>>93 赤髪の娘
ルフィが「幼なじみでシャンクスの娘」ってことしか覚えてないまま飛び出していったひたすら「シャンクスの娘」を連呼しててウタが名前を聞いても全く違う名前ばっか出して悲しそうな顔をしてて観客から心配されて新時代計画は頓挫後日どっかの島で再会するも名前は出てこず…「____あ〜!!やっぱりそうだ!!」
「お前シャンクスの娘…シャンクスの娘だろ!!!!」
「…!!…もしかして…ルフィ!?」
「ししし!!久しぶりだな!!」
「ルフィ〜!!!!」
「おいルフィ!!なんでお前歌姫と仲良しなんだ〜!!!!」
「だってこいつシャンクスの娘だもん!」
「……ええぇ〜!!!!!!!!!!」
「……?あれ今の言ったらまずかったか?」
「……別にいいよ…どうせいつかは知られるんだし」
「そっか!じゃあおれ元の席に戻るよ!!」
「またな!!シャンクスの娘!!」
「……ルフィ……もしかして…」
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「やっほ〜ルフィ!!それにみんな!!楽しんでる?」
「う!!歌姫!!!!」
「あぁここは料理人にとって天国だよ」
「そっか…良かった!」
「……ねぇルフィ」
「どうした シャンクスの娘?」
「……私の名前を呼んでよ」
「……えーっと…」
「え?ルフィ覚えてないのか?」
「あんた知り合いじゃなかったの?」
「んーっと…そうだ!!ムスメ!!お前ムスメだろ!!」
「……ちがう…」
「おいルフィ!!」
「違うのか!?……ミカン?」
「……違うよ…」
「……ルフィさん…この子泣き目になってますよ」
「____ズリィゾ?」
「……ぐずっ…」
「……ルフィ〜!!!!」
「待てお前ら!!……ウナ!!そうだよウナだよ!!」
「____ははっ……」
「……えぇ〜〜ん!!!!ルフィのバカァ!!!!もうやだ!!ウナおうち帰る!!!!」
「……おい待てよウナ!!」
「だからあの子が違うって言ってんでしょーが!!!!」
「うえ〜ん…」
「歌姫ちゃん…海賊に虐められてる」
「かわいそう……」
「泣いちゃった!!」
「もういい!!閉じちゃえこんな世界!!」
「……あれ?サニー号の上…?」
「おう目が覚めたか」
「ゾロ…シャンクスの娘は?」
ゾロが指した方向にはシャンクスの船があった
おそらくお家に帰ったのだろう
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どこかの島でシャンクスと再会
「だーっはっはっは!!…そういえばルフィ……お前に会わせたい奴がいるんだ」
「?だれだ?」
「……ルフィ…こんにちは…」
「よォ!!シャンクスの娘!!!!」
「……?ルフィ…お前こいつの名前を忘れたのか?」
「何言ってんだよシャンクス!忘れてねェよ!!」
「じゃあ言ってよ!!私の名前を言ってよ!!」
「____エチ?」
「ッ!!!!バカァ!!!!」
パチン!!!!
「____ウ…おれの娘のためにも、もうルフィに会わせないようにするか」
「……やだルフィに思い出して欲しい」
「でもお前…それまで心が持つのか?」
「____持たない」
「悪かったなルフィ!この娘を船に戻してくるよ!!」
「……お別れする前に……私たちの思い出の曲を歌うね」
「これで思い出さなかったら…私は…」
「?…とりあえず歌ってくれよ!!」
「……"とりあえず"って……ぐすっ…」
【⠀この風は〜 どこから____】
「?」
【⠀まだ知らない海の果てへと〜 】
「____!!!!」
【⠀ただ一つの夢〜 】
【⠀大海原を駆ける新しい風になれ〜 】
【⠀♪____ 】
「……バイバイ……ルフィ…」
「____待て」
「離してよ」
「離さない……」
「もう離さないぞ…ウタ」
「____えっ」
「ルフィ!!お前ウタのこと思い出したのか!?」
「もう離さない…離さないぞウタ」
(そっか…あの日私が帰らなかったから……だから忘れてたんだね…辛い思い出だから)
「…ルフィ…勝手に居なくなってごめんね」
「……シャンクス ウタ貰っていいか?」
「友達でもそれだけはダメだ!!」
「じゃあ奪う!!海賊だからな!!」
「やだ〜♡私海賊に奪われちゃった♡」
「___ルフィがウタを忘れた理由…もしかして全部おれのせいだったのか?」
END