>>5 万国観光
「みんなー!!元気〜?今日はルフィと一緒にお菓子の王国”万国”に来てるよ!!元四皇の国だから恐ろしい場所〜って思う人たちも多いだろうから、今日はその誤解をとこうとやってきたよ〜!!」
そこから離れた場所でルフィとカタクリは話し合っていた
「…あれが配信というものか…」
「ああ見えてかなり面白いぞ!お前もやるか?」
「……やらん…ああいうのは妹たちに任せる…おれにはよく分からん」
「行くよ〜国王のカタクリさんに突撃インタビュー!!!!」
ハイテンションのウタが彼らの元へと駆け寄った
「この国で出来る楽しいことを教えて!!」
「……答えなきゃダメなようだな…」
どうやらカタクリは彼にとって少し面倒な未来を見てしまったようだ
おそらくそれは
「ねーねー教えてよ〜!!!!」
と何度もウタにしつこく要求されている未来だろう
二代目国王のカタクリは ここは童話に出てくるようなお菓子で出来た国でどこもかしこも甘いもので充ちていて遊具ならキャンディーコースターが子供に人気だと丁寧に話した
「キャンディーコースター!?面白そうだね!!…でもそこに行く前に…カタクリさん!!何か面白いことやって見せて!!」
「ルフィが言うにはここに暮らしている人たちは面白いことが出来る能力者が多いんだってね!!私や配信を見ている人たちにも見せて欲しいな〜」
「……”麦わら”…こいつに一体何を吹き込んだんだ?」
「何って…猿をおれに変えたり床を餅に変えるおもしれェ奴らがいるって言っただけだけど?」
「……否定はできないな……しょうがない…見せてやる」
少しだけやる気になったカタクリは能力を使う素振りを見せた
そして……
「………”兎餅”!!!!」
兎の形をした餅を作り出した
「かわいい〜!!しかもぴょんぴょん動いてる!!」
「やっぱりおもしれェな〜お前たちの能力」
目を輝かせたルフィとウタは餅でできた兎の頭をぽんぽんしていた
「……妹たちが喜ぶと思って……密かに練習していたんだ…」
カタクリは顔を赤らめて言ったが兎に興味津々な二人は聞いてなどいなかった
…だがその顔は映像電伝虫にしっかりと映っていた
観光に来たルフィとウタはその後もこの国でできる楽しいことを満喫していた
そうしているうちにいつの間にか配信の時間は終わってしまった
「みんな〜!!今日は楽しんでくれたかな?これで万国が恐い〜って誤解は解けたかな?____うんうん良かった!それじゃあ今日の配信はここまで みんな〜またね〜!!」
「…ふぅ…終わった____カタクリさんこの国の人を集められる?お礼がしたいんだ!!」
「……少し待て」
そう言ってカタクリは電伝虫を使って国にいる人物を中心部に集めた
「みんな!!今日はわたしの配信のために付き合ってくれてありがとう!!お礼に今から何曲か歌うね!まずは____」
彼女の歌声にシャーロット家の子供たちは惹かれていた
そしてその様子を遠くからルフィとカタクリは見ていた
「今日はウタのために付き合ってくれてありがとう」
「気にするな…妹たちも配信に出れて楽しそうにしていたからな…」
「…それに……」
カタクリは楽しそうにしているウタの様子を見て、自分のせいで顔に傷ができる前のブリュレの姿と重ねていた
「……ああいう女の扱いは大事な妹で慣れているからな…」
「……そっか!!」ししし!!
「……ところで”麦わら”…” 黒足”はいつになったら家に嫁ぎに来るんだ?プリンが家に籠って待っているんだぞ」
「…?サンジは最後にプリンに会った時に”いきなり呼び出されてすぐに黙って逃げられた”って言ってたぞ?」
「……そうか(告白の途中で恥ずかしくなって能力を使って記憶を消してから逃げたのか…プリンのやつ…)」
プリン「サンジさんに見合う女になるためにもっと料理を勉強しないと……」
プリンは恥ずかしくて家に籠っていた訳では無い
料理の勉強をしてより意中の彼に見合う女になるために修行していたのだ
まさに恋の修行だろう……?