第37話
ゾロ「ウタの病を知った日、お前は家に帰りすぐに治療に必要な費用を調べ…そして現実を知った」
やめろ
ゾロ「おそらく、募金を募るにしろ働くにしろ1年ぽっちの時間じゃ到底集まるはずもない…途方もねぇ額だったんだろう」
ゾロ「絶望したお前は、せめてウタをあっちで一人にしねぇよう自らも命を絶とうとした」
やめてくれ
ゾロ「…だがそれもできなかった。自分が先に諦め命を捨てるのは、明日を必死に生きようとしているウタへの侮辱だったからだ」
ゾロ「それからお前は、ウタのためと称し過酷な肉体労働や殴られ屋に傾倒していった」
もうやめてくれ
ゾロ「『自分は諦めず、最後までウタのために頑張った』…その大義名分の元に、誰かが自分の命を奪ってくれるのを期待したんだ」
ゾロ「要は言い訳探しだな…どうだ?当たらずとも遠からずだろ?」
ルフィ「…」