>>3お風呂なので現パロにしてみました

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ルフィ17歳 高校生

ウタ19歳 大学生

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天気予報には無かった大雨が降る午後五時

彼は駅の乗降場で帰りの電車を待っていた


「今日はツイてねェな……」


雨粒を運ぶ強風に髪を乱されながらルフィは今日のことを振り返っていた


いつも起こしてくれる兄弟が出張で不在なため朝は寝坊して

急いで着替えて肉を咥え学校へと向かえば野良犬に肉を強請られてしまい渋々渡してしまう羽目に

更には屋上の昼食で食堂のカツサンドを飛んでいたカモメに取られてしまった

そして今は予報にはない大雨と強風 それによる電車の遅延に苦しめられていた


「…まっそのうちいいことあるだろ!」

暗く冷たい外で前向きな彼は元気に笑っていた

すると……


「……あれ?その笑い声……もしかしてルフィ!?」

人気が少ない乗降場にその声の主の声が鳴り響いた


彼は振り返ると視界には紅白の二色の髪色とヘッドホンをした女性が入った

ルフィはその人物をよく知っている


「ウタか!?……ウタだ!!帰りに会うのは久しぶりだなァ〜!!」

「ルフィ〜!!!!」


寒さを紛らわすためかそれともこの時間に会えて嬉しかったからか二人は人気の少ない乗降場で抱き合った


「___おれたち大分濡れてるな」

「うん…まさか突然こんなに降るなんてね……今日はツイてなかったよ」


「なんだウタもツイてなかったのか?おれもよ____」


二人は仲良く今日あったことを話し合っていた

それは遅れてやってきた電車に乗り終えたあとも続いていた


二人の身の上話は電車を降りたところでようやく終わった


「ルフィも大変だったね〜……そうだ!雨はまだ止んでないから私の家にこない?ここならあんたの家より近いし…なんなら泊まっていきなよ!!」

「いいのか!?じゃあ____」


再び雨と強風が吹き荒れる外に出たが二人はそこまで苦しそうな顔をしていなかった

なぜなら大好きな相手と手を繋いで一緒に帰れるのだから


「ただいま〜…今からお風呂沸かすから先に入っていいよ!私はその間にあんたの濡れた服を選択するから」

「……一緒に入ってくれねェのか?」

「…しょうがない……一緒に入ってあげるから狭い湯船で暴れたりしないでよ」

「ししし!!もうそんなことしねェよ!!」


二人がテーブルでおやつを食べる中湯船にお湯が溜まった時に流れるメロディーが家に鳴り響いた


そうするとルフィは脱衣場で服を脱ぎウタはその脱いだ服を洗濯機に入れてスイッチを押してから肌を一切隠さずに風呂場に足を踏み入れた


「ルフィお待たせ〜もうのぼせてないよね?」

「そんな早くのぼせるわけねェだろ…おれはもう体洗ったからウタの背中洗ってやるよ!」

「じゃあお願いするね」


サワサワ…サワサワ……


ルフィは自分の体を洗う時よりも弱く、彼女の肌を撫でるような手つきで優しく洗っていた


「ルフィありがとう…一緒に洗い流そう」

上から注がれるシャワーの雨でルフィの手の泡も、ウタを包む泡の衣も洗い流された


「じゃあゆっくり湯船に浸かって今日のやな事全部忘れよっか」


二人で入るには狭い湯船に、二人は同じ方向をむいてルフィはウタを後ろから抱きしめるような形で入っていた


「なんでそんなに抱きつくの?」

「何でって…お前が溺れないためだろ」

「その話いつまで言い続けるの?九歳の頃の話じゃん!!」

実はウタは昔ルフィとシャンクスと湯船に浸かっていた時に、我慢勝負でのぼせて溺れかけてしまったことがあったのだ


「…でも抱きしめられると落ち着く……なんかしんみりするな…」

「落ち着きすぎてのぼせんなよ」

「もう!!だから子供じゃないんだからのぼせないって!!…でももし私がまた溺れたらルフィは前みたいに助けてくれる?」

「当たり前だろ……」

ルフィは後ろから優しくウタの背中から抱きついた


「…ありがとうルフィ……」


彼女には彼の顔を見ることが出来なかったがどんな顔をしているかはすぐに予想できていた


そして今の彼は彼女が思い浮かべている顔と同じ表情をしてウタに抱きついていた


「…ふふっ…今度はあんたがのぼせたようね……」


その後のウタはルフィに膝枕をして、うちわで顔を仰いだとか仰がなかったとか……


END


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