3日目
鳥飼天竜人午前7時34分に起床。
朝食にフレンチトースト、ヨーグルト、オレンジジュースを与える。
興味を示す様子あり。しかし食べない。
脱水による体調不良が懸念される為、強制給餌と強制給水を行う。
準備物
・栄養剤(液体)
・ミネラルウォーター
・シリンジ
防護服を着用し、慎重に檻の中へ入る。激しい威嚇あり。
まずは行動範囲外で待機する。鎖で繋いで可動域を制限している為こちらを襲う心配はない。
隙をついて接近、スタンガンを腹部に押し当てる。(これにより筋肉の収縮が起こり、一時的に行動不能となる)
手脚を海楼石の鎖で拘束。この際、汚れを防ぐための前掛けも装着。
膝の上に頭部を乗せ、手で後頭部を支える。
スタンガンの効果が完全に切れたことを確認したあと※、口の脇からシリンジを押し当ててみる。
頑なに抵抗を続けるので、指を咥えさせて無理やり口をこじ開ける。
シリンジからゆっくり栄養剤を押し出す。飲み込んだことをしっかり確認しながら進める。
抵抗する素振りを見せても慌てず、声かけを忘れないようにしながらゆっくりと行うと良い。
どうにかシリンジ2本分の水分と栄養を与えることに成功。
睡眠薬を静脈に注射。すぐ眠りに落ちる。
手脚の拘束を解除し、汚れた口周りをタオルで拭って本日の観察は終了する。
因みに防護用手袋には穴が空いた。これがなければ確実に指を食いちぎられていただろう。
※効果が切れないうちに行うと誤嚥のリスクが高まる。