Alice
とある廃墟でアリス6315号が縛られていた
「おい動くなチビ!」
ヘルメットを被った人に怒鳴られる。アリスがご主人様の為に黙って誕生日プレゼントを買いに行こうとした結果攫われてしまったのだ
「おい、連絡はあったか?」「いや、流石に金額が多すぎたんじゃないか?」「そん時はコイツをバラバラにして売ればいいだろ?」「それもそうだな」アッハッハッハ
(ごめんなさい、ご主人様。アリスはどうやらここまでの様です。ご主人様との日々は楽しかったです)
観念し、目を瞑る6315号。しかし
「誰だ!」誘拐犯の1人が来訪者の存在に気づく。そこには2人のアリスがいた
「堂々と入ったから気づかれたね。囮が必要だったかな?これからどうするつもりだい“ホームズ”」
“ワトソン”の言葉にもう1人が笑う
「てめえら、どうしてここが⁉︎」
「フッ、うちの“ハッカー”は優秀でね。攫った瞬間の映像を手に入れてくれたのさ。…後は移動手段、目撃情報を読み解けばすぐにここの場所を割り出せたさ」
「チッ、まあいい。所詮量産型だ。カモがネギを背負ってきたぜ!やれ!」
誘拐犯達が一斉に撃ち始める。2人は弾幕を避けながら一気に間合いに入る
「なっ!?」
驚く間も無く強烈なアッパーカットにより意識を失う。動揺した誘拐犯達の隙をつき、あっという間に次々と倒していく
「…コイツがどうなってもいいのか!」
誘拐犯の1人が人質に銃を向ける。しかし 「無駄です」「ハッ?!」
アリス“ガードガール”が銃を掴んでいた。また、残っていた仲間も全て倒れていた
「フッ、囮作戦が上手くいったようだね」
“ホームズ”が不敵に笑う
「6315号!」
トリニティの生徒が駆け寄ってくる
「ご主人様…」「ああ!良かった。無事でよかった」
涙ぐむ主人の姿に6315号も涙が溢れる
「うわーん!ご主人様ー!勝手に出歩いてごめんなさい!」
互いに相手を想い泣き続ける。暫くして落ち着くと振り返る
「本当にありがとうございます!少額しか渡せてないのに他にどんなお礼をすればいいか…」
“ホームズ”は笑って言う
「充分です。2人が笑顔になった。これはどんなダイヤよりも価値があるものですから。もしまた困ったら万屋『Alice』に連絡を」
そう言って去っていく姿をトリニティ生と6315号は頭を下げて見送った
『“ハッカー”!“ハッカー”!頭に流れるこの曲は何ですか?」
『【Get Wild】』
『かっこいいですね!』
『解る』『解る』『解る』『解る』
『それより“ホームズ”依頼料金少なくてもいいと言ったの貴女ですから暫くおやつ抜きです』
『えっ?で、でもカッコよかったですよね?』
『解らない』『解らない』『解らない』『解らない』
『うわーん!』
