6. fatalcrack
真央霊術院、一年一組では『浅打』についての講義が行われていた。
「——斬魄刀との対話は、自らを理解する過程でもあります」
海燕は真剣に講義へ耳を傾ける。
その後ろで梨子は思い詰めた表情をしていた。
講義が進み、教師が生徒達から質問を求める。
すると梨子が「はい!」と元気よく手を挙げた。
「どうぞ、梨子さん」
「つまり、浅打さんに自分のことを話すひつようがある、ということでしょうか」
「その通りです。ですが、それだけではありません。より深く、自分の事、相手の事を知り、絆を深めようとする誠意と研鑽が必要になります」
梨子が「ありがとうございました!」と言って頭を下げる。それを教師や生徒の皆が温かい目で見ていた。海燕は安堵する。梨子はこのクラスでやっていけると。
ふと、初めて出会った日の事を思い出す。あの時も彼女はとても頼もしかった。
今こうして、感化された海燕が霊術院へ通うほどに。