1522-11-18 新世界に浮かぶ島で働く植物学者の証言

オウゾクですか、ああ、ケシの花に似た植物ですよね。ジャンガ島固有の植物なんで昔の書物に名前と見た目しか載ってないだけあって詳しい生態は不明なんですよね。

むしろ今回の事件で詳しい調査が入ったんですけどね、わたしは麦わらの一味はオウゾク中毒になっていたのは間違いかなとは思います。命知らずの記者がそういえば現地でオウゾクを調べたりしたからファインプレーですよ。

あの花、無症状程度にはおさまる麻薬物質の入った微細な粉を放出するんですってね。ただ、一般人、それこそ現地人のような人でないと人によっては気分悪くなるってのはありますけどね、なんも命に関わる訳じゃないし。本当に中毒になるんだったら特殊なね、植物の特定の部分傷つけて出てきた汁を加工したものを吸わないとダメなんです。

だから一味が薬物ショックで死ぬことは分かるんですけど、そこに至るまでの過程が全く分からないんですよ。

なんかそういう代物ってそこで売ってたりしてたんでしょうかね？

そういうのを手に入れて、出航後船で摂取しておかしくなったならまだ説明できるんですけどね。