>>35 では現パロで

>>35 では現パロで

ウタある日ルフィに自分を数日間お姉ちゃん呼ばわりするようお願いするルフィ調子が出ずゲームでボロ負けするし甘やかして来るし周りからも揶揄われる姉呼び期間終了後今度はルフィのことお兄ちゃん呼びするウタ相変わらずゲームでボロ負けするし今度は甘えてくるし周りに揶…


雑設定

ルフィ15歳 ウタ17歳

二人は同じ高校に通っていた

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下校時間

風に運ばれた桜が舞う校門前で少女ウタは仲の良い幼馴染ルフィがやって来るのを、いつも通りひとりで待ちながら今日友人に言われたことを思い出していた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ね〜ウタ!昨日新しい一年生と仲良さそうにしてたよね?あんたの彼氏?」

「ん?…あぁルフィのことね あいつは彼氏じゃなくてただの幼馴染だよ!」

「あ!その様子私も見た!!あれは私には弟と姉って感じに見えたな〜」

「もう…だからただの幼馴染だって!」

「ほんとか〜?あの子はあんなに甘えて、あんたは嬉しそうに頭を撫でてたのに?」

「…そ…そんなに変なのかな…?」

「変って言うより"尊い"かな〜?」

「そうそう!"尊い"!!いっその事お姉ちゃん呼びしてもらえば?」

「……お姉ちゃん呼びか…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


彼女は"お姉ちゃん"と呼ばれながらこちらに向かってくる彼の姿を想像していた


「……ちょっと興味が出てきたな…」


「____ウタ〜〜!!!!」


「あ 来たきた」


「ウタただいま!!」

「おかえりルフィ!!…もう また髪が乱れてるよ」

紅白髪の彼女は黒髪の少年を優しく抱き寄せて頭を軽く撫でた


「ウタは姉ちゃんじゃねェんだからそんな事しなくていいって!!」

「…そっか……だったらあんたの姉になれば問題ないんだね」

「ルフィ…あんた一週間私のことを"お姉ちゃん"って呼んで!」


「やだ!…ウタは"ウタ"だから」

「え〜!呼んでくれなきゃやだ〜!!ルフィのいじわる〜!!」

「あぁもう分かった!姉ちゃん呼びするから落ち着けって!」

「やった〜!!じゃあ早速呼んで」

「……お姉ちゃん…」


「ふふっ…可愛い弟だな〜…お姉ちゃんと一緒に手を繋いで帰ろうね!」

「……ん…」


調子が狂うな〜…といった感じでルフィは昨日と同様ウタと手を繋いで下校した


昨日と同じ状況だというのに呼び方ひとつ変わるだけでこんなにも気持ちが乱れるものなのかとルフィは思っていただろう


下校後の二人はいつものようにウタの家でス○ブラ対決をしていた


ゲームセット!!!!


「よっし!私の勝ち!!ルフィどうしたの?今日はコントローラーを持つ手が震えてるしスティック操作もままならなかったね?熱でもあるの?」


「ね…ねェよ…」

ルフィはウタの前で姉ちゃんの"ね"の字を言うだけで恥ずかしくなって顔を赤らめてしまっていた


「ほんとう?ほらお姉ちゃんにおでこ触らせて…」


「ウ…姉ちゃん…近い…」

「う〜ん…おでこを擦り合わせた方が分かりやすいかも」

心配そうにしている姉であるウタの顔がより近づくとルフィはこの場から逃げることしか考えられなくなっていた


「姉ちゃんごめん…おれ体調悪いから家に帰____」

「だめだよ…具合の悪い弟をそとにだすわけにはいかない 私のベッドで横になって」

「そんなことしなくていいよ!…家近いんだから」

「だ〜め! 弟のルフィはお姉ちゃんの言うことをしっかり聞くこと!分かった?」

「……分かったからもう後ろから抱きつかないでくれよ…頭がクラクラする…」


結局ルフィはウタのベッドで小休憩をしてから帰ることとなった


「お姉ちゃんがお粥作ってあげるから待っててね!」


「___やっぱり調子狂うなァ……」


____________

翌日


「__あれ?今日は昨日より校門前で待っている人が多いな〜……それにみんな私を見ているような……」


「……姉ちゃんお待たせ…」

姉呼びが恥ずかしいからか ルフィは昨日とは違いウタの元に駆け寄ってきてから彼女にしか聞こえない小声で話しかけた


「お帰り…今日は髪が整ったままだね」

「ん…だから撫でなくてい__」

「よしよし偉いぞ〜」

彼女に撫でられないようにと立てた策も彼女の"お姉ちゃん振りたい"という気持ちの前では無力!!

