<<4の続き

<<4の続き


もうすぐライブが始まる。

あの人のことは一旦忘れよう

スーーフゥーー

大丈夫だ。私ならやれる。



新時代はこの未来だ


新時代だ!


ワアアアアアアア!!!!!!!!!


「皆!やっと会えたね!ウタだよ!!」

良かった。歌詞飛ばなかった。歌いきった。

シュルシュルシュルシュルヒューン

スタッ

あれ!?さっきの人じゃんなんでここに!?

まってかっこいい。間近で見ると

どこか幼さがある顔も、その顔に対しての細マッチョも、全部かっこいい

あっヤバ、意識が…

なんとか意識を保つでも何しに来たんだろう

「ウタ!お前ウタだろ!」

そんな当たり前の事を言われて少し戸惑う。

そりゃ私はウタですけど…

「覚えてねぇか?ルフィだよ!モンキー・D・ルフィ!」

「は?」

いやいやそんな訳ないじゃん!私の知ってるルフィはもっと弟みたいなやつだ。

でも、ちょっと似てる気がする。

そしてこの人を初めて見た時の懐かしさを思い出した時、答えは出ていた。


Qこの男性は誰ですか?

Aルフィです

「ルフィ!!」

条件反射で抱きついてしまった。当たり前だ。この12年間、最も会いたかった人だ。

ていうか、香りヤバ、タイプだ

想像よりもがっしりとした体。タイプだ。

私を包み込む大きな手。タイプだ

手入れをしてなさそうな髪。タイプ

輝くほど白い歯。タイ…


そうして、私はルフィが好きということを嫌というほど実感しながら、ルフィの腕の中で朦朧とする意識に堕ちて行った。

そんな中は私が最後に思ったことがこれだ

現実も悪くないね!


one piece film RED 完






Report Page