2スレ112触手姦経由の純愛ユママコ(破)5/6

2スレ112触手姦経由の純愛ユママコ(破)5/6

まだ完成してません! 加筆修正するかもです。BL・純愛になる予定・純愛だけどリョナ凌辱前提・触手姦描写・セッッッです

https://telegra.ph/2スレ112触手姦経由の純愛ユママコ破46-01-01

これの続きです。

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 本日幾度目かの肉を打ちつけ合う音は、確かにそれまでの物に比べれば激しさを伴っていた。

 結合部はスキンによって精液こそ付着していないものの、腸液やらローションやらが泡立っている。それがまた水っぽい音を生み出して、両者の性感を掻き立てていた。

 どちらも息を切らせているから、余裕なんてまるでないようで、マコトは満足そうに口元を緩めた。見上げた先のユーマは自分の獣欲に振り回されて、真っ赤になっている。目はギラギラしているが、締まりのない口から荒い呼気と一緒に涎まで垂れてきてなんだか間抜けだ。時折マコトの方にも降ってくる。

 それを見ているとなんだかマコトはその口を小馬鹿にしながら塞ぎたくなって、キスを拒んだことを少し後悔した。

(こんなことなら、おちんちんしゃぶらなければよかった)

 そうすればキスも出来たかもしれない。実際には何かと理由をつけて逃げたりしたかもしれないが、そんな想像がマコトの頭を過った。恋人でもないのに辞めておけと咎める理性は、続く快楽によって麻痺しているのだ。

 単純に性感帯を刺激するという点では、ユーマは現在の抽送では然程気にかけていないと言えるかもしれない。彼自身の快楽を優先してペニスを打ち付けているからだ。

 優しくしようという気持ちが無くなった訳ではない。性感帯を刺激しようともしている。ただそれを差し引いてもより奥地でペニスをむしゃぶりつかれたい。この柔らかい場所を刮げまわりたいという希求がユーマの打ち付ける腰の強さに出ていた。

 最もその必死さにこそ優越感をマコトは感じているのだから、ユーマの挙動はあながち間違いという事もない。

(これは引き分けで、いいんじゃないか?)

 こんなに必死になって自分を求めているユーマは優勢とは言えないのではないか。自分だけが相手を求めている訳じゃない事が如実に分かる眺めは、マコトの自尊心や不安を癒してくれた。

「ふ゛、うぁっ……ゆ……ン」

 そんな風にマコトが油断していると、奥地の柔らかい弁にぐいぐいと穿たれるものだから、マコトはユーマと繋ぎっぱなしの手をぎゅっと握ってしまう。所謂恋人繋ぎと言われる繋ぎ方は、どちらからともなくしてしまった行動だ。そんな仕草にこの関係性のなんたるかが現れているのだが、生憎ふたりとも直接的な快楽に夢中であった。

 最もその合間合間に……例えばマコトが握った手のひらをユーマが縫い止めるようにシーツに押し付けたり。強く握ったマコトの手のひらの甲をさりさりと撫ぜて力が緩んだ所をぎゅっと握り返したり。そんな細やかな情事の仕草にこそ、両者とも震えそうな程興奮していた。

(手、すき)

 揺さぶられる中、そんな所感を覚えたマコトが繋がれた手のひらへ視線を逸らす。

 普段の情事のように動き回らなくても、ただ握っているだけで自分を喜ばせるユーマの手のひらは不思議なものである。どう不思議なのかは悦楽でぼんやりした頭では捉え切れないが、マコトは労いたくなった。

(えらいぞ)

 そうして顔の横で自分を捕まえている右手の側面に触れるだけのキスを贈った。労いが完了してふにゃっと頬を緩める様子を、ユーマはつぶさに目撃していたものだから大変である。

(真意は測り切れないけど、なんか可愛いことしてるのはわかる……!)

 左手を探して視線を彷徨わせているマコトと目が合って、ユーマは呻いた。

「ユーマ?」

 「どうしたの」と言外に込められたユーマは答えに詰まった。このまま「さっきの行動可愛かったね何してるのボクの手だけじゃなくてせめてほっぺでいいからキスして」と一息で伝えたら不味い事は、偶に朴念仁になるユーマでもわかる。

 疑問符を浮かべながらも、マコトは既に左手にも唇を擦りつけていた。

(ずるくない? ボクの手)

 自分があまり優しくできないぐらいに性欲に振り回されているのに、ただ握るだけの手がこんな風に甘えられているのは、なんとなく納得いかない気がした。

 かといってマコトを責めたところでどうにもならないので、代わりにユーマは本日何度目かの額へのキスをマコトに贈った。身を乗り出したから、柔らかくも突っ掛かりのある場所までとちゅんと亀頭がキスをする。

