3回目
歩いていたら突然海兵にBBQされた19歳のドフラミンゴ。
当然火と海兵がトラウマとなり、一時的に記憶障害と幼児退行を起こすものの5年かけてトラウマさえ刺激されなければ大丈夫になった。
そのため悪行もほぼ行えていないので、ドフラミンゴは最高幹部を信頼しているが最高幹部からは……しかし、裏切られてはいない。
そこへ「ドフラミンゴが記憶喪失になったらしい」という情報だけを知っているロシナンテが現れる。
ロシナンテはファミリーがタバコを吸っていないことから禁煙をしていたが、情報が全く手に入らずつい喫煙してしまい案の定大炎上(物理)する。
それを目撃してしまったドフラミンゴはパニックを起こすが、日常茶飯事でありドフラミンゴのトラウマを知らないロシナンテには理解ができず、偶然近くにいたモブはドフラミンゴが幼児退行する様子が愉快でたまらない。
一応モブに消火されたロシナンテは、あまりのことに気絶してしまったドフラミンゴを部屋に運ぶことにした。
部屋に運ばれ意識が戻ったドフラミンゴは、ロシナンテのことを弟だとは認識できるがそれ以外のことはわからず、必死に縋りつくが嫌がるように泣き出す。
その様子を少し不気味に思いながらも疑問を抱き、焼け焦げたコートが原因ではないかと思い至ったロシナンテ。
コートを脱ぎ捨てるとドフラミンゴは再び抱きつき、ロシナンテはぎこちなくその背を撫でる。
少し落ち着いたらしいドフラミンゴにどうしたのかと筆談で尋ねるが、ドフラミンゴは「火がこわい」と繰り返すだけだった。
誰かに聞こうとしてもモブは原因を知らず、ピーカは話す気がないようで途方に暮れるロシナンテ。
少し時が経ち、さらに回復したドフラミンゴは「ロシナンテが今回の幼児退行の原因を意図的に作ったのではないか?」と思い始める。
一方でロシナンテも「あれは全部演技だったんじゃないか?」と疑い、2人の思いはすれ違うことに。
しかしまだ情報が得られるのではないかとその場に残ることを決めたロシナンテは、モブがドフラミンゴへ放火しているところを目撃してしまう。
当然モブを止めるロシナンテだが、あろうことかモブはロシナンテのせいにしようとしてくる。
殴って黙らせたロシナンテはモブを最高幹部たちに引き渡し、ドフラミンゴを連れてこのファミリーから抜け出そうと計画する。
似たようなことをするのは5人目であるためモブへの制裁も手馴れている最高幹部たち。
ドフラミンゴの説得に手間取ったり盛大にドジっているロシナンテは、偶然手が空いていたヴェルゴに見つかってしまうものの無事に島から出ることができた。
そこから3週間後、海軍本部へ連絡をしてようやく海軍支部へとたどり着いた二人を出迎えたのは、この支部の海兵の半数を悪魔の実の能力で洗脳し、かつてドフラミンゴをBBQしたモブだった。
酷いショックを受け逃げようとするドフラミンゴは自身が天竜人であること・かつて迫害されていたことは忘れ、父親を撃ち殺したこと・自身が海賊であることは覚えていた。
しかし弟はすでに死んでいるものだと認識しており、抱きしめて止めるロシナンテのことを弟だとは認識できていない。
泣いているドフラミンゴを落ち着かせるロシナンテは気付かなかったが、モブの動向を探るためにセンゴクがこの支部へ来ていた。
ロシナンテのことがわかっていなさそうではあるが泣いて離れようとしないドフラミンゴの様子に、センゴクは特に動揺したりなどしない。
嗤うモブと異様に怯えるドフラミンゴの様子から異変を察知し、周囲の海兵たちはモブを取り押さえる。
それでもなおニヤニヤと嗤うモブを見て、ロシナンテはこのモブがドフラミンゴを火炙りし、これほどまでの心の傷を負わせたのだと理解し、殴り飛ばした。
モブの洗脳能力は海軍本部の者は知っているため、センゴクは拘束を指示。
しかしこの支部の者は洗脳されているため動けず、ロシナンテが拘束をした。
その後難なく支部を出られたが、情報共有して幼児退行していることはわかってもドフラミンゴを拘束しないわけにもいかず、センゴクはロシナンテから引き離そうとする。
ロシナンテはそこまで拘束する必要はないと訴えるが聞き入れられず、ドフラミンゴはパニックに陥りロシナンテに縋りついた。
ドフラミンゴの様子に酷く動揺したセンゴクはロシナンテの訴えを聞き入れ、ロシナンテを監視役とした。
監視役となったロシナンテは、ドフラミンゴの記憶がどの程度残っているのか確認するため話し合いをしたが、ドフラミンゴはロシナンテの言葉をほとんど理解できなかった。
また、ドフラミンゴ自身記憶について言語化するのが難しく、ロシナンテには伝えることができなかった。
しかしロシナンテを育てた過去を持つセンゴクは、ドフラミンゴの拙い言葉を正しく理解し、その内容をロシナンテへと伝える。
それによりロシナンテは兄が「生まれと迫害されたことは覚えておらず、父を撃ち殺したことは覚えており、弟は死んだと思い込んでいる」と知った。
ドフラミンゴへ事実を伝えることはしないと決めたロシナンテは、最後にドフラミンゴへ名を告げる。
その名はドフラミンゴにとっては亡き弟と同じもので、弟を思い出したドフラミンゴは涙を流した。
目の前にいながらも弟であると告げないことを決めたロシナンテは、不器用な笑みを浮かべてこう言った。
「……カッコイイ名前だろ?」
その言葉に少し驚きながらもこくりと頷いたドフラミンゴの行き先はインベルダウン LEVEL3
その情報は伏せられていたため、ロシナンテはその事実を自ら調べて知ることとなる。