>150 お年頃
100歳過ぎて御爺になったルフィが、ウタに結婚を前提に愛の告白をするシチュエーション
もうハリも艶も覇気もないヨボヨボ老人達の、それでも初々しさを感じられるプロポーズが見たい
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どこかの島の小さな村
その村のある家で男女の老人がふたりだけで暮らしていた
そのふたりは若かりし頃から村に住居を構え、共に暮らしているがお互い未婚のままであった
「はぁ〜……」
「どうしたんだよ"ウタ"?ため息なんかついて」
「いや〜……ルフィに合うお嫁さんを見つけられなかったな〜って少し後悔してたの "いいお嫁さん見つけないと私と一生一緒に暮らすことになるよ"って八十年前に言ったけどまさか本当にそうなるなんてね……」
「それを言うならおれもだな〜……ウタにお似合いの男を見つけられなかったからな」
「____お互い恋は実らなかったね」
「____だったらよ……おれと付き合わねェか……結婚を前提にして」
「……はははっ!!それって老人のあんたが言うことでも老けた私が受ける言葉でもないよね!!」
「……本気だぞ…おれじゃだめか?」
「ふふっ」
「喜んでお付き合いするよ!!」
「ほんとか!?やった〜!!!!」
それは百の歳をとった男女の初々しいやり取りであったが、ふたりは今までの生活が幸せだったからか見た目の年齢はそれほど老いておらず"体のどこかから潤いを感じられる"そんなプロポーズであった
END