「おぁ゛、ん? っや」

 キスどころではなくなったマコトは獣じみた嬌声を漏らす。ワンテンポ遅れて、ユーマの腰に絡んでいる脚や、握り合っている手、そして何よりアナルがぎゅっと縮こまる。力を込めて快楽を逃がそうとする。

 それを感じながら額に唇を滑らすのは、中々に気分が良かった。つるつるしていて、柔らかい額の感触を味わえたのは、この関係を築いたからこそだ。

 そんな事を考える余裕が生まれたから、相手を気遣うこともできるようになる。反応的に快感は感じていそうだが、マコトは大丈夫だろうかと。

 腰を引きながらユーマが定位置に戻るのに、甘えたな肉体の抵抗を少し受けた。

「ゃ……ん、ふ」

 ユーマの動きを受けて、マコトは小さく喘ぎながら力を抜こうとする。外へ刮げる腸壁に反応するマコトは目を瞑っていて、少し苦しそうだった。実際には甘イキを味わいたくてマコトは目を瞑ったのだが、ユーマからはその機微は把握し切れない。

「マコ、トさん。……痛く、ない? っだいじょうぶ?」

 口にして、どことないマッチポンプ感にユーマは自嘲する。彼が組み敷いているマコトはといえば、質問を噛み砕きながら瞬きをした。蓄積する快楽で潤んだ瞳から、涙の粒が薄桃に染まった肌を流れていく。

「っぅ、ちょっと……びっくりした。でもへいき」

 どっちも息を切らせて言うものだから、全然平気では無さそうだった。それがちょっとおかしくて、ふたりは途切れ途切れに笑った。

 募る愛おしさから、ユーマはこのままマコトを抱き締めてしまいたくなる。完全に出来上がった今、そんな事をすれば、マコトはきっと全身で搾り取ってくれるだろう。その分負荷も掛かるだろうからやらないが……。少なくとも今は。

「ユーマ」

 未だストロークは続いているが、笑って余裕が生まれたのだろうか? 比較的明瞭な発音でマコトはユーマの名前を呼んだ。好いた者に向けるような甘い響きは快楽によるものだろうが、こう呼ばれてしまうとユーマは弱い。「なに?」とユーマが返せば、マコトは何処か得意げに笑った。

「さっき、までは、ボクの負けだった……けど」

「ん?」

「このしょうぶは、……っふ、引き分けでいいよね」

「んん?」

 初耳である。いつの間にか勝負に巻き込まれていた。この世界はいつの間にか、目が合ったならば即座になんらかの勝負がはじまる世界線になったのだろうか……? 眼下のマコトはユーマのピストン運動に揺さぶられ、今でも息を切らせている。声だって抑え切れていない。

 しかし何処か挑発的な目線が、ユーマへ注がれていた。

 こんな目線自体はマコトがユーマに向ける事が多いものである。ツンケンしているというか「同じような能力を持つ自分に対しての甘え方の一種」であるとユーマは解していたが。

(それ以上の意味がある?)

 というより、この発言そのものが本来表に出す予定の無かったものなのではないだろうか。理性を可能な限り削ったから出てきた、ユーマに伝える気の無かった意図。彼がセックス対して感じている所感。

 ——もし、これがマコトが明かしたく無かった事であるならば、適当に話を合わせてスルーした方がいいのかもしれない。

「そうだね、引き分けになっちゃった」なんて微笑んで性感帯を抉ればきっともう話題にすら出ない。もしかしたらマコトは口にした事すら忘れてしまうかもしれない。

「セックスに勝負とかあったんだ?」

 それでもユーマは聞いてみたかった。何か推理を導いたからではなく、ある種の直感から会話を続ける事を選んだのだ。

 ここをなあなあにしてしまったら、少なくともこの発言に対する真意は、一生はぐらかされてしまう気がした。

 ユーマはさりげなくピストンを緩やかに止めていった。誤魔化すように、或いは逃さないように、そのままぎゅっと手を握る。マコトの手もユーマの手も、汗ばんでちょっとふやけていた。

 動きを止めようとしているユーマに、マコトは眉を寄せた。「ちょっとお話ししたいなって思って」と言い含めてくるユーマはマコトからすると胡乱である。

「ピロートークにまだはやいんじゃないか。動かしたままじゃだめなの。ボクきもちいいのがいい……」

 きゅっと意図的にマコトが胎を締めれば、ユーマは分かりやすく跳ねた。柔らかくも熱い内部で、泣き所を無防備にねっとり畝るように舐めしゃぶられたのだから当然だ。

「このままだと、またすぐにピュッピュッしちゃうんじゃない?」

「…………もうしないよ、多分」

「へぇ」

 何故だか分からないが、どうにもユーマが頑なになるスイッチを意図せず押してしまったらしいと、マコトは理解した。

「それで、セックスに勝ち負けとかあるの?」

 握っていた右手だけを解いて、ユーマはマコトの広がっている髪で遊びはじめた。人差し指でパスタでも絡め取るようにくるくると髪を集めては解いている。彼自身の快楽を逃す為の手遊びなのだろうが、こそばゆい。

