>>25 うさうさ物語
本編でも現パロでもシチュ小ネタ。大皿に乗せたスパゲッティをシェアしてズルズル食べてたら偶然同じ麺を啜ってしまい、お互いの口を繋ぐ橋みたいになっちゃう。お互い食い意地が張ってるので最後まで啜ろうとして、どんどん口が近づいて行ってとうとうキスしちゃう。※ウタ視点
ふふ〜ん♪夜食に取っておいたスパゲッティ食〜べよ〜っと♪
……"むしゃむしゃ"
…あれ他に誰かキッチンにいる?
誰だろう
「んあ?(ウタ?)」
「……なんだルフィか…って!!それ私の取っておいたスパゲッティじゃん!!!!」
「…ごくっ…こんだけでけェ皿にのってんだから別に少しくらいいいだろ」
「ルフィの少しは普通の人の少しじゃないでしょ!!もう…食べたいんだったら私に一言言ってよ…そうすれば一緒に食べさせてあげたのに」
「ほんとか!!じゃあウタと食べたい!!」
いや…勝手に食べる前に言ってよ…
…もう昔からしょうがないんだから
「分かった…じゃあ隣の席空けて」
……"がつがつ"…
「ルフィがっつきすぎ!!もう少しペースを落としてよ」
「しょうがねェだろ!他に食べるものがないんだから」
「だからって……ん?」
あれ麺が途中で止まった…?
違う…引っ張られてる!?
「んむ〜…むっ!?」
この麺…ルフィが吸ってるものと同じだ!
「ん〜!!」
「…!?むむっ〜!!」
あっ…ルフィも気づいたんだ
向こうに引っ張られる力が強くなった!
渡さない…この麺は絶対あげないんだから
くう〜!!口ごと引っ張られる……
負けない…負けないんだからァ!!
____ちゅっ♡
…あぁ…負けた…私が咥えていた麺も唇も…全部吸われた……
「んひひ!!」
ルフィのやつ勝ち誇って……
だったら…
「んひひ……ん!?んん"!?(ウタ!?)」
私の舌であんたの舌についたソースを味わってやる
……おいしい♪もっと…もっとぉ……
「……ぷはぁ…」
「……ウタ…?」
…ふふっ…なんでルフィは怯えた顔してるんだろう?
そしてなんで私はそんな顔をかわいいって思えるんだろう?
「ウタ…勝手に食べて悪かった!おれ部屋に戻って寝るよ!!」
「ちょっと待___ルフィ!!」
なんで逃げるように慌てて部屋に戻ったんだろう
…いいや これでスパゲッティは私のモノ
……美味しくない
なんで…さっきまでは美味しかったはずなのに……
____ルフィの舌に付いたソースの味
あの味が忘れられない…
あれがもう一度……欲しい……
END