>>24 圧迫
ルフィにゴムゴムの風船でとっさに敵船の砲弾から庇ってもらったことをきっかけに、ゴムゴムの風船でぎゅうぎゅうに圧迫してもらうのにハマってしまったウタちゃん雑設定
ウタは音符程度ならウタワールドから、現実世界に呼び出すことが出来る
一味になってる設定なので”ナミ”呼び
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海を駆けるサニー号は海軍軍艦から砲撃の雨嵐を受けていた
だがそれくらい彼らにはなんてことない
ルフィ一行は大砲の玉を持ち前の力で 弾き、斬り、跳ね返していた
「 ナミ!!帆をたたみ終えたよ!!」
実力に自信のあるものが応戦する中でウタは”風来バースト”のために船の帆を畳んでいたのだ
「ありが…!! ウタ危ない!!」
なんと砲弾のひとつがウタのいる帆へと向かって進行していたのだ
「こんなの音符でガードし___だめっ間に合わない!!」
「____ふんっ!!」
どおぉぉん!!と砲弾の着弾音が彼女のいる帆で鳴り響いた
灰の煙が上がるが船に損傷はなかった
そしてウタにも怪我はない
船長でありゴムの能力を持つルフィが自分の体を風船のように膨らませて彼女の体を包んだのだ
「ウタ平気か?」
「……うん!助けてくれてありがとう!!」
(なんだろう…ルフィに包まれると…いつもと違う幸せを感じた……)
彼女が悩んでいる間にも周りの時間は進んでいる
サニー号は”風来バースト”で海軍軍艦の包囲網を抜けて戦場から離脱した
「ねぇルフィ!さっきやった風船の技 また私にやってくれない?」
「いいぞ!!」
潔い返事で自分の体を風船のような体型に変化させたルフィだったがそれは彼女のやって欲しいこととは違っていた
なぜなら前と同じように彼女の体に巻き付くように絡みついていなかったからだ
全身を彼の風船で包まれたいウタはどうして欲しいかをもう一度伝えた
「苦しくないのか?前にウソップにやった時苦しい〜て叫んでたんだぞ」
「苦しい…とは別かな?なんか安心できるって感じ……変だけどさ…そう思えるんだ」
「分かった!じゃ〜苦しくなったら教えろよ!」
「うん!!」
再びウタの体はルフィに包まれた
今度は彼女を守るためではない
今回は彼女の心を満たすために……
「…フゥ……ん"ん"ッッ……」
(あぁ…ルフィに包まれてる…ルフィの温もりが…気持ちいい…///)
(…酸素が薄くなってきた……なのに余計気持ちいい…思考が…もう……)
(____私死ぬんだ…ルフィの優しさに包まれて死ぬんだ……嬉し……)
薄れゆく意識の中、甘美なる気持ちを得た彼女は"彼女だけの特別な温もり"に包まれたまま天へと向か……わなかった
「ウタもういいか?」
ルフィは体の形を元に戻して彼女の体を離したのだった
「…すぅ……はぁ〜……」
大きく息を吸い正常な思考へと戻るウタ
だがその状態に戻っても……
「ルフィ…これ毎日やろう…楽しい…」
彼女は風船姿の彼からしか受け取ることが出来ない"特別な温もり"を欲し続けた
END