(そんな行儀の悪い子供みたいな事してないで、おちんちんでお腹ゴシゴシしてよ……)

 マコトは自ら動いてみようとするも、ユーマのペニスが杭のようになっていて動けない。自分が取れる挙動は限られている。絶頂できないにしても甘イキがしたくなって、マコトは解かれてしまった自分の左手に噛み付いた。


 そう言えば、今日は「助けて」と言ってない。


「……?」

 薬指を甘噛みしながら、マコトは何か気づきそうになった。それも「駄目だよ」と手をユーマに引き剥がされてしまって、思考の端へ追いやられる。

「今、結構力込めてたでしょ」

 そうしてユーマは、捕まえた左手の薬指を口に含んで柔く噛み付いた。歯の間に挟んだと言った方が適切な甘噛み未満の噛み付きだ。

「ほれくらいらよ」

 そうして薬指を吸われて、マコトは漠然と駄目だと思った。

 ぴゅくっと、ユーマとマコトの腹に挟まれていたペニスが震えた。

「ひゃう」

 スキンに覆われたペニスの鈴口が熱くって、そこでマコトは漸く自分が絶頂したと知った。

 絶頂による内部の畝りにユーマも不意をつかれたらしく、彼は彼で呻いているのをマコトは一番近くで見ていた。しかし口に含んでいたマコトの指には噛み付かず、マコトの左手首が僅かに締め付けられるに留まる。そうして耐え切ると「スキン、外さなきゃね」と動き出した。

 まだ繋いでいた方の手も解かれる。離れてしまう。それに寂しさを覚えつつも、引き留められる程マコトはユーマとの関係を築けていない。所詮セフレだからとマコトは自身に言い聞かせた。

 それに、今そんな事をしてしまえば、より惨めだ。

(ユーマはイってない……)

 マコトはあんな刺激で絶頂したのに、ユーマは耐えてみせた。揶揄うには快楽への耐性にあまりに開きがある。同じ肉体の筈なのに。

「また負けちゃった……」

 味わう劣等感からマコトは思わずそんな言葉を溢した。ユーマの動きが静止する。

「どうして、そう思うの?」

 それが随分優しい声音だったからだろうか。それとも見下ろすユーマの視線が柔らかかったからだろうか。マコトの口も軽くなってしまう。

「……ボクだけ感じてるのくやしい。負けた感じがする」

 若干むくれながらマコトが口にした言葉を、ユーマはスキンを外しながらも耳を傾けている。そんな彼からマコトが目を逸らして、ぼやく。

「キミも気持ちよくならなきゃ、公平じゃない」

 ちょっと違う。より正確な言葉は、本音は別にある。ただそれは、ともすれば我儘のようなものだ。これ以上伝えたらいけないと、理性の囁きが聴こえる。マコトにはそれが理解出来ていた。

「……」

 マコトがその先の言葉を教えてくれるのを、ユーマはじっと待っている。単純に直近の作業が終わったからだけではない。不機嫌そうなマコトが、なんだか泣きそうだったからだ。

 踏み込み過ぎてしまったかもしれない。そんな後悔をユーマが覚え始めた頃、解いた時から投げ出しっぱなしのマコトの右手の指が、空中を掻いた。

 そっとユーマが左手を重ねると、息を呑むような音がした後、躊躇いがちに指が折り畳まれた。それを握り返した所で、目を逸らしていたマコトがユーマへ視線を戻す。

「ボクだけがきもちいいのは嫌だよ……」

 それは、紛れもない本音だった。

 先日「だいて」と囁いて悪戯をしたのも。今日あんな無茶な奉仕をしたのも。何かと優位に立とうとしていたのはそもそも。

(ボクが理由なのか)

 そう捉えていいのであれば。ユーマに気持ちよくなって貰いたい。その為なら、自分が傷付いてもいい。そんなロジックで彼は行動していた事になる。

(それってまるで)

 一瞬過った甘い予測を、ユーマはいいやと否定した。色々な表し方がある感情とは言え、マコトにそのまま適用するのは憚られる。マコトが置かれた状況は特殊だから。

 危うい方向で出力されるこの感情と行動にどんな名前を付けるか確定させるのは、マコト本人であるべきだ。

 そしてそれにどんな名前が付くにしても、自分にそれだけの情が与えられていた事をユーマは知る事となった。

 なんて、可愛らしいひとだろう。そしてなんて、酷いひとなんだろう。明かさないでおいた恋心が、熱を持って化膿しているかのようにユーマの胸を焼いた。

 空いていた右手で、ユーマはマコトの頬を撫でた。きょとんとした顔は幼なげで、やっぱりちょっと泣きそうだった。生理的な涙は一連の行為で幾度も流している。そうではなく、寂しそうとか、悲しそうとか。そんなあるか分からない感情を見る者に想起させる表情だったのだ。

