3週目ユゴバズ
ユゴバズでバズビーメス堕ち軟禁もどきセッ事後
苦手な人は注意(このスレにいる?)
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見えざる帝国、滅却師たちの居住区に該当する一角のとある場所には、常に人が立入ることがない。
そもそも多くの団員が日中は外出していることもあるが、その原因として真っ先に挙げられるとすれば、何でわざわざ男の喘ぎ声を聞かなきゃならないのか、に尽きる。
白昼堂々と快楽をむさぼっているのは陛下から聖文字を授かった2人。一般の団員では声をかけることも恐れ多く、また彼ら以外の者たちは個人主義が酷く誰も彼もがスルーするの現状だ。
ほぼ毎日のように甘い掠れた声が扉の向こうから漏れてくる部屋の前を通るのは勇気がいる。もし偶然にも片割れであるユーゴーに出会おうものなら無言の圧をかけられ冷や汗と共に逃げるしかない。
そんなはた迷惑なカップルも1度行為が始まってしまえば脇目も振らずにお互いしか目に入らなくなるのだから恋とは恐ろしい。それを噂に聞いた褐色巨漢の愛天使は「愛ですヨ♡」と笑ったそうだ。
「ん、ふぁ…ユ、ゴ」
起きたばかりのバズビーがさんざん酷使した喉から恋人の名を紡ぐ。掠れたそれは昨夜の激しさを物語っており、赤く腫れた目元と合わせて壮絶な色気を放っていた。
「バズ、おはよう」
その声に朝からきっちりと衣服を身にまとい冷たさすら感じる鉄面皮が答えた。バズビーは自身の隣を伸ばした手で叩くがそこにユーゴーは居ない。タイミング悪く外に出る為に扉の前にいたために距離がある。
気だるげなバズビーが産まれたままの体にシーツを巻き付け、起き上がると覚束無い足取りでユーゴーの元に向かう。
「ユーゴー……♡」
ユーゴーの元に辿り着くと気の抜けた足がカクリと折れ、前のめりに倒れそうになるがいつの間にか添えられていた手が優しく支える。全身をユーゴーに委ねる姿は少し前の威勢のいいバズビーを知る者が見たら目を疑うだろう。もっとも、この姿を知ることが出来るのはユーゴーしかいないのだが。
優越感と独占欲に満ちた心など知らぬバズビーはとろりとろりと溶けた瞳でユーゴー包まれ余韻に浸る。
今にも喉を鳴らす猫のように、コロコロと擦り寄ると首筋に顔を埋めキスを強請った。
「体が辛いだろう…まだ寝ているといい」
「んん…やだ、ユーゴー…」
「バズ……仕方ないな…」
まだ覚醒しない意識のままバズビーは普段にない甘えたでユーゴーを求める。頬をかすめる赤毛がこそばゆい。
ふと、気が緩んだのか表情そこ崩れていないがオーラから何まで喜色が全面に押し出される。ついこの間までバズビーに敬語を使われ避けられ、記憶すらなくしていた期間を思えば天に昇ったかのようだった。
しかし、これから出掛けなくては行けない。だが、こんなバズを置いていくのかと激しい葛藤が繰り広げられ、ユーゴーの脳内は戦争だ。
かギリギリまで時間を引き伸ばし、最悪滅却師の力を使おうと、最低の決意をする。
グラグラ揺れる天秤を投げ捨ててバズビーをベッドの上に戻す。シーツの上で体をくねらせる動きは目に毒で血がすごい勢いで巡るのが分かる。
「バズ……」
「あっ♡ユーゴー、来て♡俺ん中、ぜんぶ、あげるからぁ♡ユーゴーも、くれよぉ♡♡」
「……っ、ああ」
ずっと、ふたりで