1523-01-22
ラリるという言葉があるように、中毒者の証言はあまり信じない方がいいのかもしれない。夢か現実か分からなくなる。
調べれば調べるほどあの植物は危険だ。現地人はあの毒に耐えられた子孫が生き残ることで、生まれつき強い毒耐性を持った人間が生まれるんだ。
おれはオウゾクに触れたこともみたこともないんだが、あの植物は裏ルートで麻薬として販売されていたって聞いたこともある、ドフラミンゴの野郎もこの植物を知っていたのだろうか…。
そうか、もう半年か。
早いもんだな
おれはこうも言いつつ麦わら屋のことが忘れられなかった。
いつからか例の電話は無くなった。理由は分からねェ、気が済んだのか?
人は未知のものに気が引いちまうんだ、それが人間の本能ってのもあるからな。
だが、何故だ。何故一味は祭壇内へと入っていったのだ。
おれも独自で調べた、そしたら麦わらの野郎がタブーを犯した可能性があるなんて…。
なあ、こうは考えられないか?
麦わら屋は本当は太陽神ニカだったんだろ?神同士磁石みたいに引っ張られちまったのかもしれねェ。
超自然的存在に近い骨屋もいたから尚更だったのかもな。
分からねぇけどジャンガは神様を特に崇めている島なんだろう?おれのフレバンスの教会もやっては行けないこととか決められていたからそうだった。シスターからもよく叱られてたよ。
宗教ってのはな、怖いんだ。何年も続く信仰にタブーってのもある。それが一見どうでもいいことだったとしても彼らにとっては命を懸けていることなんだから。
麦わら屋共は運悪くそういうルールを破ってしまったのかもしれない。おれは医者だ。だからこそ言えるが、3日ほど滞在しただけでオウゾク中毒であんな風になるとは思えねェ。
祟りってのは本当にあるのかもしれない。