BADチャート 終わりなき闘争
「皆はさ!ヘンリーの事をどう思う?インクの悪魔であるベンディの生みの親なのに、その癖苦しい時には居なかったあの男の事を!」
ウタは扇動する様にヘンリーに対して、皆が思っている言葉を言葉に出して皆に問いかける。
「そうだっ!」
「アイツのせいで我々はこんな目に!!」
何百週もしているのだから、怒りや不平不満。そしてこのスタジオから逃げれた事に対する嫉妬心がサッチャー達の間に根付いていたのにはトックの昔に気付いていた。
「私にはまだ幼い子供が居たのに!!」
「家に返せ!」
「あんな悪魔を生み出した張本人がっ、ノウノウと生きているなんて反吐が出る!!」
今回のチャートではその憎悪を利用させてもらう事にした。閉鎖空間に突如閉じ込められて、自由を奪われた彼等彼女等の憎悪はとても深い。
そして同時に憎悪の感情が大きくなり過ぎて、視野が狭くなる。
(皆はだから私に利用されるんだよ)
騙している様子を微塵も出さず、歌姫は笑って皆の感情を爆発させる。火に油を注ぎ、より大きな炎の感情へと一段と大きくさせる。
(今宵の舞台は決まった。ヘンリー!今回こそアンタを永遠に殺し続けて、諦めさせてやる)
かつての友を。
(もう二度と出られないこのスタジオで、永遠に殺してアゲル)