Alte Liebe rostet nicht.
「トレーナーさん、今日1日ありがとうございました」
「誕生日何だしこれくらい当然だよ」
帰り道、初めて出会った河川敷に腰をかけて話す。
フラッシュからしたらなんて事ない日だったかもしれないが、俺にとっては運命の日だった。
「そしてフラッシュさんAlles Liebe zum Geburtstag、俺からのプレゼントだよ」
「…っ Danke schön、ありがとうございますトレーナーさん」
今の笑顔が今日の中で1番キレイだなと思った。
愛って言うのはどんなものでも、言葉形にしないと分からないものだし当然っちゃ当然。
「ぜひ開けてくださいな。最初はふざけて『プレゼントは俺』しようとしたんだけど、
大手の絵師さんとネタ被ったんだよね。」
「…?よくわからないですが……これはネックレスですか?」
「そう、フラッシュに似合うと思って。フラッシュの目の色と同じ青色のね」
ただのネックレスというのも味気ないので、どこぞの金細工師に手伝ってもらって1から作ってみた特性である。
多分アイツらに言ったら尊敬される。
「思った通り、やっぱりキレイだよ。」
「…あ、ありがとうございます」
ここで会った時の、プレッシャーに押しつぶされそうになってきた時と比べれば表情もコロコロ変わるようになってる。
いくら大人でもこういう所は年相応だなって思う。
「少し傲慢だけどね。フラッシュと2人で歩んで来た道は、一つ一つ誰よりもキレイでさ、俺にとって掛け替えの無いものなんだ。
だからさ、ずっと君とその道を歩ませて欲しいんだ。」
「…ふふっ、もちろんです。Gerngeschehen、こちらこそよろしくお願いします。___さん」
「…っ、今の」
「だってずっと一緒に居てくれるんですよね。それなら今から慣れておかないと」
「あはは!いやーやっぱりフラッシュには敵わないな!うん、何があってもこの手は離さないから。」
多分マヤトレとかには大人としての責任感がないとか怒られると思う。
だけど、この予定は変えさせないし、変えたくない色褪せない俺の宝だから仕方ないよね。