(BL)可愛い地球人
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エッチなシーン塗れなので気をつけて。大人の人だけ呼んでください。
人外(一応ドラゴンの獣人)×男の子
(人間を愛玩動物扱いしている・小スカ・女装)
少年、クロは何か柔らかいものに包まれている夢を見た。
フワフワで、暖かくて、気持ちがいい。ずっと包まれていたくなる、とふわっとした意識の中でソレに頬ずりをする。
「んんっ、ん…」
「─、──、」
すると、近くから笑い声が聞こえた気がした。誰だろうか、気になって目を開けようとするが瞼が重い。
それでもなんとか、薄らと目を開けると真っ青な鋭い瞳が映った。
「うわっ!…、て、ティス……?」
「─クロ──、───!」
互いの鼻がくっついてしまいそうな程の距離に思わず、驚くもティスの長い舌がベロンベロンと顔を舐められた。
くすぐったくて身をよじるが、その舌は口の中まで入ってきて、上顎をなぞられる。
「んむっ、ぅ?!」
身体がゾクゾクと震え、唾液が顎を伝って落ちていき、息も上手くできない。苦しさに涙を浮かべながら、クロは抵抗するように彼の顔を押し返そうとするも、ビクともしない。
やがて、長い時間をかけながらようやく離れた頃にはクロの顔は再びティスのヨダレまみれになっていた。
(ティスの、愛情表現みたいなやつなんだろうか……)
渡されたタオルで顔を拭きながらも、 周囲を軽く見渡す。自分の何倍よりもあるベッドからして、寝室だろう。
横目でティスは一際大きなクローゼットの前でゴソゴソと何かしている。
「ティス?」
何をしているのだろう、と言う意味を込めて名前を呼ぶと、彼はニンマリと微笑みを深めてある物を自分へ見せた。
───それは、フリルたっぷりのメイド服であった。
フリフリのエプロンドレスに、太腿ぐらいの丈しかない超ミニスカート。
所謂、かわいい女の子が着るような代物である。
「な、なにこれ……」
「────?」
もしや、コレを自分に着せる気なのかとティスの正気を疑う。だが、笑顔とクローゼットの中にあるその服達を見るにそれは真実らしい…
(な、中に、スクール水着とか、チャイナ服とかある……僕をなんだと思ってるの…?)
しかも、全部女性用だ。自分は男なんだが?と問いかけようにも、言葉は伝わるはずも無くキラキラとした双眼がこちらを見つめてくる。
これはまずい。非常にまずい。このままでは、に会いもしない女装をさせられる。
(せめてっ…せめて、他にないの!?)
クローゼットの中にある大量の服を凝視し、特段マシである服がないかを必死に探した時──シンプルなパーカーがひとつあるのを見つけた。フリルもなく、スカートでもない。
「これだ!!」
素早く掴み、目の前にいるティスへこれが良いのだとパーカーを強く指さした。
その必死な思いが伝わったのか、ティスは眉を下げて残念そうにしながらもパーカーを手に取る。
(よ、良かった………でも、いつか着ないとダメなんだろうな)
なんとか、メイドやチャイナ服から逃れることが出来た、と思うものの結局のところ、先送りにしただけでいつかはこの服を着せられるんだろうなと溜息をついた。
「えっと…ティス、僕…着たいんだけ、ひゃぁ!」
一先ず着替えればティスも納得できるだろうと、ティスの持つパーカーに手をのばそうとした時、彼に勢いよく服を剥ぎ取られた。突然の出来事に抵抗することも出来ず、あっという間に裸体を晒すことになる。
恥ずかしさに慌ててシーツで前を隠そうとするが、その前にティスの目の前へ強引に立たされてしまった。
筋肉のない胸板も、プラプラと揺れる性器も丸見えだ。昨日のトイレ事件よりも恥ずかしい。
顔を赤らめ、俯いていると、肉のない腕を取られ、先程のパーカーを通された。もう片方も丁寧に通し、最後に前のチャックを下から上へとゆっくり閉められる。
