8日目
鳥飼天竜人午前5時23分頃起床。
睡眠時間は7時間程度。大きな問題は無し。
朝食はハムエッグとサラダ。完食。
薬を更に減らした為、新聞を再度渡してみる。
やはり世界情勢の欄が気になるようで、熱心に読み込んでいる。
ドレスローザの件が載った新聞は意図的に隠してある。もう少し落ち着いてから見せてみようと思う。
毎日新聞を持ってこいとの要求あり。
初めて特徴的な笑顔を目にする。
喜や楽といった感情の表出ではなく、こちらの挑発が目的だと思われる。
いずれにせよ様々な表情が出せるようになった事は良い事である。
昼食にサンドウィッチ(普段より少なめの量)を与える。勿論完食。
やや時間を置き、おやつとして新鮮なフルーツを与えてみる。
やや怪訝な表情をしつつも、食べ始めたD.Dにほっとしたのも束の間。
厳選したフルーツの中に、明らかに鮮度の悪いものが混ざっている。
これは後から判明したことだが、私の父が萎びたオレンジを巫山戯て混入させたのだ。
何という無礼。私は一度たりともこの美しい鳥に高級品以外のものは与えていないのだ。
剥製をあれだけ愛でているくせに、生身の生物に対する敬意が足りないのではないか。
しかし、私の予想とは異なり、D.Dは萎びたオレンジの房をつまみ、そのまま食した。
驚いた。
気位の高い種だ。きっと食べずに怒り出すだろうと思ったのだ。
傷んだ食べ物に嫌悪感はあるのだろうか。
まだまだ謎が深い。
夕食に焼き肉(レバー多め)、サラダを与える。完食。
眠剤をかなり減らした為、やはり寝付きが悪そうだ。
2時間後、無事就寝。