17年皐月賞1着×17年皐月賞2着
擬人化注意
閲覧注意
「悪くはないっしょ!たまにはこういうとこも」
日本には懇ろな仲の異性或いは同性のカップルが、肉体を使ったコミュニケーションを取るための場を提供する施設があって形態は様々だが大抵は単なる宿泊施設のようなていで営業している。その中でもここはどこか寂れている隠れ宿みたいな風貌な癖に部屋は何処か異国の雰囲気を醸し出していて不思議な気分だ。
「アルはさあ〜こういう宿の情報を一体どこで仕入れてくるんだ?」
勢いのあるシャワーを少しだけ弱めて、ペルシアンナイトは真正面で髪を泡立てるアルアインの姿を見た。
「な・い・しょ☆」
「……アル、まさか…」
小憎たらしくウインクすればナイトは即座に眉をつり上げて、深刻なまなざしで恋人を見た。その様子に慌てて弁解をする。
「ぺるぺるはフロント見なかったかもだけど、ここオルフェ先輩の親父さんが経営してるラブホテルでさ」
先輩からここ教えて貰ったって訳よ。オレが浮気なんかするわけないだろぉ〜
「な、なんだ」
ナイトはそれ以上アルアインを追及するわけでもなく、黙って湯船に身体を委ねた。真っ白い泡は瞬く間に洗い流されて、タイル張りの床の溝を滑りながら排水溝に吸い込まれていく。アルアインも頭部に張り付いた濡れ髪を両手でかき上げ、その中の洗浄剤を丁寧に流し落として向かい合う様に湯船に浸かる。
どちらからというでなく、共に一歩ずつ歩み寄って互いの身体に触れる。指を絡ませ、くちびるを重ね、肩口から順に肌を密着させる。いつしか指先は相手の肌をまさぐり始め、舌先は濡れた肌の味を確かめる。湯水に打たれ、湯気を纏いながら、見知った肉体の弱点を焦らしたり急かしたりしながら、丹念に愛撫し情欲を煽り合う。
「どうするアル?」
太ももに情欲を擦り付けながら、ナイトは恋人の顔を見上げて尋ねた。
「このままココでもしちゃってもいいけどのぼせそう」
「じゃあ、早くベッドに連れて行って」
「仰せのままにダーリン」
※※※
「ステゴさんのオススメの部屋良かったっすよ〜」
砂漠のオアシスみたいな風呂にアラビア感満載で♪
「そうだろ〜。ドバイと香港だけは行ったことあるから自信あんだわ」
「超雰囲気出てた〜オレ、ドバイ行ったことないけど笑」