BOMB?

BOMB?


穂乃果side in

時刻は8時半頃、昨日アイツに言った時刻よりも多少早いがまぁ問題は無いでしょう。それにアイツがどんな風に1晩を過ごしたかがわかるから寧ろいい迄あるわ。

結界はって閉じこもるような馬鹿ではないでしょうけどせめて感知用の式神とを用意してるでしょ

「随分と難しい顔してるじゃねぇかマスター」

…考えないようにしてたのが話しかけてきた

「バーサーカー?その姿で私の後ろから話しかけないでちょうだい、タチの悪いナンパにしか見えないわよ」

理由はシンプル、バーサーカーの来ている服が堅気の人には見えないのだ。百歩譲って髪を下ろしてサングラスをかけるのはわかる。だが胸元をがっぱり開けた白シャツと黒いスキニーにデカデカとGOLDと書かれたバックル付きのベルトは正直関わり合いたくないレベルの服装だ。

「おいおいひでぇじゃねぇか、それならあのライダースーツのが良かったか?」

「そっちもやめなさい、チャラついた坊ちゃんにしか見えないわ」

容赦なく切り捨てる、バーサーカーのセンスは昭和か何かで止まってるのだろうか

「…とりあえずもう少しで隼人の家に着くからそれまで話しかけないでちょうだい、ワガママ言って現代の服を着たいなんて言うから…」

全くため息しか出なくなってしまう、幸せが出ていくのならとっくに空っぽになってスカスカだろう


そんなこんなで隼人の家に着いた訳だが…私の目は幻覚を見ているのか?

サーヴァントに家事手伝いをさせているように見えるのだが…

「ライダーが家事手伝いしてんなぁ、オレもやった方がいいか?」

幻覚じゃなかった…しかもバーサーカーが余計なことを言い出した…とりあえず声をかけましょうか

「…サーヴァントに家事手伝いさせてるマスターなんて初めて見たわ」

穂乃果 side out


神永 side in

洗濯物を干し終わりライダーと共に居間に戻る

「しかしあのバーサーカー、なんとも珍妙な格好をしておりましたね」

空の洗濯かごを持ったライダーが話しかけてくる、確かにあの格好は珍妙と言わざるを得ない格好だった。

「先に言っておくがありゃ美作のセンスじゃねぇからな、あいつはあんな悪いセンスをしてねぇ」

あいつはもう少しスマートな服装が好みだ、そんなことを話していたらライダーの顔が何だか変な顔になっている

「ほほう…主殿はそこまであの者の好みを知っておられるのですね」

「腐れ縁だからだよ、10年以上顔を付き合わせてりゃ嫌でもわかるようになる」

そんなことを言うと何故かライダーが不機嫌になった。

…そんな変なこと言ったか?

「いいえ、何もとりあえずバーサーカーのマスターとの関係性は後で聞かせていただきますので」

そう言って韋駄天のような速さでカゴを置きに行った

「…とりあえず居間に向かうか」

 ───居間にて

居間のちゃぶ台を4人で囲みこれからの方針を話すこととなった

「まず今日は互いのサーヴァントの能力の確認、それと教会に行って聖杯戦争に正式に参加することを表明する、このふたつがやるべき事よ」

街の地図をちゃぶ台の上に広げながら美作は話を切り出した。幾つか ✕ 印が書かれている場所と〇で囲われた場所がひとつある。

「参加表明?この儀式って顔合わせとか必要なのか?」

「いいえ、聖杯戦争は基本的に聖堂教会から中立の立場の監督役が送られてくるの。名前負けしているとはいえ聖杯、主の血を受けた聖遺物の名を冠しているんだから管理しない訳には行かないのよ」

「…もしかして参加者の顔を確認しておくことでなにか不測の事態が起きた時に連絡したりできるようにするためか?」

それを聞いた美作は目を丸くして此方を見つめてくる、まるで鳩が豆鉄砲を食らったような表情だ。

「アナタにしてはだいぶ上出来じゃない、その通りよ」

だいぶ上出来って…流石にそれぐらいは頭が回るっての

「じゃあ準備したらすぐに教会に向かうってことでいいのか?」

「ええ、私もまだ正式に表明はしてないから一緒にやっちゃいましょ」

そんなことを言いながら方針を決めているとバーサーカーと話していたらライダーが美作に何か確認をとるように質問を投げかけてきた

「あの、失礼ですがバーサーカー殿について聞きたいことがあるのですが」

「どうしたの、ライダー?何か気になることでも?」

「いえ、単刀直入にお聞きします。バーサーカー、貴方は源頼光四天王が1人、坂田金時殿ではありませんか?」

───爆弾をたたき落としてきた

神永side out

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