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でゅらはん

 アドバイスありがとうです!

・風景描写や位置描写の指摘について

 頭の中で構図自体は出来上がってるけど、それを描写する力が全然足りてない。一番の問題は、苦手意識ゆえに挑戦せずに避けてる節があること。演出や役者にそこんとこ任しても大丈夫な芝居の脚本ならともかく小説ならそういう所はきちんと向き合わなくちゃダメだよね……

 というわけで、下の方で少し書き直しをしてみたいと思います。


・主人公の目的について

 序盤の展開のネック。一応「親友を案内するためにゲームを再開した」「見た目をどうにかする」といった理由はあるけど、どれも主人公が能動的に動いてるのではなく、受動的な所があるからね……

 プロットでは、主人公が明確な目的を持って動くようになるのは2章の途中から。遅い……そこまでいくのに何話かけんだ……


 以下、書き直し

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Aさん「金を寄こしなァ!」

Bさん「ブッ飛ばすぞテメェ!」

Cさん「歯向かってんじゃねぇぞコラァ!」

三者三葉、それでいてどこか似通った雰囲気と言動の荒くれ者ABCが零門へと襲い掛かる。


「ふぅー……ッ!」


零門は一息入れて両手に武器(短剣)を展開、そのまま真っ直ぐ荒くれ者たちへと突っ込み、瞬く間に先頭のAの懐へ。


「あなた達に用はないから」



Aを切り刻み、続くBを回し蹴りで壁に叩き付ける。残ったCをハイキックで空高く蹴り上げればそれで終了。荒くれ者3名は仲良くそろって気絶する。


「お見事ですのよ! 零門様!」


「はいはい。ありがと」


零門が向き直ると、既に荒くれ者達の姿は消えていた。「気絶」とはいっても経験値やドロップアイテムは入手でき、プレイヤーが目を離せば姿が消える。倫理的な観点で人型Mobを殺せないというだけであり、扱いはモンスターを倒すのとそう変わらないのだ。


「さて、ターゲットはここだよね?」


「そうですのよ! 来ますのよ!」


直後、向かいの角から大きな影が飛び出し、零門の前に立ちはだかった。


「俺様は『剛腕のゴンザレス』様だァ! 俺様に何の用だァ?」


剛腕のゴンザレス……狭い裏路地に似つかわしくない巨漢であり、縦は零門の2倍、横は零門の3倍超、そして剛腕の名に相応しく片腕だけで零門一人分の大きさを誇っている。


「ちょっと野暮用でね。ぶっ飛ばしに来ました」


「上等だァ!」


その言葉と共にゴンザレスが大剣を構える。それが戦闘開始の合図。


真っ直ぐに突撃する零門に対し、ゴンザレスが己の身の丈程もある大剣を豪快に振り下ろす。迫る鉄塊。零門は左にステップを踏みそれを回避。すれ違いざまにゴンザレスの右膝を切り刻んだ。


「フンッ!」


 そんなものは掠り傷だと言わんばかりに、ゴンザレスは大剣を振り回す。一振二振を最小限の動きで躱しつつ、零門はゴンザレスの隙を伺う。

ゴンザレスは大剣を横向きに構えた。横薙ぎの姿勢だ。ゴンザレスの巨体、得物の大きさ、そして裏路地の狭さを考慮すれば、横方向に逃げ場なしの強力無比な攻撃と言える。しかし、零門はあくまで冷静だった。


「よっと!」


繰り出される横薙ぎの大振りをジャンプで回避。大振りには決まって大きな隙が生じるもの。ゴンザレスは頭上から襲いかからんとする零門の黒い影を見上げる以外に択はない。

零門は両手から短剣が消えた。代わりに現れたのは黒い大剣。見上げるゴンザレスに対し、空中で大上段に構え言い放つ。


「ごめんなさいだけど、あと二人残ってるの。さっさと終わりにさせてもらうよ!」


零門の両腕と大剣が白い光を帯びる。スキル発動の兆候だ。

今、零門の視界にはゴンザレスの額から股下までを両断する白い線が表示されている。零門はその線をなぞるようにゴンザレスの額から股下までを大剣で斬り下ろす。直後、ゴンザレスの身体を両断するかのように光が迸った。


これがこのゲームの「スキル」

スキルの発動を選択するとこ視界に発動指示線が表示され、線の指示に従って攻撃することによってスキルが発動する仕組みとなっているのだ。

成功すれば攻撃そのもののダメージにプラスしてスキル成功による追加ダメージが発生。零門はそれを見事に成功させ、ほぼ一撃でゴンザレスのHPを削りきったのだ。



音もなく倒れ気絶したゴンザレスを傍目に、零門は武道をやってた時の癖で残身をきめる。そしてぽつりと呟いた。


「あれ? おかしいな……? オルワコって剣と魔法の王道ファンタジーの世界観じゃなかったっけ? なんで私は路地裏クライムアクションを……!?」


――――――――――

 少しはよくなったかな……?



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