4回目
父親の首を持って聖地へと向かったドフラミンゴがそのまま奴隷となり、2年後の12歳で銃殺された。
それを知ったのは12年後のロシナンテが22歳の時、偶然海兵たちが話しているのを聞いたからだった。
酷くショックを受けたロシナンテは精神崩壊し、自身が『ドフラミンゴ』として生きることを選択。
しかしロシナンテは10歳までのドフラミンゴしか知らず、大人になったドフラミンゴがどのようなものなのかわからないまま『ドフラミンゴ』となった。
明らかに様子がおかしいもののカウンセリングは拒否し、センゴクや上層部の人間がおらず周囲も止められないまま『ドフラミンゴ』は聖地へ。
ドフラミンゴを殺した聖地を『ドフラミンゴ』が滅ぼそうとする。
しかし奴隷を従える天竜人相手にはどうにもならず、囚われる前に『ドフラミンゴ』は海軍本部へと戻った。
重傷を負ったものの天竜人に正体を知られたため治療は拒否され、適当に応急手当をして海軍から去ろうとする『ドフラミンゴ』。
そこにセンゴクが戻り、引き止めて手当てをし、話を聞くがロシナンテの精神は壊れてしまっていた。
それに酷くショックを受けたセンゴクはロシナンテ──『ドフラミンゴ』の暴走を止められない。
天竜人は奴隷を使って海軍本部を襲う。
その際奴隷のご主人様の中にドフラミンゴのご主人様だった者がおり、ロシナンテを連れて来るように命令をしてあった。
また、その奴隷自身もドフラミンゴとは面識があり、ロシナンテにそう告げる。
しかしロシナンテは『ドフラミンゴ』であり、その奴隷の言葉の意味が理解できないまま聖地へと連れて行かれることとなる。
件のご主人様は人間となった天竜人に興味がある様子。
その態度にまずは話を聞いてやろうと思った『ドフラミンゴ』は、「あれほど脆いとは思わなかった」などという発言を聞く。
銃で殺しておいてその発言をされて許せるわけがなく、『ドフラミンゴ』は天竜人を手にかけた。
そして『ドフラミンゴ』は『ドフラミンゴ』として、海賊となって生きていく。
正気を失っていれば、まだ幸せだったかもしれない。
しかし彼は、ロシナンテは、兄が死んだことを理解できてしまった。
兄の名で罪を重ねた事実に潰されそうになりながらも、
センゴクからの救いとなり得る手を払いのけ、兄に銃を渡したトレーボルたちを利用し、ロシナンテは『ドフラミンゴ』として七武海となったのだった。