3vs1

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神永side in

体育館から轟音が響く、全員で体育館の方角を見るとそこには天井を破り咆哮をあげる多頭の大蛇がいた。

「んなっ!?何だあれ!?」

「おーおー、随分とでっかい蛇だな。ありゃアサシンの宝具か?」

アーチャーが大蛇を視ながら質問をしてくる。

「どうでしょう、ですがあそこまで禍々しい大蛇は見たことがありません。アレは妖というより寧ろ…」

「───荒御魂、神の荒ぶる側面」

紫煙を吐き出したフィリアが言葉を発する

「アレはそのさらに分霊、いや呪いとかの残滓を増幅させた代物だな」

「街に被害が出る可能性は?」

「学校から外に出さなきゃ大丈夫だろう、アタシが人避けや認識阻害の結界を貼ってある」

そう言いながら煙草を吐き捨てブーツでグリグリと踏み消しながらこちらに指示をしてくる

「坊主の仲間は?」

「そうだ!アイツ無事なんだろうな!?」

「もしかして金髪の男と坊主と同じくらいの嬢ちゃんか?」

アーチャーは並外れた視力を持つようで蛇を観察しながらこちらに質問を投げてくる

「ああそうだ!まさか蛇に潰されてるとかないよな?!」

「いや、体育館から離れて校庭の方に居る幸い怪我とかもしてないみたいだ」

「そっか…とりあえずアイツらと合流したい、それでいいか?」

「問題ないよ、アーチャーは狙撃しやすい校舎の方に」

「へっへ、任された」

そう言ってアーチャーは校舎の方へ走っていった。

「主殿、急ぎましょう!」

そう言って3人で校庭の方へ向かっていった。

神永side out


穂乃果side in

危うく体育館の瓦礫で潰されるところだった…バーサーカーが居てくれて助かったわ。

「バーサーカー、アレってまさか」

「ああ、ありゃ伊吹の荒御魂その分霊のそのまた分霊ってとこだな」

つまりは正真正銘、八岐大蛇に連なる大妖蛇ということか

「下手な攻撃は通用しなさそうね…貴方の宝具なら倒せる?」

「頭の2つぐれぇなら同時に潰せるが流石にあのサイズを一撃で倒すのはキツイぜ?」

「そうなると核になっているアサシンを倒すのが1番かしら…?」

バーサーカーとどうやってあの巨体を倒すかどうか相談していると校舎側から見覚えのあるふたりと見覚えのない女性が走ってきた。

「美作!無事か!!」

「来るのが遅い!何やってたのよ!」

「諸々あったんだよ!とりあえず時間が無い!ライダーとバーサーカーで抑えられるだけ抑え込まねぇと」

「わかったわよ!バーサーカーお願い!」

「任せろ!行ってくるぜ!!」

「ライダー!頼んだぞ!」

「承知!」

そう言ってライダーとバーサーカーは体育館の天井を突破った大妖蛇に向かっていく

「…で、そこの人は誰?」

「あ〜アーチャーのマスターだ。」

「どうも、アーチャーのマスターのフィリアという、よろしく頼む」

煙草を取り出し火をつけた女性は挨拶も早々に要件を口に出した。

「先に聞こう、アレを止める宝具はあるか?」

「私のバーサーカーだと無理ね、隼人クンそっちは?」

「ちょっと待て聞いてみる……いや無理だ、ライダーはあれを吹き飛ばす火力は無い」

「アタシのアーチャーでも厳しいな」

そうなると打つ手はないってこと…?だとしたらマズイ、あんな巨体が暴れたりしたら街に被害が広がる…下手すれば神秘の隠匿をしていないと時計塔の法制科に狙われる…!?

「じゃあどうするって言うのよ!他の陣営が動くまでここで押しとどめろって言うの!?他に何か方法はないの!?」

「無いわけじゃないが相当厳しいぞ?」

煙草を咥えながらフィリアはこちらを見る。そして指を2本立て話を切り出した。

「少なくとも

1、急所を見極めるための時間稼ぎ

2、必殺の一撃のためにあの蛇の動きを止めること

この2つを満たせば可能性はある」

その条件は相当に厳しかった、何せ人手が足りないのだ。私達ではあの大妖蛇の動きを止めることは不可能。バーサーカーとライダーが協力して何とか留められるかといったところだ。

「それしかないならやるしかない」

アイツはそう言いきった。

「…っ!あのねぇ!」

「それ以外の方法がある訳じゃないんだ、やるしかない。」

痛いとこを突いてくる、私達だけで取れる手段はこれしかないのだ。分が悪かろうとこれをやるしかない。

「…わかったわ、バーサーカー頭を潰しながら時間を稼いで!!」

『おう!任せな!!』

「よし、アーチャー。宝具のための準備だ、頼むぞ」

「任せな、確実に射抜いてみせる」

各自でそれぞれのやるべきことに移る。ライダーは既に予想していたのか大妖蛇を撹乱させる為に、バーサーカーは頭をかち上げながら殴りつつ時間を稼いでいる。

「1分だ、1分だけ時間を稼げ。そうすりゃあの蛇の核を確実にアーチャーが射抜く」

───私たちにとって長い1分が始まった。

穂乃果 side out

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