>>142 お肉
ウタが肉になる話
新時代計画後、ウタが世界一美味しい肉へと生まれ変わりルフィ達の冒険に同行する。果たしてルフィは自らの食欲に打ち勝てるのか?飢えた人々からウタを守りきれるのか?美味しいお肉の調理方法とは?
次回、ご馳走さまでした
海賊王に、おれはなる!!!
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ネタSS形式です
ルフィ「おい……本当にウタなのか!?」
フランキー「ありえねェだろ」
サンジ「おれも信じられねェよ この肉にウタちゃんの魂があるなんて」
ブルック「本当です 試しにこうやって音楽を聞かせると…♪〜」
ジュウウゥゥ
ルフィ「なんだ!?肉がいい匂いを出し始めたぞ!」
ジンベエ「たまげたのう……」
サンジ「____ルフィ 食べるか?」
ルフィ「……ああ 料理して____!?」
ブルック「ルフィさん!?どうしました?」
ルフィ「____ここは…ウタの世界」
ウタ「………」
ルフィ「ウタ!!!!」
ウタ「……」
ルフィ「うわっ!?なんだ?すり抜けた!?」
ウタ「……今の私はルフィとはかけ離れた存在になったから…触れられないの」
ルフィ「__そっか それは残念だな!」
ウタ「……ルフィ お願いがあるの」
ルフィ「なんだ?」
ウタ「私のお肉をお腹を空かせた貧しい人達に食べさせてあげて欲しいの」
ルフィ「……分かったよ 相変わらずお前はヒーローみたいで優しいな!!」
ウタ「優しくないよ ルフィには"おあずけ"をしたからね」
ウタ「____頼んだよルフィ」
ルフィ「任せろ 必ず____」
ルフィ「そいつらに届けるからな!!」
ゾロ「ルフィ いきなり何言ってんだ?」
ルフィ「あれ ウタの世界から戻ってきたのか?」
ルフィ「なァみんな!!肉を持った時にウタと会ったんだよ……あいつこの肉をお腹を空かせた貧しい人に食わせたいって言ったんだ だからよ…この肉はおれたちが食べるんじゃなくて貧しい奴らに全部あげることにした」
サンジ「そういうことならまずは腐らせないように冷凍保存しないとな」
ゾロ「厄介なことにこの肉の香ばしい匂いは遠くまで届く 嗅ぎつけられたら色んなヤツらに狙われるぞ 」
ナミ「素早くその人たちを見つけないといけないわね」
ルフィ「やってやる それがウタとの約束だからな!!」
以降麦わらの一味は匂いを嗅ぎ付けた海賊たちに追われ続けたのだった
黒ひげ「ゼハハハハハハ!!貧しいヤツらにやるくらいならおれたちによこせ!!」
ルフィ「やだ!!ついてくんな!!」
トリコ「ルフィ 久しぶりだな!!その美味しそうな匂いの肉を一緒に食わせてくれ!!」
ルフィ「わりぃ!!これはおれも食えねェ肉なんだ!!」
ガープ「ルフィ!!!!その肉をわしに置いていけ!!!!」
ルフィ「フランキー!"風来バースト"だ!」
フランキー「だめだ もうコーラが無ェ」
ロー「麦わら屋その肉をおれに預けろ!!ウタの魂を移し____」
ルフィ「トラ男!!そこどいてろ危ないぞ!!ゾロ!!」
ゾロ「"千八十煩悩鳳"!!!!」
ウソップ「よし成功だ!!この推進力があれば追ってくる船を撒けるぞ!!」
ルフィ「はぁ…はぁ…この辺境の島なら食べ物が食えない奴がいるはずだ」
サンジ「まだ肉は腐ってない…が急いだ方がいいな鮮度が落ちる」
ブルック「随分と荒れてますね」
ロビン「海賊に襲われたみたいね 周りの様子を見ると非加盟国のようだわ」
ルフィ「____サンジ調理の準備だ」
サンジ「…了解 "船長"」
ルフィ「____あいつらサンジの料理を喜んで食べてんな!!」
ナミ「食料もお金もほとんど奪われたみたいだからね」
サンジ「食いてェ奴は並べ まだまだ料理は残ってるぞ!!」
ルフィ「____ウタ 良かったな」
ルフィ「みんながお前を美味しく食べてるぞ」
少年「……お兄ちゃんも食べる?」
ルフィ「おれはいら……」ぐぅ〜
ルフィ「ありがとな……いただきます」
ルフィ「…ゴックン……うめェ…うめェよ」
ルフィ「____ッ!?」
ウタ「____ルフィ約束を守ってくれてありがとう」
ルフィ「これくらいの願い 何度でも叶えてやるよ」
ウタ「そっか……ルフィは優しいね」
ウタ「……私の肉 美味しかった?」
ルフィ「ああ!!世界一美味かった!!」
ウタ「サンジ君のおかげだね 向こうに戻ったらお礼言っといて」
ルフィ「__それが最後のお願いか?」
ウタ「____じゃあ もうひとつ」
ウタ「私を抱きしめてくれない?」
ルフィ「分かった お前を食った今なら触れる気がする」
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ルフィ「____ごちそうさま」
ルフィ「よっサンジ!!」
サンジ「なんだ?腹が減ったなら並べ」
ルフィ「ウタがよ!"調理してくれてありがとう"だって!!」
サンジ「……そっか なら今度会ったら "こちらこそ料理させてくれてありがとう"って言ってくれ!」
ルフィ「おう!!」
END