 涙の跡を指で辿って、ユーマは絞り出すように「……マコトさんが思ってるより、ボクはずっと余裕ないよ」と答えた。

 マコトの返事を待たずに、ユーマは腸壁を捲って腰を引いていく。

「あ……」

 次の動作を予測したマコトの瞳がとろんと溶ける。それが、ユーマの陰嚢がより一層煮立たせ、衝動の後押しを受ける。腸壁の向こう側にある筈の前立腺を、刮げかねないようなひと突きがマコトの胎の中で突き立てられた。

「……ーーーー〜〜〜〜ッッッッッ!!!!」

 声も出せないまま、マコトは悶えた。何処に逃げようにも、胎の突き立てられた陰茎が退路を許さない。だからマコトは、繋がれた手を握るしかなかった。

「部屋に、招かれた時から……ずっとあなたにドキドキしてたし、あなたに、押し倒された時は、やっぱり、期待した」

「っひゅ、んま゛っ、あぅ」

 追撃は続く。前立腺より奥、叩き込まれているのは膀胱だろうか。もしかしたら精嚢かもしれない。押し入る時も引く時も前立腺を掠って、それだけで気持ちいいのに重たい快楽が腰に蓄積するようだ。俗に言うトコロテンと呼ばれる吐精のツボなのだから無理もない。

「っひ」

 そんな場所を刺激されたのだから、今までの絶頂の名残りのような薄い吐精が、マコトの鈴口から流れた。水っぽくて、もうこれ以上出ない事を知らせる警報。それでも抜き差しは止まらない。

 圧搾機で最後の一滴でも絞り出されるように、泣きどころが圧迫される。

(あつい)

 気持ちいい。熱に浮かされたマコトの肉体は、最早萎えた自身のペニスに滲む精液にすら性感を覚えている。

(いきなり、なんなの)

 中断したと思ったら、突然動き出す。壊れた玩具の方がまだ動作の傾向が分かりやすいと、マコトは内心馬鹿にした。ユーマが玩具だとすれば、揺さぶられて、痙攣するしかないマコトも大差はない。

(大概キミも振り回す方だろ。気まぐれな、ユーマくん)

 強い性感と負荷の中、マコトの体感時間がゆっくり伸びていく。この手の感覚を味わう時は苦痛が伴う場合が多いが、今日は珍しく絶望的ではない。

 自分にそっくりというか、まるっきり同じ間抜けな顔がマコトから良く見えた。涙で滲んでいる筈だから、明瞭に見える筈がないのにはっきり見えるのは、脳の錯覚だろう。

 必死で、真っ赤な顔で。何か捲し立てている。やっぱりカッコ良くは無いかもしれない。だからと言ってカッコ悪くもないが。

「そもそも、あなたの無茶にだって……興奮しちゃうぐらいにはボクの自制は効かない」

 「今だって」とユーマはマコトの片手を捕まえた。

「ふぁ……ゆ……んぁ」

 涙や鼻水や涎でぐしゃぐしゃな顔が安心したかのように綻ぶ。

(えらいね。だめだよ、握っておかなきゃ)

 離さないでねと口にしようとしても、喉は出鱈目な音を出すだけで、一切制御出来ず、マコトからユーマには何も伝えられない。

 仕方ないからマコトは指の先が白くなるくらい手を握った。こうすると、ユーマは喜ぶようだから。

 実際に、ユーマは短く呻いた。続け様に、血を吐くように続いた言葉をマコトは聴いていた。

「……あなたが奉仕してくれてた時からずっと気持ちいい」

 夢見心地で聴く言葉は随分マコトに都合が良い。だからきっとこれは願望が混在している。

「あなたが悶えていると興奮する。あなたがボクを求めてくれていたらって思う。今日どころじゃなくて、ずっと前からそうだった……っ」

 恐らくユーマでは届かない最奥を阻む弁に、亀頭がめり込む。

「っ……ぅう゛、ま」

 疼痛を感じる段階をとっくに越えたマコトの肉体は、マコトの意識の混濁を反映するように悶え狂って亀頭を締め付けた。

 キミならその先に踏み込んでもいいけど、サイズが足りなくて残念だったね。演説はしなくていいから、都合の良い事なんて言わないでくれ。

 お願いだから、セックスだけしてくれ。

(そうじゃないと、余計な事に気付きそうなんだ)

 そんなマコトの内なる悲鳴など、ユーマには届かない。意思疎通の手段が絶たれているのだから、それはしょうがない事だった。

「だからそもそも……あなたはずっと勝利してると思うんだけど……違うのかな」

「……っ、ぇ?」

 判然としないマコトの頭は、勝利という言葉を拾った。


 そもそもどうして勝ちたかったんだっけ?


