>196 出会いと始まり
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このss好きだったんで、後日談とか語られてない年代とかの話が見てみたいです
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「____というわけだからしばらくお前が育てろ 赤髪!!」
「……しょうがねェ ウタのお世話も忙しんだが……いいよ やってやる!」
赤髪とその仲間たちが住む家の玄関でガープは笑みを浮かべて孫である赤子をシャンクスに託した
警官でもある目の前の男に"弱み"を握られているのもあるが、この子が娘のウタの良い遊び相手になってくれるだろうと思い了承した
「じゃ わしは帰る ルフィを頼んだぞ」
50代程の男は目的を達成したためドアノブに手をかけ余ったもう片方の手で彼に手を振り家から出ていった
「しゃんくしゅ そのこだれ?」
「おぉウタ!こいつはルフィ。少しの間だけだがおれたちの新しい家族だ」
赤髪の父は身を屈めて抱き寄せている胎児を娘の前に見せた
「ん〜…」つんつん
「キャハッ!!」
「ほっぺたぷにぷに♡やわらかい!」
「あっちの広い部屋で一緒に遊ぶか?」
「うん!!るふぃ いっしょにあそぼ!!」
「キャッキャッ!!!!」
男の胎児は体を動かし笑顔を見せることで喜びの感情を表していた
「なにしてあそぶ?」
「ゥ~……」
小さな彼が手で触れようとしたのは振れば音が鳴る手で持てるサイズのガラガラだった
「これがすきなの?ウタもすき!!いっしょにならそ!」
三歳ほどの少女ウタはガラガラを手に持ってルフィの前で振って見せた
「キャハハ!!!!」
「えへ もっとならしてあげる!」ガラガラ
「キャハハ!!キャハハ!!」
「かわいいえがお るふぃはかわいいね」
____楽しいまま時間は夜へと
「ほっぺぷにぷに♡」ツンツン
「あう〜……」
「ウタそろそろ寝る時間だぞ ほらルフィベッドに連れてやるからな」
「やだ〜!!るふぃと一緒に寝たい!!いっしょじゃなきゃやだ!!!!」
「……ルフィはまだ小さいからおれたちとは一緒に眠れないんだ 我慢して……」
「やだやだやだ!!!!るふぃといっしょ!!」
「……んぅ〜」ハイハイ
ウタが暴れ出すとルフィは両手を彼女の方に向けて伸ばした どうやら一緒にいたいようだ
「…しょうがない その代わりどこかに行かないようにしっかり見ておくんだぞ」
「うん!!るふぃ〜いっしょにねよ!!」
「あ〜!!!!」
小さな彼を少女は抱き寄せてふたりは眠りについた
「ふたりとも いい夢見るんだぞ……」
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〇〇年後
「うぅ〜…あんなに小さかった二人がこんなに大きく……うぅ……」
赤髪の男は結婚式場の席で盛大に泣いていた
その司会の先に立つ新郎は新婦よりも"背が大きく"なっていた
つまり"私より大きくなったら結婚してあげる"という二人の約束が果たされたのだ
「えへへ♡ほっぺたぷにぷに」プニプニ
「もう!おれも大きくなったんだからそれやめろよな」
「やめないよ♡大きくなってもルフィは可愛いままなんだもん♡」
誓いは果たされ、念願だった二人で同じ家に住むという夢は式を終えた今日の夜に叶ったのだった
「____大きくなったね ルフィ」
〜END〜