2人の思考なの

2人の思考なの




◆宰相(左側)

帝国には関わりたくない。

後々面倒になりそうだ。

多少有利な条件程度では交渉には応じない。


国を守る為に

援助金は欲しいが...

リスクは取れない。


目的は

兵器関係かと思ったが...

遠征する理由と紐づかない。


まさか...

魔王討伐の同盟を破って

疲弊気味な王国と戦争する気か…?


深く探りを入れるなら

1対1で話すしかない。


曲がりなりにも

魔王討伐に

協力的で安心した…


内容にも納得がいく。

1000億を最大限

効果的に使ういい策だ。


冥力の研究が

成功しても失敗しても

「1000億の援助」した事実は変わらない。


援助金を

回収しようとするあたり

研究の成功に対する本気と勝算を感じる。


ユリウスとしては

1000億の援助ではなく

1000億の投資なのだろう。


最初に感じた程ではないが

うまい話に違いはない。


いや…

どんな話だろうと

妹を救える可能性があるならそれを信じて賭けるまでだ。



◆皇帝(右側)

大きな交渉を持ちかける。

小規模な交渉や

うまみのない交渉では嫌われ者である私の話は聞いてすらもらえないだろう。


うますぎる話であれば必ず不信に思うはず。

すんなり乗ってくれるよりその方がいい。

不信感を払拭した方が最終的に信頼を得られる。


私が描いた通りに

交渉成立させるなら…

タルタリア以外は邪魔でしかない。


1対1で話せるまで質問があっても

国家機密で押し通す。


1対1になったら

交渉を断られると困る体で話をする。


タルタリアの妹の病状は知っている。

そこに付け込む。


冥力の研究は嘘。

金は捨ててもいいが

嘘を悟られるのはダメだ。


最初に受けた印象より

うますぎる話ではないと思わせ

不信感を緩和する。


同時に

1000億を回収する意志と研究の勝算を匂わせておけば成功の可能性に賭けてくる。


研究の成功と技術提供を望むなら

信頼の崩壊に臆病になり

遠征地をコソコソ探られる事もなくなる。


あとは...

タルタリアの正義を信じるだけだ。


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