(自分の手で着替えさせたかったのかな…)
不思議なことにピッタリなサイズに首を傾げながらも、太ももまであるパーカーをじっと見る。下は下着すらも履いてないせいで、スースーとして気持ち悪いのでズボンが欲しいが、伝わる気がしなかった。
「──!──!!」
自分の格好に満足したのか、ティスは嬉しげに口角を釣り上げてうんうんと深く何度もうなずいた。
朝食は分厚くて両手ぐらいある食パンだったが食べ切れるはずもなく、三分の一でお腹がいっぱいになった。 残りはティスがペロリと全て平らげた。
朝食が終えるとティスは人間サイズの歯ブラシを片手に持って、クロをソファへ転がす。クロの歯を磨きたいらしい。
(自分で出来るんだけど……)
そう伝えたかったが、ウキウキと楽しそうにクロの歯を磨くティスの姿を見て何も言えなかった。
しゃこしゃこと、懇切丁寧に磨かれて口の中が清潔になったのをティスが確認すると彼自身歯を磨きに洗面所へと行った。
やっと1人になれたことにホッと息をつきながらも、これからの生活が一体どうなってしまうのかとクロはぼんやりと考える。
「ティスにとっては俺はペットな訳だけど……どういう事するんだろう」
生憎ペットを飼ったことがないため、普通の人がどんな世話をしているのかを知らない。ペットショップに居た時のように犬のようにボールで遊ぶ種族とでも思ってるのだろうか。
(…みんな、何してんだろ)
ふと、日本にいた頃を思い返す。あまり、思い出すともう帰れない、という事を自覚してしまうから好きじゃないのだが、やはりどうしても考えてしまう。
友人と共にゲームセンターやカラオケに行って遊んでいた日々が酷く懐かしく感じる。まだ、ここに来て一週間程しか経っていないのに。
「…、おれ、もうかえれないのかな」
自覚したくなくても自覚してしまう。帰る方法なんて分からない。それに、ティスが自分を捨ててしまったら居場所なんてどこにもない。不安に押しつぶされそうで、クロは自分を守るように膝を抱え込むようにして縮こまる。
顔を押し付けた膝はじんわりと濡れ、やがて嗚咽を漏らしながら泣き始めた。
「っ……ぅ……っく……ぐすっ……」
「─クロ─?」
「っ、…ぐっ、て、ティス……!?」
この世界での名前を呼ばれ、ハッと顔を上げる。そこには戻ってきた、心配そうな表情をするティスがいた。
まずい、彼の期限を損ねたらそれこそ終わりだ。なんでもないのだと、クロは言葉を通じないのに、早口で言い訳をして無理矢理笑顔を作ろうとした時、赤い目元に大きくて太い指が触れる。
「あの、これはただ、眠くてっ!」
「───?──!──!」
暖かい指が涙を丁寧に拭うとティスは急いだ様子で別室に行くと、大量のぬいぐるみを抱えて戻ってきた。それを、クロの回りにドサドサと置いていく。
多種多様なソレをソファへぎゅうぎゅうと詰め込まれたことで、クロはぬいぐるみの海へ沈むことになった。
「なんで、ぬいぐるみ…?」
上手く意図が掴めず、鼻水をずずずと啜りながらも周囲のぬいぐるみを見る。どうして彼は自分にこんな数のぬいぐるみを渡したんだろう。
「……俺が寂しくないようにしてくれたのかな……」
「───、────」
ほろりと零れた涙をそのままに、自分の頭を優しく撫でてくれるティスを見上げ、クロは思う。彼の角も牙も鱗もまだ怖いけれど、この温もりから伝わる愛情は本当なのだと、信じたい。
片手だけで自分の頭を包むほどの分厚い手に頬を擦り寄せて、目を閉じた。
時折故郷を想うと悲しくなるが、その度にティスが瞬時に気づいてはぬいぐるみ達で彼の周りを囲って慰めてくれた。
決して一人にはさせようとせず、甲斐甲斐しく世話をするティスの姿にクロもすっかり警戒を解き、受け入れるようになった。日本にいた頃では想像もつかないほどの甘やかしっぷりに、クロ自身も戸惑いながらも段々と慣れ、今では当然のように彼の胸板を枕にして眠る日々だ。