(そんなの、与えられるだけだと惨めだからだろ。よりにもよってユーマに施されたままなのは耐え切れない)

 ——なら、どうして今満ち足りているの。

 そう言えばそうだなと、荒れ狂う肉体に閉じ込められたマコトの思考が自問自答をする。外部情報が遮断される状況であろうとも、優秀とされているマコトの脳は思考の途絶を許さなかった。

 その素質が、必ずしも彼を祝す訳では無くとも、マコトの思考は止まらない。

 だから彼はこんな風に破局への一歩を進めた。

 ボクはずっと負け続けなのに、なんでこんなにも安心しているのだろう。

(だって、ユーマがこんなにも求めているから。だから今、世界一の頭脳なんて烏滸がましいぐらい馬鹿みたいに腰を振ってるんだろ。それって、ボクにそれだけ夢中って事じゃないか)

 単に性行為の相手を求めるなら、ユーマにはいくらだって選択肢がある筈だ。セフレとかじゃなくて、もっとちゃんとした恋人だってその気になれば作れる。それこそ彼を追い続けているクルミ辺りならすぐにでも恋仲になれそうだ。もしかしたらあの死神も憎からず思っていたかもしれないし、フブキとの関係も悪くなかったと記憶している。マコトの知らない出会いもきっと増えただろう。

 その中で少なくとも今選ばれているのはマコトだ。例えセフレであったとしても。

(もうひとりの自分を選ぶなんて変態。憐れむにしたってもっと方法があるだろ。やっぱりキミっておめでたい頭してるよな)

 勿論それはマコトにも適用されてしまう。そんな事は分かっているのだが、こうなったのも全てユーマが関係を持ち掛けた所為だ。責任の比重はユーマにあるとマコトは捉える。

「……っう゛、ま、ゅう゛〜〜〜〜っ」

 ゴリゴリ奥を穿っていたのに、泣き所を避けてユーマが抽送をはじめる。そんな事をされたから、腸壁を擦られるだけで感じてしまう事をマコトは突き付けられる。最もそんな事は、マコト自身が熟知している。

 オナニーはよくやった。

 統一政府の管轄下から逃亡し、カナイ区の件がひと段落着いてからマコトが直面したのは、肉体の耐え難い疼きだった。記憶に染みついた凌辱と、それを耐え忍ぶ為に受け入れた心身への開発に、マコトは蝕まれ続けていたのである。

 最終的に刑罰も込みで触手を使用する事に落ち着いたが、それ以前は様々な性具を試した。

 鎖国によって、カナイ区はあらゆる物を量産する必要があった。それには性風俗に関連した嗜好品も存在し、それをマコトも利用した。

 今日使用したバイブレータもその産物だ。

 アマテラス社の高い技術力は折り紙付きだが、こと性に関してマコトを救うことはなかった。

 「救う事がない」とマコトが確信するまで、試行錯誤した末の袋小路。選ばずにいられなかった手段である オナニー/触手からの凌辱 は、酷く恐ろしかった。

 だから、ユーマが与えた性行為のバリエーションは。触手を選ばなくてもいいという選択肢は。マコトを確かに救ったのである。

 ——ところで、おまえはユーマとの性行為を一度だってオナニーとは称さなかったな。

(あれ?)

 そんな自問自答に、疑問がまた鎌首をもたげる。

 その疑問を認識し切る前に、ユーマが抽送の仕方を変えた。再び前立腺を中心とした穿たれ方に変わる。

(びりびりする)

 好き。もっとして。

「ゆ……んん」

 強請るようなマコトの声から、ユーマは的確にその意味を捉えたらしい。

「うん、気持ちいいね。もっとこの辺りコツコツさせてくれる?」

 自分の肯首を認めて、目を細めるユーマを見ていると、やっぱりこれはオナニーではないなとマコトは思った。

(セックスだ)

 前立腺は比較的浅い箇所に存在する性感帯だ。

 ふわふわとした直腸内と違って、括約筋の恩恵を遺憾無く発揮できる。

 マコトがアナルを締めるように意識すれば、括約筋は狙った通りに、入り口付近で翻っていく雁首を引き留めた。「ぐぅ」と唸るユーマの声が心地良い。

 キミも、気持ち良いかな。気持ち良いといいな。

(力を貸してあげる)

 マコトが両手を強く握ると、湿った互いの手のひらの感触をより味わうことになった。マコトが覗いた、ユーマの見開いた瞳には、ぐちゃぐちゃになった彼自身が映っている。

 眉を力無く八の字にし、色々な体液で汚れた顔は、与えられる快楽でだらしなく緩んでいた。その姿は見た目相応にか弱くて、哀れで、如何にも嗜虐心を誘う様相を呈している。カッコ悪いなと、マコトは自嘲した。

