4回目

4回目


18歳で最高幹部たちに裏切られ23歳で海軍へ入る羽目になったドフラミンゴは海軍本部の海兵たちから知識面で非常に頼られていたが、本人は海兵として生きていく気はなく、だからといって自分を裏切った最高幹部たちの元へ戻る気もせず日毎に精神的に追い詰められ、様々な条件下で錯乱するようになっていた。

規則性のある錯乱状態は本部の海兵の6割が把握しマニュアルまで作られていたが錯乱時の記憶はドフラミンゴにはなく、ほとんどが別の島までの逃避行動となるため度々見知らぬ場所で気が付くことがあった。

ロシナンテが海軍にいることを知りながらも徹底的に避けてきたドフラミンゴだが1年も経てばその情報を把握出来ないはずもなく、ロシナンテは情報から得たドフラミンゴが精神崩壊をしてしまう条件に配慮して接触を図った。しかしドフラミンゴにとっては実弟であるロシナンテの存在そのものが精神崩壊を起こす条件であり、落ち着いていたはずのドフラミンゴは海軍本部からほど近い島まで逃走してしまう。

マニュアルに頼らずドフラミンゴを追いかけたロシナンテだったが別の島まで行っているとは思わず本部の外を探し、本部の海兵たちは即座に島の特定は出来たものの逃げて隠れるドフラミンゴと接触することは出来なかった。

そうこうしているうちにドフラミンゴは正気に戻り本部まで戻ろうとしたが、その途中で任務へ向かおうとしていたロシナンテを視界に入れる。再び始まった鬼ごっこはロシナンテが追い付いたかと思えば抵抗して逃げられ、海兵たちが見付けても逃げられてしまう。そうして短い間に二度も意図せぬ場所で気が付いたドフラミンゴは海兵でいたくない気持ちもあり帰りたくなかったが、本部の海兵たちに場所を特定されているため諦めて帰って行ったのであった。


その後ロシナンテは監視目的で度々ドフラミンゴの元を訪れたが海兵たちの頑張りもあってドフラミンゴが精神崩壊を起こすことはなかった。それでも海兵を辞めたいドフラミンゴと父上を撃ったバケモノが海兵など出来るはずもないと思っているロシナンテとの間には埋まらない溝があり、結局ロシナンテが会いに来ることはなくなりドフラミンゴは海兵を辞めてしまう。


平穏に暮らし始めたドフラミンゴだったが、そこへ最高幹部たちが訪れた。唯一海賊として生きていては幸せになれないと思ってドフラミンゴを海軍に渡すことに賛同していたヴェルゴは様子を見に来ただけだったが、他の3人はドフラミンゴを利用するつもりで接触してきていた。

それでも裏切っていないのだと彼らの口から聞きたかったドフラミンゴはおれを裏切ったわけじゃなく海軍の情報を手に入れるためには仕方がなかったんだろうと問うが、それに対してヴェルゴとトレーボルは肯定、ディアマンテとピーカは否定した。それを見てやはり裏切られていたのだと理解したドフラミンゴはショックを受けるが、動揺する前に監視をしていた海兵が呼んだ応援と共に最高幹部たちは捕縛されてしまう。

捕縛されるかつての仲間を視界に入れないようにするドフラミンゴに、彼らとの繋がりを知る海兵たちはドフラミンゴは海賊に戻りたいのではないかと思い確認をする。ただ平和に暮らしたいだけではあるがそれを口にする気がないドフラミンゴは対話を拒否し、困った海兵たちは本部へ連絡を取ってドフラミンゴも海軍本部へ連れて行くことにした。


一時的に休養が必要だと判断し、しばらく平和に暮らしていくために仕方がないと思い素直に従うドフラミンゴに対し、海兵たちは海軍に戻るように説得する。その熱意に負けて受け入れてしまったドフラミンゴは再び海兵となることを決めた。

その一方で本部へ連行中ディアマンテは逃走し、それにより他3人の罪が重くなり3人とも死刑となった。

3人のうちトレーボルの死のみを聞いたドフラミンゴは錯乱し逃避してしまい、ドフラミンゴに殺意を抱いていたディアマンテに殺されてしまう。

ドフラミンゴを追っていた海兵はディアマンテを見付け、その場で殺したことでかつてのドンキホーテファミリーは壊滅したのだった。

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