20cm
「ユーマ君、ハグがしやすい身長差って20cmらしいよ!」
「へぇ・・・そうなんだ」
「・・・キスしやすい身長差は15cmだけど、5cmなんて誤差だよね!」
「え?まぁうんそうだね」
・・・さっきから彼女は何を言ってるのだろうか?そう言えば最近雑誌?のようなものを読んでいたしその影響だろうか?
・・・いや、待てよ?もしかしてこれはクルミちゃんのメッセージなのかもしれない!危うく見逃してしまう所だった、ここはクルミちゃんのメッセージをしっかりと読み取り。適切な答えを返してあげるべきだろう。
・・・・そうかわかったぞ!
「クルミちゃん、もしかして好きな人でもできたの?そう言えば最近あった○○さんも確かに身長差がそれg」
「・・・・・・」
・・・・しまった!クルミちゃんの僕への印象が悪くなったようだ・・・クルミちゃんはフブキさんと手を繋いでいるのを見つかった時のような顔で僕を睨んでくる・・・
「・・・ねぇユーマ君、ユーマ君の身長って何センチだっけ?」
「えっ?・・・・150cmだけど・・・」
「そうだね」
・・・これは追加情報だろうか?だけど僕の身長が一体なんの関係があるのだろうか・・・? 僕の身長・・・・・そういえばクルミちゃんの身長は170cmだけど・・・その差は20・・・!?
・・・・え?もしかしてそういう事なのだろうか?
・・・いやいやそんなわけがない、まさかクルミちゃんが僕に・・・
「・・・ユーマ君、目の前に身長差が20cmの女の子がいるよね?・・・私だって恥ずかしいんだよ・・・ユーマ君は女の子にこれ以上言わせる気なの?」
そういうとクルミちゃんは赤面した様子で両腕を僕に向かって広げてくる・・・・・
・・・・彼女に抱きつくと彼女の柔らかい肌から体温が伝わってくる、その感覚が心地いいが、あいにくこの状況で眠れるような精神は持っていない。・・・距離が近すぎて見れないが、クルミちゃんは一体どんな顔をしているのだろうか・・・?
・・・きっと互いに真っ赤な顔だろう。
・・・時間が僕たちを置いて過ぎていってるんじゃないかと思うぐらい、今がとても心地よく感じる。
「ユーマ君・・・」
後ろに回した手を離したかと思うと、クルミちゃんが何かを求めるような顔をする。
僕達は顔を互いに近づけ・・・・
・・・願わくば、この時間がずっと続けばいいのにと、思わずにはいられない