 本来は羞恥すべき状況だ。それが普通の反応であるというのに。

「マコトさん」

 声が聴こえると、羞恥に勝る充足感が募る。

 こんなに近くで声が聴こえるのだから、マコトを一番近くで覗いているのは必然的にユーマである。

 間近で目撃しているのが他ならぬ彼であるという現実。そして、自分が何者かの瞳に映るという事は「自分以外の他者がいる」という事であるという当たり前の事実から、マコトは漸くユーマが既に他者であると実感する。

(いや、本当は知ってた)

 ユーマは変わらずマコトの名前を呼んで、腰を振っている。その痺れるような充足感はひとりで再現できるものではない。快感にプラスされた要素は他者の存在が不可欠だ。

(セックスは“自分”だけじゃできない)

 ならば、自分はユーマに「抱いて欲しい」とねだった……いや、そもそも願った段階で。とっくにマコトはユーマを「もうひとりの自分」として捉えていない。

(ボクはキミを、 ナンバー1/もうひとりの自分 ではなく、 ユーマ/他者 として捉えていたのか)

 ユーマは、既に自分とはかけ離れた一個体であると、他ならぬマコトが認めていたという事実。

 それを彼はベッドの中でやっと認識する。

 肌を幾ら重ねても、手がふやけても交わらないと、突き付けられる。ふたりは起点は同じでも、もう既にナンバー1ではない別の可能性同士なのだから。

 自分として自分に勝たなくてもいい。ましてやどちらか一方の生き残りを賭けるような戦いはもう何処にもない。そんな事実に、マコトは小さく安堵して、溜息を吐いた。

 ——だとすると、おまえは最初から勝つ気が無かったという事か? 敗北する為に勝負を仕掛けないおまえが?

 まだ自問自答は止まない。

 そんなものは状況によるだろうと、自分を納得させようとしたマコトを、彼の頭脳は許さない。

(そもそも、勝利条件が違うのか?)

 だとしたら、何が勝利条件になるのだろう。この安心感も、それが由来なのだろうか。

「マコトさん……マコト、さん……っ」

 相変わらずユーマはマコトに夢中のようである。抜き差しに合わせてマコトがきゅっとアナルを締めると、露骨に呼吸を乱していて、ちょっと可愛い。

(キミ、結構ボクに夢中だよな)

 そう言えば、さっきまでユーマが何か捲し立てていた事をマコトは思い出す。

(勝つ……なんだっけ)

 勝利がどうとか口にしていたが、意味を拾おうとするとボロボロ崩れるようにユーマの言葉が判然としなくなる。

 ただ、こうして求められて、離さないで貰えて、寒くないのは悪くない。覚えていたら、あの時何を言っていたか聞いてみようか。

(もしかしたら、恥ずかしがって答えてくれないような事を捲し立てていたりするのか?)

 もしそうだったら、存分に揶揄うのもいいかもしれない。

 ユーマの事だ。情事の際より真っ赤になって言葉に詰まるなんて光景がきっと見られる。そんな想像が楽しくて、マコトは小さく含み笑いした。

(ボク、キミの気が引きたかったのかな)

 マコトが知らず想定した勝利条件がユーマの気を引く事だったのであれば、成程確かに勝利していると言えるのかもしれない。

 いつ勝利条件を差し替えてしまったのかは、マコトにもわからない。

 少なくとも、マコトが最初にユーマに勝ちたいと思った時は、イかされたのが悔しくて、恥ずかしくて、優位に立ちたかった筈だ。

 慈しんで触れられる内に、小さな甘えが叶えられる度に。交わされた約束が齎す日々が、勝利の条件を変えた。

(キミは本当に、たらしだな)

 ユーマの動向を、マコトは敵対時から現在に至るまで大凡知っている。人伝に聞いたり、本人から直接語られる話を統合すれば、ユーマが出会う人間を度々たらし込んでいるであろう事は安易に分かった。

 その中でもマコトという存在が、例え歪な関係性だとしても、ユーマの最も近くにいて、こうして睦み合っている。

「ゆ゛ン……ぅ、ま」

「なぁに、マコトさん」

 何やらユーマに優しげに返されて、マコトは今し方口にした嬌声が、ユーマの名前であったと気づいた。そもそも、口慣れた発音を思わず漏らしていたのだから、今までの嬌声にも存分に彼の名前が吹き込まれていた筈だ。

「ずっと呼んでくれてるでしょ。ちゃんと聞こえてるからね」

 「可愛いひと」なんて囁きながら、ユーマはマコトの額に幾度目かの口付けを贈った。こうするとペニスが深く挿入されて、ふたりの距離はより密着する。

 胎の奥深くを暴かれるのは恐ろしい事だ。それをマコトはよく知っている筈なのに、どうしてこうも許せてしまうのだろう。

 恐怖より「おでこ大好きだな」なんてくだらない気付きがマコトの心を温める。

 慈しまれて、何も怖くなくて。暖かい。


 ああ、幸せだな。


(あれ?)


