてしまい、囲まれてしまったモチャが、他の子供に覚せい剤を飲ませまいと、自分で全て飲み込もうとしているのだ。

 それをしてしまえば、どうなるかなんて、まともな知識がなくても想像に難くない。

 ──どうする?

 どうすれば、この状況を打破できる?

 モチャが口に手を当てて、喉を開くように天井を仰ぐ。

 答えを出すより前に、ウタは叫んでいた。

「みんな!! 耳を塞いで!!!」

 ぎょっとしたようにウタの方を見る一味と海兵たち。

 半狂乱の子供たちは、その指示に従うはずもない。そして、必死になっているモチャも。

 

おやすみ 赤ちゃん 静かにね──♪

 

 咄嗟に頭に浮かんだ歌詞を、歌に乗せて唄う。

 ウタウタの能力に、制限はかけない。

 夢の世界は、細かいディティールは決めなくていい。目に見える景色を、そのまま空間に落とし込む。そしてそこに、ウタの歌を聞いた者の精神を閉じ込める。

 ウタウタの能力によって現実世界に残った肉体は眠り、夢を見た状態になる。そして、その肉体はウタの意志で操れる。

 急激な疲労感と、眠気がウタの体を襲う。

 昨日のライブと魚人島での一件、そしてこの島で使った能力の数々は、確実な疲労として、ウタの中に積もっていた。

 だけどもう少し、まだ、眠れない。

 ウタはモチャの体を操り、その口に大量に含んだキャンディを吐き出させた。

「…………みんな、ごめん、あと、たの……」

 できるのは、そこまでだった。

 口も回らなくなり、ウタはぐったりと膝から崩れ落ちた。

 誰かがウタがそのまま倒れないように、腕を掴む感触を覚えたのを最後に、ウタの意識は夢よりも深い眠りの中へと沈んでいったのだった。

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