8回目
父親を撃ち殺して聖地に戻って来てからヴェルゴとモブによって薬を盛られ続け、ほぼ廃人のような状況になっているドフラミンゴ。
その情報を得て事実確認に訪れたロシナンテは、ドジにより去年から女の肉体になっていた。
去年まで男だったからバレないだろうと自信満々なロシナンテは男装をしてドフラミンゴの前に現れる。
座ってはいられるドフラミンゴはディアマンテに支えられてソファに座っていたが、その様子にロシナンテは酷くショックを受け、思わず声をかける。
そのあまりのショックを受けている様子にディアマンテはソファに座るように促し、ロシナンテはドフラミンゴに近付いたことで使われた薬についての知識を全て思い出してしまう。
ドフラミンゴに使われた薬には治療薬は存在せず、時間経過で抜けることもなく、現状から元に戻ることはない。
そのことをロシナンテはショックで思わず口にしたところ、ディアマンテは全て聞いてしまいショックを受ける。
酷く動揺しているディアマンテだったが、すでに精神が崩壊しているロシナンテは彼を犯人だと認識して掴みかかった。
しかし精神が崩壊しているのはディアマンテも同じであり、状況を考えずに裏切り者の名を叫ぶ。
それを仲間を呼んだと認識したロシナンテだが、現れたヴェルゴにディアマンテはあっさりと返り討ちにされ、それを見てこのファミリーを兄共々壊滅させると強く思う。
ディアマンテが倒れた時、ドフラミンゴは支えを失って落ちたソファに自力で戻れた直後だった。
力のない彼はそれだけのことで酷く疲れていたが、それでもディアマンテの元へ行こうと再び下に落ち、這うようにしてディアマンテへ近付こうとする。
それを見たヴェルゴは腹を蹴って踏みつけ、ロシナンテは慌てて間に入ってドフラミンゴから注意を逸らそうと攻撃をしつつ距離を取る。
しかしヴェルゴはトレーボルを始末するためにその場を後にし、残されたロシナンテは内臓を損傷したドフラミンゴを海軍へ連行しようとその場から脱出した。
小舟で島を出た2人だったが、ドフラミンゴは僅かに抵抗し、海へと落ちてしまう。
その現実を受け入れられずにいたロシナンテは気付けば海賊に囲まれてしまうが、すでに戦意はなく、手元にあった銃を自らのこめかみへ向け、引鉄を引いた。