 その結論が、終わりのはじまりだった。

 自問自答で引き出された十三階段の一段目。

今、マコトが味わっている感覚に名前が付いた。今までマコトが無意識に気付こうとしなかった事。目を逸らして味わおうとしていた多幸感。

 ナンバー1の精神性から、未解決事件を黙認する事を選ばざるを得なかったからこそ慣れてしまった、自分の精神の誤魔化し方。

 それに気付いてしまえる程彼が賢かった事こそが、マコト=カグツチが抱える呪い。

 自分が持ち得る素質に牙を向かれた少年は、丸裸で、憐れで。加虐の限りを尽くしていい子山羊の様相だった。

 与えられた快楽の名残り。性の悦びを享受したという事実が、そのまま罪へ転ずる。罪は罰を呼ぶ。

(ボクは、何をしているんだ?)

 今し方味わっている多幸感。これが元来自身が味わうべきではないものだと、マコトは漸く思い出した。

 セックスで幸福なんか感じちゃだめだ。

(だって、ボクにはそんな権利ないじゃないか)

 今まで貪欲に快楽を貪っていたのは、その事に気づくのを無意識に恐れて、目を逸らしていたからだ。

 なんて、浅ましい奴。

 冷や水でも引っ掛けられたように、快楽で揺らいでいた理性が戻ってくる。次第に、遮断されていた外部情報も円滑に拾えるようになっていく。夢から醒めるような心身の変容は、いっそグロテスクであった。

 その最たる事象は。

(やだ。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ……っ! 気持ちよくなりたくない……っ!!)

 半端に戻ったマコトの理性など露知らず、恥知らずの肉体は貪欲に快感を貪ったままであるという事だ。青褪める事でも出来れば良かったのだろう。しかしユーマのひと突きで蕩けてしまうような放蕩な肉体は、未だ紅潮を見せている。

(とまって……気持ち良いのとめてっ)

 マコト自身はパニックであるというのに、内心の悲鳴など物ともせず、肉体は恥知らずにユーマを求め続けている。

 無理もない。何処を触れば力が抜けてしまうか、何処を慰めれば高く啼くか。マコトの身体を知り尽くした相手が彼を組み敷いているのだから。

「……? マコトさん」

 それでも身体の強張りから、ユーマはマコトの異変のサインを看破したらしかった。

 抽送を止められて却って疼いてしまう肉体を持て余したマコトは、息を荒げながらユーマへの言い訳を考えようとした。

 中止しなければ。こんな行為止めなければならない。ユーマには負担を強いてしまうが、自分にこんな睦み合いは許されない。

「とめ、けほ」

 咳き込みながら何か言おうとしているマコトを認めて、ユーマは彼を落ち着かせる為に背中でも摩ろうとした。

 ユーマの手が離れようとする。

 その手を握って縋ってしまったのは、他ならぬマコトだった。

「あ」

(なんだよ、この手)

 ユーマは引き留められつつも、心配そうに握られた手と、マコトの顔を見やっている。

「ゆっくりで良いからね」

 そうやって、ユーマは気遣わし気に微笑んだ。その穏やかな笑みを見て、マコトは気付いてしまった。

 なんて事ない笑みに、安堵する自分に。いや、今までだってユーマに触れられて、自分は安心していた筈だ。芋蔓式に、何故彼の気を引きたかったのか見当が付いた。

(あ、ボク、キミの事が好きなのか)

 隣人としてなら、性欲は付随しないだろう。単純接触効果の産物だろうか。いつからか、触れられて舞い上がるようになって、気を引きたくなった。

(馬鹿だな)

 ユーマはマコトの挙動に心を痛めたから、あの約束が結ばれたのだ。この睦み合いに、恋愛感情はない。

 そもそも、彼が仲間になったかもしれなかった幾人もの超探偵達が犠牲になったのも。彼が慕った探偵事務所の所長が犠牲になったのも。全てマコトの差金だった。

 呼び寄せた超探偵達の大多数がヨミーによって屠られるであろう事は予測できた。ヨミーが何をして、所長がどんな行動に出るか承知の上で奇術師フィンクに口添えをした。

 マコトやカナイ区にとって必要な犠牲であった。しかし如何に必要であろうとも、マコトが簒奪者であった事実も、罪も、消える訳ではない。

 そんな必要な犠牲や仕方なしに黙認した犠牲が、ユーマに関わらない事例も含め一体幾つあるんだ?