この家に来て1週間が経つと、身体を風呂で隅々まで洗われるのも、トイレを見られることも、女の子の服を着せられることも慣れてしまった。
(そんな事までは慣れたくはなかったんだけど…)
今も淡い色合いのセーラーワンピースを着こなし、愛情表現としてベロベロと顔を舐め回されている最中だ。「───!!──!!」
「ティス……わかった、わかったから……そろそろ離して……」
「───!──!!」
「んー、もう……」
本気で嫌がっている訳では無いことを理解してるのか、余計に抱きしめて、今度は耳の奥にまで長い赤の舌が入り込む。
「ひゃぁ!!」
ぞわぞわとする感覚に思わず声を上げ、身悶えるがぎちちっと抱きしめられたことで逃げ場がない。
くちゅ、ぴちゃ、と艶かしい音が脳に響く度に、何故かきゅぅぅと下腹が疼くのを感じてしまう。
「───」
「ひぃ、ぁ、ま、まって…」
ソファの上で大きくて肉厚な舌に翻弄させられる。唾液を塗りこむように、何度も何度も往復するように動かされるソレにゾクッとした快感を覚えながらも、なんとか引き剥がそうと肩に手をかける。だが力も入らず、腹に巻き付かれた手がぐっぐっと押し込まれるせいで、逆に身体が密着してしまい逆効果だった。
「ひぃぃ、はぁ、はぁ……」
やがて、満足したのかやっとティスから解放された時にはクロは息絶え絶えで、白い肌は真っ赤に染め上がっていた。段々と愛情表現が過激になっているようにも感じる一方で、彼に舐められる度に、体の奥がジンジンと疼くようになった。
(なんでなんだろ………)
体の変化に戸惑いながらも、クロはいつものようにタオルで顔を拭いていると、ティスが何か支度をしているようだ。
服に着替え、鞄を用意をしている。何処かにお出かけだろうか。
その様子を眺めていると不意に視線が合い、こちらに向かって歩いてくる。どうしたのかと首を捻ると、ヨシヨシと頭を撫でられた後、いつものように抱えられた。
「───」
「えっ、俺も?」
戸惑うクロをよそに玄関へと連れて行くと、クロの足に新品な靴を履かせる。自分も外へ行っていいのだろうか。
(ここに来てから、ずっと部屋にいたけど………お出かけ、していいんだ。俺も)
車の窓から見た背景とは違う、実際に肌で感じた外の世界。どんな景色が広がっているのだろう。クロは期待に胸を膨らませながら、ぎゅっとティスの胸を掴むと早速ティスは玄関から出、マンションの出口へ足を踏み出す。自動ドアを潜り抜けると、目を輝かせる光景が広がっていた。
[ティス視点]
(初めてのお出掛けにはしゃいでいるな…)
お出かけとは言え、遠出はしたくないため、近くのカフェに入ると興味津々と言った様子でクロウネロはあちこち見渡している。頬を赤らめ、パッチリとした瞳を輝かせる、その顔を舐め回しくて仕方がないが、人前でもあるので必死に我慢をした。
「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」
「俺一人、地球人のペット一人だ」
「地球人ですね。今ですと個室が空いておりますがいかが致しましょうか」
「それで頼む」
頷くと、店員はにこりと微笑んで席へと案内する。その横目では様々な愛玩動物が飼い主と楽しそうに過ごしている。
このカフェはペットと共に過ごすことがテーマとなっている為、大抵の愛玩動物を同伴してよい事になっているのだ。
個室に入ると、小さなテーブルとそれを囲むようにチェック柄のソファが置かれ、周りはぬいぐるみやクッションで囲まれている。
ヴォルティスはクロウネロを連れて、ソファの真ん中に座ると彼を自分の膝に乗せた。
「──?」
「ほら、好きなのを選べ」
そのままメニュー表を手に取って、彼へ見せた。中は食事の写真が多くあり、文字が読めない愛玩動物でも理解できるようにと配慮しているのだ。