ルフィの頭はウタの体へと抱き寄せられて何度も頭を優しく撫でられてしまった


「__やっぱりみんなに見られてる気がする……なんでだろう」


ウタは恥ずかしさで真っ赤っかのルフィの顔に気づくことなく周りの様子を見ながら頭を撫で続けていた


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最初の姉呼びから一週間

ルフィはようやく"変な気持ち"から解放されると朝から喜んでいた


だがそれは甘い幻想であったと本校の注目人物のひとりであるルフィは登校時間から知ることとなる


「ウタのやつ遅ェな…」

電信柱に背を預けて彼は昨夜まで姉だった幼馴染を待っていた


「お待たせ〜!」

「おはよ___」

「ルフィお兄ちゃん♡」


ルフィは理解できなかった

昨夜まで姉であり幼馴染へと戻った彼女が今度は自分のことを甘えた声でお兄ちゃんと呼んでくる

____これは一体なんなんだ……


「ウ…ウタだよな?」

「ん?そうだよ…もしかしてお兄ちゃんウタのこと忘れたの…?」

涙目の彼女が腰を屈ませて上目遣いでこちらを向いている

ルフィにとっては何もかもが新鮮もとい理解不能で朝から頭が回らなかった


「……もしかして今度はおれが兄ちゃんって事なのか?」

「そうだよ!ウタはルフィお兄ちゃんの可愛い妹なの!!」

「___もしかして高校って頭がおかしくなる場所なのか?」



下校時間


「____こんだけ人が多いとウタを探すのも一苦労だなァ〜」


下校時間にはもはや全校生徒が集まっているのではないかと思えるほど玄関前に人が集まるようになっていた

ただし何故か中心には人がおらず、ドームの客席のような形ができていた

まるでこの場にいる全員が何かを鑑賞するかのように……


「あ!居た!!」

「__今の声…ウ」

「ルフィお兄ちゃん♡」

不自然にできた空間の中心部でルフィはウタに勢いよく抱きつかれた


「お兄ちゃん寂しかったよ〜なでなでして慰めて」

「ウタ…何言って____」

「お兄ちゃんはウタのことが嫌いなの?なでなでしてくれないの?」

「____んう〜」

今は頭に手を置いて撫でる他ない

そう感じてしまったルフィは大勢の目の前で妹のウタの頭を優しく撫でた

「えへへ♡お兄ちゃん大好き♡」

「_もうこんなとこから帰りてェ……」



ウタの家


今日も今日とてルフィはウタとス○ブラ対決をしようとしていた


「今日こそ勝つぞ!!」

「__お兄ちゃん♡」


なんと!!お兄ちゃん大好きっ子の妹ウタはルフィの股の上に腰を下ろしたのだ

もちろんウタにやましい気持ちはない

彼女はただ兄に甘えようとしていただけだ


「ウタ!?なんでそんなとこに!?」

「だってウタはお兄ちゃんに甘えたいんだもん♡ぎゅーってしたいだもん♡」

「__そっか……」


ルフィは受け入れるしか無かった

今の状況を受け入れて…それでも勝利をつかもうとコントローラーに力を入れた


ゲームスタート!!

____今日のルフィは強かった

3ストックのうち彼女の2スタックを自身は一度も吹き飛ばされずに撃墜したのだ


「どうだウタ!今日のおれは強いだろ!!」

「____」


「__あんっ!!もうお兄ちゃん強すぎ!!もっと優しくして!!」

「!?ウタ跳ねるな…!」

彼女は無意識だろうか…

負け始めるとルフィの股の上でお尻を弾ませ始めたのだ


ルフィのコントローラーに入れていた力も勝負に対する集中力も…全て股のコントローラーを収めるために注力していた


そのためルフィは先程までの動きが出来ずに一気に劣勢へと立たされた


「お兄ちゃん急に弱くなったね♡このままだと妹に負けちゃうよ♡お兄ちゃんの残基空っぽになっちゃうよ♡」

「__フゥ……フゥ……」


「勝負を決めるよ!!スマーーシュ♡」

お兄ちゃん大好きっ子ウタは最後に腰を少し上げてから大きなお尻を彼の股に落とした

「____まっ……負けた……」


「えへへ♡お兄ちゃんに勝った!ウタ嬉しいな〜♡」

「___そっか…良かったな……おれもう帰るからまた明日な」

「え?お兄ちゃん待って____」


前屈みで立ち上がった彼はそそくさと彼女の家をあとにした


「____色んな反応を見せてくれるルフィは面白いな〜」



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ウタの呼び名を変えたがる癖は無くなり以前のように互いの名前で呼びあっていた


「ルフィお待たせ〜!!」

「___ビクッ!!…お…おうウタ…」


「じゃあ帰って早速勝負しようか!!」

「あぁ……負けねェ……」


____ルフィは勝てなかった


姉と呼び、兄と呼ばれたからか、普通の呼び名に戻っても本調子になれなかったのだ


「____ルフィ…やっぱりここにいる人たちみんな私たちの事見てるのかな?」


「____やっぱり調子が狂う……」



END

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