 本当に、浅ましい奴。そんな奴が、一丁前に恋していたなんて、到底許される筈がない。

「ねえ、マコトさん。やっぱりちょっと様子がおかしいよ。今日はもう、うわっ?!」

 精一杯欲求を理性で抑え込んで、中断を申し出ようとしたユーマの言葉は続かなかった。手を振り払ったマコトが、ユーマの首に齧り付いたからだ。

「やめないでくれ」

「……」

 無理矢理抱き付いたのだ。ペニスで胎が変な風に圧迫されたかもしれない。痛みを感じてもおかしくはない。そんな勢いでユーマに抱き付いてきたマコトは、声を震わせながらも、そうはっきり伝えた。

「このままだいて」

 それは懇願だった。お願いやおねだりなんて可愛いものではない。それが懇願であると、マコトだけが気付かない。ユーマは息を呑んだと言うのに。彼は彼で、必死に言い訳を考えていたから。

 このまま辞めたら、それこそユーマが不審に思う。このまま辞めたら、散々我慢させてしまったユーマが報われない。

 そんなロジックを思い浮かべて、マコトは己を嘲笑した。嘘吐き。本当は自分がこのまま終わったら辛いから、こんなねだり方をしている癖に。

 抱き付いたのだって、顔を見せない為の下心込みの癖に。

 一方何が起こったか分かっていないユーマは、ひたすら混乱していた。

(いきなりどうしたんだマコトさん)

 自分の受け答えが不味かったのか、知らぬ内に傷付けてしまったのか、どうにもマコトは追い詰められているらしかった。

(でもここで中断して無理に聞いても、多分答えは引き出せないよな)

 マコトの懇願に、唯ならぬ物を感じたユーマは、長い逡巡の末「わかった」と承諾した。この行為の後、落ち着いた彼から事情を伺う事を選び、マコトの背に腕を回す。

 身を乗り出して背が浮いていたマコトを、ユーマは慎重にシーツに降ろして、抽送を再開した。

 密着しているから、必然的に穿たれたペニスは直腸の最奥を叩いている。可動域の狭いショートストロークを腕に力を込めてマコトは耐えた。

「ぅぁ……ひっ、っくぅ」

 祈りはいつだって孤独で不毛だ。それを既に知っている筈なのに、マコトは浅ましくも祈った。神様、と。

 神様、今だけでいいんです。今だけでも、愛される事を許してください。

「ぁは、う、はは……」

 そんな文言が頭を過って、マコトの口からつい力ない笑い声が漏れ出た。だっておかしいだろう。愛されてもないのに、行為だけの関係なのに、愛されているだなんて!

「んきゅ……うぇ……ふぅ゛う」

 それでも、今だけでいい。マコトはそう自分に言い聞かせたかった。今日で最後にするのだから。最後でなければいけないのだから。

 最後なら——最後くらい、恋に浮かれた妄想をしても良いじゃないか。

 それは嬌声に混じって泣く少年の悪足掻きであり、恋の殺し方だった。

 恋を殺す為に、今日の祈りを捧げたのだ。

 神が許さない事は、無為にされてきた祈りの数々が証明する。よしんば赦しを与う神がいたとしても、死神がああだったのだ。きっとお気に入りにしかそんなものは与えない。

 それでも祈る。もう、それしかこんな恥知らずな願望に、マコトが耐える手段がない。

(どうして、こんな馬鹿な事をしているんだ)

 感じる性感。多幸感。それが自分には過ぎたものだと、他ならぬマコトが一番理解している。

「マコトさん……っ」

 抗い難かったのは、名前を呼んで大事に求めて貰えるから。グッと押し込まれた直腸と結腸の最初のあわいで、亀頭が跳ねた。ピクピクと跳ねるペニスはそのまま、熱を放出する。

 薄い膜越しに熱い精液に叩かれて、マコトの貪欲な奥地は亀頭を舐った。

(クる……)

 白む視界から、自身の絶頂の予感をマコトは冷静に認識する。

(きもちいい)

 今まで蓄積してきた快楽が法悦に切り替わる。マコトの制御できない脱力が、性感がある種の頂きに到着したと知らせる。

 こうやって無抵抗になっても、自分は害されないと確約されているから。無抵抗に、逃さず快楽を享受する事が可能だから。せめて今だけでも。

(ぜんぶ、ボクのだから、あげない)

 この快楽を、昨日までの自分にも、明日からの自分にも渡さない為に、マコトはブレーキの効かない脱力に身を任せる。

 抱き着いていた腕も、脚も、解けていく。

「……っと」

 それを、ユーマは抱き留めてくれた。挿入されたまま抱き締められて、絶望の最中マコトは笑った。きっと今後は出来ない甘え方を叶えて貰えた。もう十分だ。

 例え許されない行為でも、今後罰を受ける事になるとしても、この思い出はきっとマコトを暖めてくれる。昏い場所へ向かう精神を慰める篝火となる。

(ありがとう。ユーマ)

 ひとりお別れを済ませたマコトは、絶望に満ちた顔を演技する為に、息を整えた。

 後はなんて事ないように別れるだけだ。そんな事実を麻痺させるように、マコトの身体には快楽がまだ残留していた。


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続き

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