目をぱちぱちとさせて、クロウネロはそのメニューを持ち、じっと写真を見た。
その様子を観察しているとしばらくすると、1つの写真に指さしてヴォルティスの名を呼んだ。
「ん、ミラクルドラゴンパフェか」
写真には、ドラゴンの鱗や翼を模した砂糖菓子が散りばめられたパフェが写っている。自分もドラゴンに属するのだが、彼はそれを知っていて選んだのだろうか。
そう思うと可愛らしくて、つい笑みがこぼれてしまう。ちゅ、ちゅ、と後頭部にキスを振りまきながらも、自分とクロウネロのドリンクを選び、注文してから少し待つと店員型ロボットによって運ばれてきた。
ミラクルドラゴンパフェという名前の通り、翼をイメージした紫の砂糖菓子や、角の形をしたチョコなど色とりどりのお菓子で飾られたとても豪華な代物だ。
自分から己の種族をイメージしたものを頼んだことは無かったが、こういうのもいいかもしれない。
「ほおら、おたべ」
「───、─」
興奮したように凝視する愛しいペットへ、スプーンを渡すと恐る恐るといった様子で鱗模様のアイスクリームを掬い、口に運ぶ。瞬間、パッと表情が花のように明るくなった。
どうやら気に入ったようだ。
「───!──!」
「美味しいか?嬉しいか?良かったなぁ」
言葉は分からないが、きゃあきゃあと随分楽しそうに自分へ喋るのでヨシヨシと頭を撫でてやる。嬉しそうな彼の姿に、こちらも気分が良くなる。
パフェに夢中なクロウネロを後ろから眺めつつも、今のうちに匂いを嗅ぎ、味わっておく。
朝に散々舐めて堪能したが、地球人特有のふわりとした甘い香りが鼻腔をくすぐり、パフェなんかよりも食欲をそそられる。
華奢な身体へ腕を回し、セーラーワンピース越しから胴体を撫でる。だがそれだけでは足りず、プチプチと前のボタンを外し、そこからスルリと服の下へと手を忍ばせた。
「───、」
素肌を撫でると、きめ細やかな肌が吸い付くような感覚にうっとりとする。
「─────?」
「ん?気にせず食べろ」
突然の行動に驚いたのか、こちらを見上げる彼に気にするな、と言うようにパフェを指さす。
その間にもう片方の手を胸元までたどりつけ、ぷっくりとした胸の中心を指の腹でくにくにっ、と押し込む。
地球人は乳首にとても敏感であり、触ることで性的快感を覚える、というのをテレビで紹介された時からずっと触ってみたかったのだ。
(にしても、なんて柔らかくて小さいんだ。地球人の部位はどこもかしこも可愛くて仕方ねえ)
次第にツンと上向きに尖り始めてきたのを感じる。触っている時に乳首が硬くなると興奮していることを表すらしい。
桃色の先端は摘まむにはちょうど良い大きさであり、クリクリと指で練り込んではキュッと軽く引っ張った。
「───っ、──!」
「ははっ、そう恥ずかしがんなって」
口の端にクリームをつけたまま、クロウネロは顔を真っ赤にした震える手でヴォルティスの手を掴む。だがまるで力が入っていないので、嫌がっていないんだろう。カリカリと鋭い爪で優しく引っ掛けば、 ビクン!と肩を揺らしてスプーンをテーブルに落とす。
「ぁ、っ、───、ひぃ、─、ティス、──っ!」
名を呼びながらの鳴き声はどこか艶っぽくて、思わずゴクリと喉を鳴らす。もっと聞きたい、その一心でさらに強く擦りあげると、クロウネロは膝の上で身悶えし、必死に身を捩らせた。しかし、逃さないとばかりに抱き締めたまま、真っ赤に染めあげた乳首を力いっぱい引っ張ると、一段と身体を跳ね、ワンピースの下から、ぷしゅっ!と白い液体を噴き出した。
「お、クロウネロが射精したのは初めてだな。初射精だ」
「──…、───」
「なんだ恥ずかしいのか?クロウネロは照れ屋さんで可愛いな、よしよし」
ぐったりと脱力しながらも、恥ずかしそうに俯く愛しい子をあやす様に撫でてやる。